【常識を疑え!】
〜前回の続き〜
十数年ぶりの風邪。自己治癒力を信じる私は、改めて「そもそも風邪って何なんだ?」と疑問に思った。
欲しいのは普通の西洋医学的な「利権側の情報」ではなかったので、検索方法を工夫した。その結果たどり着いたのは、野口整体(昭和20年代に野口晴哉氏が提唱した整体法)だった。
元祖「整体」と「風邪」のつながりって⋯?
5月3日(水)
早速、野口整体の始祖である野口晴哉(はるちか)さんの書いた「風邪の効用」という文庫本を購入した。
本の帯の「常識を疑え!」は、まさしく私の人生のテーマでもある。
「風邪は治すべきものではない。経過するものである。」
効用って効果/使い道/用途みたいなこと?
つまり、風邪を何かに「活用」するってこと⁉️
そんなこと、考えたこともなかった⋯。
(長年風邪をひいていなかったから、考える機会がなかったのだ)
【風邪の効用 〜覚書〜】
購入してから少しずつ、この本を読み進めていった。その中で興味をそそられた部分をまとめてみた。
《風邪について》
・風邪を引かない人は、本当に丈夫か、あるいは適応感受性が鈍っている
・風邪が身体の掃除になる
・風邪は治療するものではなく、経過するもの(風邪自体が病気ではなく治療行為)
・風邪は自然な整体法(体が整う/弾力を取り戻す)
・健康な体は弾力がある(使いすぎている部分には偏り疲労があり、硬くなっている)
・風邪を経過すると、引く前よりバランスが取れる。ひいた後はサッパリとして、新鮮な顔つきになる。
・早く治そうと(薬で)熱を下げたり、咳を止めたりすると、体がこわばり鈍くなる
・風邪が要らなくなるような体を作ることが大切
・なるべくなら引いたその日のうちに良くなるような体になっているのがいい(達人は風邪を40分〜2時間で経過してしまうようだ)
・上手に風邪を引くと古い病気が自然と治る
・「風邪が流行る」と新聞で書き立てると風邪が流行る(思い込むとそうなる)
・予防注射をして防ごうというような受け身な心が、風邪を誘発しているのかもしれない
・余計なこと/不自然なことはしないほうがいい(自然な流れに任せる)
《風邪を引いたら》
・体と気をゆるめる(寝ている時も)
・心をゆるめる。目と頭を休める。
・水分を多めにとる(無理に食べなくてOK)
・熱が出たら冷やさず、むしろ後頭部を40分間温める。
・熱が出なくても、体を冷やさず温める。
・風邪を引いた時こそ、お風呂に入る(42度ぐらい)
・風邪を引いた後は、体を休める(この経過が上手くいくと、丈夫になる)
《この本について》
著者の野口晴哉(はるちか)さんは1911(明治44年)生まれ。
この本は1962年(昭和37)年に書かれたものだ。
本文中には整体の技術についての特殊な記述、例えば「〜していれば、頚椎三、四に愉気をする」「胸部操法、脚部操法」などの難しい言葉がたくさん出てくる。
しかし整体師ではなくても、十分に役に立ち、楽しめる内容だった。私も世間一般並みに「風邪」を敵視していたが、読後には「答え」を見つけてすっきりとした気分になっていた。
【風邪の経過 〜その後〜】
🐤🐤 5/4(木)🐤 🐤
朝起きた時に喉の乾燥を感じ、声もかなり枯れていた(ガラガラ声)。
目立った咳や鼻水は相変わらずなし。
体温は36.3度。目覚めはスッキリ。
このブログを書いているぐらいだから、元気(笑)
🐤🐤 5/5(金)🐤 🐤
朝、やはり喉のが乾燥。コホッと1回咳をして●が出てペッと吐き出す(十数年ぶり!)→ また自然治癒力を実感して感動
🐤🐤 5/6(土)🐤 🐤
朝、喉の乾燥と空咳が少し続いた。ゴールデンウィーク中にどうしてもいギター関連でやりたいことがあったので土日で実行することにする。しかし、耳が詰まった感じで音が聞こえにくい。口の上に吹き出物。
🐤🐤 5/7(日)🐤 🐤
耳が詰まった感じ、喉の乾燥が続く。しかしこの日のうちに昨日の続きを実行したくて夢中になっていて、風邪どころではなかった(笑)
🐤🐤 5/8(月)〜 5/9(火)🐤 🐤
朝、喉が楽になっていたが、くしゃみと鼻水が少し出た。なぜかひどい寒気がしたので、カイロを背中に三枚貼って仕事をした。雨の後で気温が低く、職場の開けっぱなしのドアから入る冷たい風がつらかった。
🐤🐤 5/10(水)🐤 🐤
目覚めた時、よく思い出せないけど何か面白い夢を見ていた。朝、閉め切った自分の部屋の中で、背中に爽やかな涼しい風が一瞬通り過ぎた。謎だが、いい気分になった。
🐤🐤 5/11(木)〜 5/12(金)🐤 🐤
気づくといつの間にやら、風邪は経過したのではないか(引いてから2週間が経っている💦 職場の例のAさんは、まだ完治していない様子)。
期待した「グレート(?)リセット、体がさっぱり・すっきり!」とまではいかなかったが、野口さんのおかげで「風邪に対する考え方」がリセットされたことが大きい。
ゴールデンウィークで仕事が休みだったため、無理矢理に声を出す必要もなく、身体への負担は最小限に抑えたられてとてもラッキーだった。心理的負担もほとんどなかった。
休みの間に「あれも、これもやって、楽しみまくるぞ〜」なんて計画していたけれど、十数年ぶりに風邪を引くとは⋯。それでも一番やりたかったことは強い意志でやり遂げ、風邪を経過した私の心は爽やかである。
貴重な体験を、ありがとう。
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