北新地 玉鬘 / 新年のご挨拶とおやじさんとの素敵な出逢い | ディックの独白 / Dick's Monologue

ディックの独白 / Dick's Monologue

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◇今宵の素敵な人達
 
響け、北新地の街へ  Diva  &  Divo の聲よ
 
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新年早々、インフルエンザに罹患してしまいました。本日から今週いっぱい自宅療養していますので、溜まっている投稿の整理と、他の方のブログサーフィンをして過ごそうと思っています。
では早速。
 
まだ松の内のこの日。
でも新年が明けたかとも思い油断していると、松の内まで開けてしまうほどの時の早さよ。
そしてこの日は暇で暇で〜と玉鬘ママがブログにあげていたし、新年のご挨拶も兼ねてひとつでも席を埋めようかと思い、お店に向かう。重たい扉を開けて、「こんばん…」と口を開きかけると、オイオイ、満席やがな。カウンター席は全て埋まり、ボックス席にも人が座っている。やられた!ヒマヒマ詐欺や(笑)。
 
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あまりの盛況ぶりに入口で呆然と立ち尽くす私の為に、ママが司令塔となり玉鬘パパに席の確保を命じる。テキパキ動く玉鬘パパ。半分以上が荷物やコート置場と化していたボックス席を一人分スペースを作り(そこにあった荷物は他の荷物のうえに置かれてエベレストが形成された(°▽°))、先に座っておられたカップルさんと相席。更には玉鬘パパもカウンター内に入り、いっちょ上がり。どうもすいません、突然の押しかけで。
 
 
落ち着いたところで角ハイボール。クピリと飲むと、五臓六腑に染み渡る。
 
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ー ディックさん、お腹空いてはる? ー とマネジャーのひとみさん。
ー いやあ一次会で食べてきたから… ー とお腹が膨れていることをアピールするも、でも食べられるでしょう  と軽く却下。そんな軽口を叩きながらサッと出される小鉢。
 
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カップルの方が山崎のロックを注文したので、続けとばかりに同じものを注文する。いつもより色が濃厚で香りもいいね。
 
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なるほどなるほど。12年物なのか。これはもう少し頂こうかな。
 
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でっぷりと肥えた生牡蠣。仙鳳趾は時期が終わったらしく今日のは四国産。そう言えば日生への牡蠣ツアー、いよいよ来月に迫ってきたなぁ。
 
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ー ごまめは男の人に人気があるのよ ー とママ。へーそうなんだ。確かに私も大好きだからねぇ。
 
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こんな会話をしているとお店の電話が鳴る。
ー あら〇〇はん、えっ三人? なんとか詰めれば入れますよ ー  
ママのあっけらかんとした受け答えにお客さん少々ざわつく。そろそろお暇しますから と席を立ち上がる方や、席詰めれるかなとお客さんが各々できることを考え動きはじめる。もちろん私もボックス席を立ち、カウンター席に座れるかを模索する。そんなこんなで無事に三人分の席が空き、私もカウンター席を陣取ることができた。
そうして入店されてきたのが、なんと! あのおやじのお腹というブログを書かれているarakan777さん、通称 おやじさん であった。私はこのブログが大好きで、一度お目にかかりたいと思っていただけに新年早々とても嬉しい出会いであった。接待中のお客さんを連れておられたので、簡単な挨拶しか交わせなかったが、落ち着いた雰囲気と語り口は想像していた通り。そして歌も歌われたが、これまた上手くて聞き惚れてしまった。
 
 
話が前後したが、おやじさんが入ってこられたくらいからお店はカラオケスナック 玉鬘に様変わりして、ついにママの熱唱が始まった。テレサテンのつぐないだ。以前にも書いたが、長年北新地で働かれているだけあって、ママはかなり歌が上手い。
 
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そしておやじさんも熱唱。おやじのお腹ならぬ背中です。
 
 
 
皆んなの歌声を聴きながら、鴨ロース煮をつつく。これはママの自慢の一品。甘辛いタレがよく染みとおっていて、ひと口ごとに口の中にタレが広がり、本当に病みつきになる。
 
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そしてナマコ酢。このコリコリ、ヌルヌル感がたまらない。珍味だ。ちなみにナマコの腸がコノワタと言って、日本三大珍味のひとつである。
 
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いつの間にやら日本酒を飲んでいた。山口県萩市 澄川酒造場の東洋美人。酸味のあるスッキリとした味だ。
 
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もっきりが嬉しいね。
 
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御節に欠かせない黒豆は、お客さんが元気で働けるようにとのママの願いか。
 
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〆は雑炊。年末年始の暴飲暴食によって疲れた胃を労ろう。
 
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ご馳走様でした。結局、いつもどおり食べてしまいました。どうなっているんやろ、私のお腹。

玉鬘への新年の挨拶も済ませましたし、次のお店はどこへ行こうかな…と立ち上がると、見事にサントリーバー樽に拉致された(笑)。

 

- 何にされますか -

- マスター、アイリッシュでお勧めはなんですか? -

黙って、カネマラが出てくる。ラフロイグもいいけど、こちらを飲んでみなさい とのマスターの目が語っている。香りに虜になりそうだ。

 

 
 
-マスター、カツサンドを -
先ほどまで玉鬘で散々食べていたのに、ここのカツサンドは別腹。食べなければ損をした気になる。
 
 
-他のアイリッシュは? -
-アイラモルトですが- ラガヴーリンが黙って出される。200周年を越える歴史をもつスコッチだ。
 
 
 
このお店に来ると、いつも若手に戻った気持ちにさせられる。それだけマスターの存在が大きく、そしてお酒について教わることが多いのだ。
また来て、色んなことを教わりたいと思います。