腎臓は大量の血液を濾過して
快適な体内環境を保つのに重要な臓器。

他にも体内のpHを一定に調整したり、
エネルギー源である糖質を産生したり、
低酸素下に対応する
ホルモンを分泌するなど様々な
役割を担っています。




腎臓がなければ、バナナ1本で死んでしまう?

我々の身体は、食べたもので維持されています。

何も気にせず、
毎日違うものを好きに食べているのに、
体内環境はちゃんとほぼほぼ一定に保たれている。これはホメオスタシス(恒常性)と呼ばれています。


このホメオスタシスで
重要な役目を担っているのが、
腎臓。

身体を作る細胞一つひとつが
正常に働く環境作りに欠かせないのが、
体内の水分量と電解質のバランス。

それを調整するのが、
腎臓の大事な働き。

電解質とは、
ナトリウム、
リン、
カリウム、
クロール、
カルシウム、
マグネシウムという
6大ミネラルなどが水に溶け、
電気を帯びたものです。

筋肉や神経の細胞を正常に動かすには、
細胞内外の電解質の濃度が一定である
必要があります。


たとえば、
腎機能が落ちてカリウムが十分に
排泄されなくなり、
血中のカリウム濃度(血清カリウム値)が
高くなりすぎると、
筋力の低下や不整脈が生じる。

ひどいケースでは、
不整脈から心停止が起こることだって考えられる。

運動後に安心してカリウム豊富な
バナナが食べられるのも、
縁の下の腎臓のおかげ。

体液のpHは弱アルカリ性が理想、
pHの維持も腎臓が担っています。

つねに栄養素を代謝している体内では、
油断するとpHは酸性に傾きやすい。
そこで腎臓は、
余分な酸を尿から排泄したり、
酸を中和するアルカリ性の
重炭酸イオンを放出したりと、
あの手この手でpHをキープしています。


肝臓と腎臓には共通点があります。
内臓で「糖新生」が行えるのは、
肝臓と腎臓だけ。

糖新生とは、
体内で新たに糖質を作り出す仕組み。

血液中の糖質である血糖は、
細胞の基本的なエネルギー源。

ゆえに血糖値は一定範囲内に保たれます。

なかでも、
血中で酸素を運ぶ赤血球は、
糖質しか利用できないのです。

そこで不足に備え、
糖新生で糖質を自前で合成する。

肝臓ではおもに乳酸とアラニンから、
腎臓はおもに乳酸とグルタミンから
それぞれ糖質を合成する。
アラニンもグルタミンもアミノ酸。

なぜ腎臓は糖新生するのか。
それは腎臓自身が、
エネルギー源として
糖質を大量消費しているからと想像される。

電解質の調整では、
濃度の濃いところから薄いところへ
自然に行われる受動拡散のほかに、
濃度差に逆らって行われる
能動輸送があります。

能動輸送には多大なエネルギーが必要。
その一部を自前で賄うため、
腎臓は糖新生するのではないかと思われます。

更に腎臓は糖代謝にも深く関わってます。

腎臓は、
尿細管にあるSGLT2などの輸送体により、1日に約180gの糖質(ご飯中盛り3杯分に相当)を再吸収します。

糖尿病で血糖が異常に高くなり、
腎機能の限界を超えると、
尿に糖質(尿糖)が漏れ出る。
糖尿病のサインになります。

SGLT2の働きを邪魔する
SGLT2阻害薬という糖尿病治療薬は、
糖質の再吸収をブロックし、
尿に糖質を放出して血糖値を下げてくれます。

腎臓はホルモンを作る内分泌器官でもある。ここで注目なのが
腎臓が作るエリスロポエチン(EPO)というホルモン。
腎臓には血中の酸素濃度をモニタリングするセンサーがあり、
酸素不足を感知するとEPOが作られる。

EPOは骨の中にある骨髄に働き、酸素を運ぶ赤血球を増やす。

EPOを出す細胞は発生学的に神経系。
本来脳が担う仕事だったのかもしれないと言われています。

EPOに真っ先に目を向けたのは、
マラソンや自転車といった持久系スポーツの選手。
持久系スポーツでは、
筋肉に赤血球で酸素を効率的に送り込む心肺機能の優劣が、パフォーマンスを大きく左右します。

EPOで赤血球が増えたら、
その分だけ心肺機能もアップすることが
期待できます。
そこで登場したのが、
標高2000m以上で行う高地トレーニング。

高地の酸素不足を補うため、
腎臓はEPOを多く分泌し、
より多くの酸素を運搬します。
低酸素下で、
EPOを作る遺伝子を活性化するのが、
HIF(低酸素誘導因子)。

慢性腎臓病(CKD)などで
腎機能が落ちるとEPOの量も減り、
赤血球が減少して貧血が起きやすいです。

治療薬HIF-PH阻害剤は、
HIFの分解を抑えてEPOを増やし、
貧血を防ぎます。

貧血にならず、
マラソンや自転車が楽しめるのは、
腎臓が作るホルモンのおかげ。

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