◇この日の珠玉のランチ
あ〜あ〜あ〜憧れ〜の洋食だ
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この日はGW後半の週末の土曜日。
以前から気になっていた映画を観に、梅田まで足を伸ばした。だが映画は午後からなので、まずは腹ごしらえ。ルクアとかグランフロントの様なコスパの悪いお洒落な場所を敢えて避け、私の向かった先は大阪駅前ビル。北新地も考えたが、土曜日はランチをやっているところが少なく、また私の様な週末ランチビジターが来られることも多いため、ランチタイムを待ち時間で費やしてしまう恐れもあるから、訪問対象からは外すことに。
この日の何故か朝から洋食が食べたかった。
そこで正統派洋食を求めてわざわざ駅前ビルまで来たのだ。何故ならここには洋食の有名店が幾つもあるからだ。
駅前第4ビルの通路を歩いていると、店頭に椅子が置かれて人々が座って並んでいるお店がある。近くに寄ってみると そこは洋食店として名高いグリル 欧風軒だった。よし、ランチはここに決めた。少し待つだろうが、そんなにも混んではいない。
外食と言えば洋食。それが贅沢であった幼少期を過ごした年代にとって、幾つになっても洋食という言葉に憧憬を覚える。
だから待つ間も心はワクワク感で満たされている。
10分も経つと中に通された。
ウォールナット風のカウンターやピカピカに磨き込まれた調理場に調理器具。まさに心に描く洋食店そのものだ。
メニューが悩ましい。
人気メニューのAセットかBセットを考えていたら…
こんな単品メニューを見つけてしまった。
期間限定とか復活の文字に弱い私。しかもその下には洋食の雄 オムライスもある。
並んでいる人に対して注文を聞きに来たお姉さんにも、ゆっくり悩んでください〜と言われる始末。
いっそのことセットメニューと単品メニューの両方を食べようか とも思ったが、それでは値段が張るので却下。コスパの良さを求めてやって来たのを忘れてはいけない。
結局Aセットを注文。決定打はメニューの一番下に記載されていた「ご飯のお替り承ります」の文字だ。ボルガライスやオムライスはそれができないのが難点だ。
ついでにクリームコロッケのトッピングも注文。
Aセットには最初からポテトコロッケがついているが、そこに敢えてクリームコロッケをトッピングする その心は。
私の経験では、人によって好き嫌いがはっきりと分かれるクリームコロッケ。もちろん私はその贔屓筋であるが、家内が…(-_-;)。
だから外で食事をする時、クリームコロッケの文字を見つけるとどうしても注文をしたくなる。
エビフライがまた期待を裏切らない。分厚い衣で厚化粧 とは全くの無縁な出来栄え。齧るとサクッと小気味よい音がする。綺麗な揚げ方だ。
これは京都の山の家 はせがわを思い出した。あそこのエビフライも見事だった。
気づけばお茶碗が空に。
ー お伺いしますよ ー なにも言わぬうちから、シェフの一人が声をかけてくださる。ほぅ、店内の隅々にまで目が行き届いているね。ご飯のお替りをもらえますか。
ー サイズはどうしましょうか? ー
ー 大盛りでよろしいでしょうか? ー
シェフの声とホールのお姉さんの声が重なる。
忖度は不要だが、私を見ての決めつけも困る。もしかしたら半分だけよそってくださいと言うかもしれないぞ。結局大盛りでお願いします と返答したけど。
しっかりと大盛りによそっていただいた。ありがとうございます。
このハンバーグ、しっかりとした肉質感で美味い。注文を受けると、シェフの手の中でポンポンと形が作られ、そして焼かれる。そんな調理工程を目の前で見ていると当然期待が高まるが、もうそれは期待どおりの味だ。
トッピングのクリームコロッケはオマージュを込めて最後に食べる。
鼻に抜ける香り、滑らかな舌触り、全てが思い描く洋食そのものだ。
あっと言う間に完食。大盛りのご飯もお茶の子さいさいでした。
洋食ってやっぱりいいもんだ と改めて認識しました。こんな料理をランチで食べられたら幸せだろうなぁ。でもお替りばかりしていたら痩せないので、今自分の置かれているランチ事情を是としよう。
また来たいけど、今度はいつになるかな?