天満 洋食堂 ゴメンネJIRO / 食べ過ぎてゴメンネ! | ディックの独白 / Dick's Monologue

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◇今宵の珠玉の一品
 
久しぶりに本気食いモードになった夜
 
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なんだか最近良く立ち寄るJR天満駅。
そりゃあそうだ、ここは呑助のパラダイス。飲みたくなったらいつでも暖かく迎えてくれる街。
 
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そんな街の公設市場に隣接しているお店。
ここは呑助ではなく、洋食をこよなく愛する人達のパラダイス。そうこの日は、天満 洋食堂 ゴメンネJIROを訪問だ。
 
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これまでも訪問して満席で断られたことがある。19時以降は予約できないので、予約をするにも制約がある。なかなかハードルが高い。
だがこの日は、そんなかん難を乗り越えて遂に訪問。だってうら若き女性がここに行きたいって言ったからね。
 
予約した時間は18時半。
お店に入ると、空いているのはカウンターの2席のみ。ここが我々の予約席のようだ。あとの席はカウンターもテーブル席も全て埋まっていた。
 
お店の人はカウンター内にいる男性二人だけ。
いらっしゃいませ の声も、席を案内する声も聞こえない。言ってるのかもしれないけど…    接客対応については期待してはいけない とネット情報にあったがまさにその通りだ。この二人で、調理からレジ精算からホール係を全てこなしていた。
 
白ワインが飲みたいです  とお連れさんが云う。男ならとりあえずビール! となるところだが、やはり女性は違うね。
 
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ネット情報をチェックすると、このお店のお勧め料理は人によりそれぞれ。ネット上で掲載されている写真を見ると、確かにどの料理のビジュアルも美味しそう。だったら片っ端から注文をして、自分の舌で確かめるのみ。
 
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最初はご飯ものから。お酒にご飯ものは私は抵抗ないが女性はどうかな? と思いきや全くの抵抗感なしで、むしろ喜ぶ始末。
 
そして愛想のかけらもない(笑)お店の人が無言で差し出したオムライスに、おーっと唸らされる。
デミグラスとケチャップのあいがけがまず目を引く。
 
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ご飯を包む玉子は完璧と言ってもいい火の通り方。ケチャップの酸味がもう少し強くてもいいかも と思うのは、あくまでも個人的な好み。味は申し分ない。
 
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ぽてとサラダは滑らかな舌触り。ポテチの塊らしきものもあることはあるが、直ぐに崩れて無くなる。生ハムとの組み合わせ、塩気が味にアクセントを加えていいね。
 
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全然飲み足りないのでボトルでワインをいただく。最初からそうすれば良かった。
 
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このワインとぽてとサラダの組み合わせは、まるでイタリア料理店に来ているみたいだ。でもここは洋食屋だ。
 
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ミンチカツ。
私の中ではコロッケよりも上位のポジションにある料理。カラッと揚げられた衣に箸先を入れると、中から肉汁がプシュとほとぼしる  なんてのはコロッケにはできない芸当だ。
 
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ハンバーグは洋食の王様。
このビジュアルは夢にまで出てきそうなほどの美しい見栄え。
 
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この不思議な違和感はなんだろう。
ホスピタリティのカケラもないが、確かに料理の味もビジュアルも申し分ない。これまでの経験だと、こんなホスピタリティのお店は総じて最悪の味とビジュアルなのに、ここは違う。
 
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ハタと気づく。彼らの中では接客という項目は料理よりもずっとずっと優先順位が低いのであろう。つまり彼らはまごうことなく職人なのだ。
 
そんな職人が作るハンバーグが美味くないわけがない。
 
 
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ちょっとエビフライ。
エビが細くてビジュアルが寂しい。でも、メニューのちょっと〜と意味はもしかしたら、そういう事を表しているのかもしれない。
 
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でもタルタルソースはタップリとかけられているのが嬉しいし、これ自家製なのか分からないが、凄く酸味と甘みのバランスがいい!
 
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牛ヘレちょっとステーキ。
一番最初に注文したのに全然出てこないので、もしかしたら忘れているのかも…と思い尋ねてみると、今作ってますから  と木で鼻を括った返答。
本当かな  と言ってお連れさんがカウンター内を覗き込もうとするが、若い子ってやることが大胆(笑)   そんな視線と疑念を感じたのか、程なくして料理が突き出される。(差し出す ではない)
 
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なんだ、この柔らかさ! 2、3口噛むと、もう消えてしまう。
 
 
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ではその職人さんの腕前にリスペクトを込めて、追加オーダーをしよう。
 
 
牛タンシチューくださいな。
職人さんが目をぐるりと動かして我々の手元をのぞき込むような素ぶりを示す。これまでの料理を食べきらずに注文していないか、まだ食べるのか食べられるのか と。安心したまえ、料理の皿は全て空だ。
 
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あ〜もう素晴らしすぎる。タンがホロホロと崩れて消えていくぅ。
 
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ワインのボトルがほとんど空に近づいたので、チェイサー代わりに瓶ビールを注文する。
注文を受けるまでに、一瞬間が空いたのは、まだ飲むのか との驚きか。
 
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この夜にお連れした女性も健啖家。
牛タンを突きビールを飲みながら、次は何を食べようか、炭水化物類なんていいね  なんて笑いながら話す我々を、調理しながらカウンター越しにチラチラ後ろ見する職人さん達。
なんなんだ、こいつら  きっとそう思われていたんだろうな。
 
ピラフだの、スパゲッティだの、カレーやガーリックトーストだのと意見がなかなかまとまらない。じゃあ二つ食べよう! ということで絞りこむ。
明太子のスパゲッティとカツカレーライスをください と注文すると、流石に職人さん達の顔色が変わる。
正面に立って真顔で、食べるの?   
返す言葉は、ええ食べますよ。
呆れたように首を左右に振りながら、調理台に向き直りフライパンに材料を入れ始める。
 
待つこと暫し、カウンター越しに差し出される。
 
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そして時間差を置いてサーブされる。
 
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ー これくらいにしとこうか、次また来る楽しみに後の料理はとっておこう ー
ー はい! ー
 
 ご馳走様! よく食べました。久しぶりに全開モード近くまで食べました。だってあまりにも美味しかったから。罪な職人さん達だね。
また来ますよ。今度はもっと食べますね。覚悟しておいてください(笑)
 
外に出ると夜の帳が下りて幻想的な光景が。まるて台湾の九份のようだ。
 
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まだ飲み食べたりない我々は河岸を変えて今度はアイリッシュパブへ。
 
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白州ダブル。あ〜美味しい。
 
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フィッシュ&チップス。
パブに来ると必ず注文する品。ハハッ、まだ二人とも食べてる。
 
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いやぁ、楽しんだ夜でした。
ゴメンネJIRO、想像以上に美味しくて大満足です。ホスピタリティが全然ないと思ったけど、あの料理が最大のホスピタリティなんですね。誤解していて、ごめんね  JIROさん。
 
そしてこの夜のお供の若き女性さん。また行きましょうね、君の食べっぷりは見事です。