旅猫リポート /有川浩 | 戯言cafe

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交通事故をきっかけに、悟のもとにやってきた猫。
尻尾が曲がって七の形になっているから、名前はオスだけどナナ。

ある日、悟はナナの引き取りてを探す旅に出ることに・・・。



猫のナナの目線と、引き取り手を探すために訪れる、
悟の友人たちの目線で語られてます。
なぜ、突然ナナを手放すことにしたのか、それは読んでるうちになんとなく
気がつくんですが、分かっていても泣いてしまいました。
小説や漫画を読んで、うるうるすることは割と多いほうですが、
涙を流したのは久しぶりです(^^;

どれだけ、悟がナナと友人や関わった人たちを大切にしていたのか、
それが丁寧に描かれているから余計になのかもしれません。


文藝春秋スペシャルで、旅猫リポートの番外編が載っていて、そちらでは
前の飼い猫ハチの冒険譚が書かれてました。
それを先に読んでいた分、悟のナナだけじゃなくハチへの愛情も知っていたから
さらに・・・だったのかも。


あと、本編でナナがブラウン管テレビの上に座るシーンで、思わず家にある
ブラウン管に猫がくつろぐ姿を思わず想像しちゃいました。
室内で動物を飼うのは、甘栗さんが嫌がるので無理ですが、でも、
機会があれば見てみたい(笑)