桃色トワイライト/三浦しをん/新潮文庫/2010.3.1 第1刷 514+5%

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初出2005年、太田出版。
第3弾です。禁を犯してしまった。
そう、電車や新幹線の中で「絶対に」読んではいけない、重大な「禁」を犯してしまった。
おまけに、その目的が“墓参”ときては、どうしても言い訳出来そうもない。
申し訳ござんせん。あっしがわるうごぜいやした! 謝る。許せ。
といっても、まあ、改心はせんな。サイコーだな。泣きながら大笑いしてしまった。おセンチなオッサンが新幹線の中で必死で「泣き笑い」って、こりゃ、この方に見つかったら完璧“ネタ”にされるな。

―生まれて初めての合コンで『新選組!』を語る、クリスマスイブに実家でイモの天ぷらを食す、非常にモテる男友だちの失恋話に相槌を打つ? 思わず自分でツッコミを入れてしまう微妙さに懊悩しつつ、それでもなぜか追求してしまう残念な感じ。異様にキャラ立ちした家族や友人に囲まれ、若き作家は今日もいろいろ常軌を逸脱中。爆笑と共感がこみ上げる、大人気エッセイシリーズ。―

そう言えば、香取慎吾の「新選組!」ってこの年だったんだね。なんと驚きが。齋藤一を「オダギリジョー」が演じていた(!)のか。今じゃ、新島襄なんだけどなあ。などと思いつつ爆笑しちゃったのであった。

このお方。絶対、物書きの中でも最高の「随筆書き」だと思う。
小説も凄いが、日常をこれほど過激に書けるのは天才だろう。私が言うことでもないか。
いかん、イカン。文章が引きずられてしまう。

シリーズ最強、かも知れない。
でも、ホ○漫画の蒐集家ってどうなんだろうねえ?