二重に見えるのは眼の衰えか、気のせいなのか
新世界に来ました。
あべとん、やまちゃんを楽しんだ我々が、次に向かった先が新世界。
歩けばいいものを、天王寺から新今宮までひと駅を電車に乗って移動する我々。
タフでなければ続けられないハードなスポーツをしていた頃の面影は我々二人のどこにもない。
それでも僕はスポーツを続けているけど、昨年の万博行脚で運動量が激減し、その結果が体型に表れていることは否めない事実。
行きたい店があるねん と野郎を連れてきたのが、新世界市場。数年前は閑散として、シャッター通り商店街を体現していたんだけど、若い人達がお店を出すようになって今は結構賑わっています。
ただ残念だったのは、肉のさかもとが閉店していたこと。あの無作法と言ってもいいくらい分厚くて、文句のつけようがない無敵のビフカツサンド。また食べたかったなあ。
同じ思いなのか、さかもとの看板を撮影していた人達がいた。
そして行きたかったお店がここ、権兵衛。ホルモンうどんのお店として名高いのですが、僕はこれまで訪問したことがない。この界隈の人気店のひとつだけあって、やはり行列ができていました。
店内は当然満席。暖簾横にあるのは待ち席かな。ここも全て席が埋まっており、更に商店街内にも行列。どれだけ待つのか、料理にかかる時間が分からないので待ち時間が全く読めない。
他の店探そうぜ と野郎はすたすたと歩いていく。俺は待つことに慣れたよ なんて自慢していたが、僕はそう思わないぞ。粉もんは待てても、それ以外は待つことは苦手とみた。
離れていく野郎を横目にしながら、表で焼いているホルモンを恨めしそうに僕は眺めるだけ。
喰いたかったなあ。
その後は二人で新世界のあちこちをひやかし。特に野郎は話し上手なので、呼び込みの人を捕まえては、自分とこ何がお勧めやねん(どんな答えでも断ることができる)とか、他にええ店ないか(普通は尋ねない!)など笑顔で懐に飛び込むのを僕は横で聞いているのがいつもの構図。
そして見つけたお店がここ。
酒の穴
ユニークな外観。同じ看板を掲げているお店が横並び。この特徴あるビジュアルが、僕の記憶力を呼び覚ました。確か右が本店、左が支店のはず。
ここは朝から飲める酒場だけど、裏通りなので観光客はほぼ皆無で、お客の多くは常連さん。観光客が多いお店は、出入りが激しく賑やかすぎるのでなんとなく落ち着かないから、こういったお店の方が僕達には合っている。
店内に、ぴあにお店が紹介された記事があったので撮影。いつ頃の出版から分からなかったけど、朝8時からオープンの時代。今は10時からなので、コロナ前なんだろう。
とにかくそんなお店。
本店では満席と断られ、支店ではテーブル席が空いているからと通される。
カウンター席は常連さんだらけ。ひとりだから皆さんカウンターなのかなと思っていたら、TVで野球を観るのにベストポジション。テーブル席は頭の上にTVがあるのでほとんど観ることができないのです。なるほどね。
安い。そして長居もできて居心地がよく、常連さんのたまり場になっているんだろうね。
こういう酒場は独特の空気感を愉しむのであって、それ以外のことを僕は求めないのです。
ポテトサラダ
写真から見てわかるとおりの味です。誰もがきっと記憶の片隅に残っているはず。
スタートはさっと出てくる小鉢メニューから選べば確実。
鶏もつ玉ひも
ちょっとグロテスクな見映え。僕もちょっと苦手。でも見た目と味は別。
クチャクチャとした食感は、いつまでも噛んでいられる。また味がしっかりとしゅんでいるので、飽きることもありません。
串かつ
こちらのお店はとにかくメニューが豊富。串かつもあるし、お好み焼きもあります。
ほらね。
八宝菜
これが当店名物。竹輪が存在感を放っていて、まるで和風ポトフ。そんなにもボリューミーでないはずなのに、結構胃袋にどっしりときました。
厚揚げ焼
酒仙達はこんなをチビチビ摘まみ、酒をクイと飲んで、悠久の時を過ごしているのです。
僕達も酒仙入りすべく注文。でもパクパクと食べてしまったので失格だな。
ねぎま
どのお店で食べても間違いがない一品。
しめ鯖
魚が食べたいと言ったら、これを注文してくれました。お造りでも良かったんだけど、野郎が注文するなら文句はつけません。
最初のお酒は撮り忘れていたけど、二杯目はいつもの角ハイ。日本酒飲もうと思ったけど、この令和の時代に、平成で廃止となった級別制度で表示されたお酒が現行分類のどれに当たるかが分からないので、あえて止めました。
純米、本醸造、純米吟醸などの表示があればいいのにね。
ご馳走様でした。
1時間強の滞在で、常連さん達の足元にも及びませんでした。
野球中継を観ながらお酒を飲むおっちゃん達、それはまるで昭和の光景。そんなどこか懐かしさを感じるお店でした。
次どこいく? 難波にでも出ようや そんな会話をしながら新世界を後にしました。





























