日本橋 一味禅 / これが天丼 これぞ天丼 | ディックの独白 / Dick's Monologue

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◇この日の珠玉のランチ
 
ふふふ   思わず笑みがこぼれた
 
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この日は娘の買い物のお供で日本橋へ。一時は元気がなかったヲタクマニアの街 日本橋であるが、久しぶりに来てみるとなかなかどうして人で賑わっているではないか。結構結構、これで関西経済も飛ぶ鳥落とす勢いで上昇して欲しいものだ。
 
人が集まる所、当然の如く様々な食事処も集まってくる。しかもここは若者が多いことから、肉系、揚げ物系、ラーメン店が矢鱈に目につく。ちょうどお昼時もあってか、彼方此方のお店の前には人が列をなしている。そんな激戦区にあって、この日は店頭に「全国丼グランプリ 天丼の部 金賞受賞」の垂れ幕が堂々と掲げられているお店を発見。
 
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「とにかく明るい安村」氏を会長におく全国丼連盟が主催するこのグランプリ、まだ第三回と歴史が浅いにも関わらず、かなり活動が活発であるようだ。丼を10の部門に分類して、それぞれの部門にて金賞丼を選んでいる。一次選考、本戦での一般投票とかなり仕組み化が進んでおり、中枢にこの様なことに長けた人物がいるようだ。
その丼連盟が選んだ金賞丼に間違いはないであろう。そうこの日は一味禅、君を訪問することに決めた!  (隣でウンウンと頷く娘)
 
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ちょうど角地にあるため、コーナー部では店頭販売もしているようだ。なるほど天むす販売は天丼のお店として納得のできる品だ。
 
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表から見たときにうすうす感づいていた。ガラス戸越しに食べている人達の背中がずらりと並んでいる。どこが入り口か?と思い、ガラス越しに覗き込んでいるとカウンター向こうから店員さんが手を伸ばしてガラリと戸を開けて「どうぞ〜」と声かけてくれる。むっちゃ至近距離やん! しかも通りに面したガラス全てが入り口かいな  と思いながら一歩足を踏み入れると、そこはもうカウンター。一歩分の奥行きしかないぞ、 狭いぞ!
 
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狭い上に、壁に色紙や写真などがペタペタと貼られ、なんとも賑やかしい。有名人が多く来店しているようだ。
 
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先ほどの店頭販売をするスペースの内側には、揚げ場があり、年配の店員さんが孤軍奮闘。たった一人で次々と天ぷらを揚げていた。夏場は大丈夫か!と心配してしまう。
 
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メニューを手にする。どれを頼めばいいのか、どの丼か金賞をとったのか、分からない。悩んだ挙句、隣の人が食べているのをそっと横目で見てみると、なんと! うら若き女性が無茶苦茶大きなお皿に盛られた丼を食べているではないか。手元のメニューと見比べてみると、これは「魔法の驚天丼」。これはかなりボリューミーだが、こんなにも大量の揚げ物をアルコール抜きで食べきれる自信がない。(夕方車に乗るのでアルコール飲めない)
 
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そこでもう一度メニューを眺め、心の声に耳を傾ける。自分の中での天丼とはなんだ?  すると丼の縁から海老の尾が飛び出しているビジュアルが瞼の裏に浮かんで来た。これだ、これが俺が求めている天丼だ!とすぐさまメニューで合致する品を探す。あ、あった! でも4種類もあるじゃないか(驚き!)。
すると今度は算盤が頭の中に現れ、コスパ面での検証の準備。でも玉を弾くまでもなく、決めたのは海老天丼(大盛)。だって一番安いのから(°▽°)。
 
我が娘はそんな父の心の葛藤を知る由もなく、サッと鶏天丼を注文。
ー それでいいのか?  天丼とはなぁ海老が…ー
ー はいはい、うちはこれでいいの。それより食べきれなかったらお父さん食べてね  ー
それを聞いたら胸焼けが…。
 
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カウンター内も狭くて店員さん達がすれ違うのは至難の技。だから空の器が左から右に手渡されていくと段々と丼が仕上がっていく。それを感心しながら眺めていると、そのうちの一つが目の前にトンと置かれた。
 
 
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これこれ、このビジュアル。これが思い描いていた天丼だ。
 
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裏側から見ても隙がない。ひとしきり観察を済ませたら箸をつける。あぁ、美味い美味い。天ぷらはもちろん揚げたてでサクサク、ご飯には天つゆがたっぷりとかけてあり、これぞ天丼。しかもお願いすれば、天つゆを追いがけしてくれる。
 
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こちらは鶏天丼。これもいいね。
 
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やはり娘は三分の一くらい残したので、私が食べることに(°▽°)  
 
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ご馳走様でした。アルコール無しでも食べきることができました。今度は魔法の驚天丼に挑戦してみようかな。そのためにはまた来なきゃ💦