睡眠の日

ブログネタ：寝る、食べる、ためておけるのはどっち？ 参加中

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「寝だめ」

という言葉があるが、睡眠学的には正しい表現ではない。

休みのうちに寝ておこう、といって長めに眠るのは、借金を返済しているに過ぎない。睡眠研究の第一人者デメント先生によれば、脳は最低でも2週間前までの睡眠負債を覚えていることが実験によって示されている。つまり、たいていの人は常に眠りの借金地獄の中にいるといっていい。もっとも、ある程度の眠りの負債は人をよい眠りへと導いてくれる、必要なものでもあるというのが一般的な知見になっている。

が、この負債が増えすぎると危ない。

最近すっかり有名になったスリーマイル島の原発事故も、実は作業員の（睡眠障害による）居眠りが原因に絡んでいたことが報告されている。

先日、睡眠学会会員宛に「睡眠の日制定アンケート」というものが届いた。

これは精神・神経科学振興財団と日本睡眠学会が共同で計画している、睡眠の重要性についての知識の普及啓発活動の一環であるらしい。睡眠の日を据え、それを中心にイベントを開催して集中的に活動することで、正しい知識の広がりをより効果的にしよう、という試みだそうだ。

さて、どの日を選ぼうか。

睡眠研究者の末端構成員として、一人でも多くの人に興味を持ってもらうことに貢献するため、という大義を振りかざして掲載しよう。

以下が、候補日とその根拠の一覧（抜粋）。

①1/23

一（１）に（２）睡眠（スリープ＝３）、二に栄養、三に運動、健康の秘訣（または、栄養バランスのもと、一に睡眠、二に運動、三に禁煙、健康の秘訣）

②2/3

不眠の日（全国睡眠改善協議会制定）

③3/19

世界睡眠連合の定めた睡眠の日

④3/21

春眠暁を覚えず、から

⑤4/13

よ（４）い（１）眠り（スリープ）

⑥5/3

Good（５）Sleep（３)

⑦5/13

Get（５）enough（１）sleep（３）

⑧5/31

Good（５）スリ（３）イ（１）プ

⑨6月

日本睡眠学会開催日に合わせる

⑩7/1～7

全国安全週間

⑪8/3

Healthy（８）sleep（３）、（学生・生徒の生活リズムが乱れやすい時期）

⑫8/3

闇（８と３）の日、暑い地方では寝苦しい夜が続くが、その時期での啓発活動が重要

⑬8/8

すや（８）すや（８）、（学生・生徒の生活リズムが乱れやすい時期）

⑭9/3

Good（９）Sleep（３）

⑮9/9

グー（９）、グー（９）

⑯10/1～7

全国労働衛生週間

⑰10/3

十分な眠り（スリープ）

⑱11/3

い（１）い（１）睡眠（３）

⑲12/3

一（１）に（２）睡眠（スリープ＝３）、二に栄養、三に運動、健康の秘訣

⑳12/3

栄養のバランスのもと、一に睡眠、二に運動、三に禁煙、健康の秘訣

根拠が違うだけで同じ日もあるが、現在これだけ候補があるらしい。

添付された用紙には、一覧にない候補日があれば提案することもできるとある。個人的には「添い寝の日」も3/4（寂3しい夜4）で追加提案したいけど、趣旨がやや異なるか・・・惜しいが捨て置こう。

シンプルで幅広い世代にわかりやすい9/9を推したいところだが、どうだろう。ちなみに、祭日になる、ということではない。念のため。でも大勢が盛り上がれば、いつか祝日になっちゃうかもしれない。

各々方の予想やいかに。
決定したら追って報告しよう。