ブリスベン
8月3日から11日まで、学会(IGC; International Geological Congress)でオーストラリア東部のクイーンズランド州、ブリスベンに行ってきました。
今回はポスター発表に申し込んだのに加えて、期間が少し長かったので、やや荷物が多い旅になりました。出発前すでにスーツケースに空きスペースがほとんどなかった。。。(;^_^A 出発してから気がつきましたが、旅先で荷物がさらに増えること考えてもう少し抑えたほうがよかったです。次はもう少し軽めにしたいです。
いつもどおり準備がぎりぎり(間に合わなそうで間に合う)、出発当日に成田の格安駐車場を予約し、ポスターを印刷(途中でプリンタがトラブったらどうしたんでしょうね?)して、なぜか心には余裕をもって(苦笑)、出発しました。
今回つくばからは一人で出ましたが、「向こうに行ったら何人か筑波大の人に会うだろう」となんとなく思っていましたが、結局大学の人には誰にも会いませんでした。産総研や防災科技研のひとには何人か会いましたが。
みんな忙しいのかな。
成田発のシドニー乗り換え、ブリスベン行きで、帰りも同じ経路でした。
いまは直通便が飛んでいないそうです。
人生初の “南半球”!! ってことで、いつも以上に浮かれてたわけですが、
とりあえず何のトラブルも無く到着
と行くはずが。
早々とアクシデント発生!
スーツケースが来ない...
ベルトコンベアの荷物がだんだん減っていく中で、一向に自分のが来ないとだんだんと焦りだします。(大汗)
ついに最後の荷物が取られ、コンベアのスイッチが止まるともう...
『まさか自分は大丈夫だろ』 と思ってるあなた、
次はあなたですよ! 笑
来ないと思ってるっしょ?? いやいや、来るよ! ふつうに来るから!!
ぼくも自分がこの噂に聞く、“Lost Baggage”に遭う瞬間までは、これは「不運な人のおもしろ話」というイメージしかありませんでした...
ただ、なぜか一緒に送った、学会で発表するポスターは、別コーナーの(ベルトコンベアじゃない)「壊れやすい物」コーナーに入れられていました。
もしかしたらこの辺の積み替えでミスったんじゃないかと。。
とりあえず、空港の係のおばちゃんに事情を説明することに。
今回使ったのは、カンタス航空というオーストラリアの航空会社
で、おばちゃんによると、
「1時間後にもう1本シドニーからの便があるから、それ荷物載ってくるかもしれないから待ってて」
とのこと。
この日は移動日でとくに予定も無かったので、待つことに。。
1時間後
(これを読んでるみなさんのご期待通りに)
後の便でやってきた全員分の荷物をきれいに見送って、笑
もう一度、哀れみのような表情を浮かべた係のおばちゃんのとこへ行き、泊まるホテルの住所と連絡先を伝え、不安いっぱいに空港を後にしました。
後になって考えると、
荷物は無事、翌日の夕方にホテルに届いたので、自分で運ぶ手間が省けたから、むしろラッキーだったのかも、と思えるようになってました。
人間って不思議だね。
ブリスベン中心街 セントラル駅を出たところ
セントラルだけあって、とても賑わいがある
ま、そんなこんなでスタートした旅ですが、今回も予算カツカツなんで、ネットで安いバックパッカーズホテルを予約し、スーパーで1週間分の食材を買いだめして過ごすことに。昼は学会会場で出ると知っていたので、朝と夜の分を。
ホテルの外観はこれ。ホーテンッドマンションみたいな雰囲気。。。
地下にはカジノバーがあり、夜はうるさい 
今回出席した学会は昼飯やら諸々の経費のせいで、参加費が550オーストラリアドル(5万円ほど)という、目の飛び出るような価格! ぼくが普段出ている日本の学会は高くても参加費1万円を越えることはないので、非常に高く感じた。これも日本からの参加者が少なかった理由の一つのようです。
それに比べ、宿は、
中心市街地の真ん中にありながら1泊1500円くらいの激安物件。入ってみると8人部屋の脅威が...

カオスでした。笑
もう笑うしかないね
脱ぎ捨てた服やらお菓子の食べかすやらが散乱している有り様。こりゃ神経質な人は絶対に無理ですな。2時間でギブアップするよ。
自分のスペースはベッドだけで、何か作業をしたい時は食堂やラウンジで、ガチャガチャ騒がしい中でやるしかありませんでしたが、文句は言えません。
もちろん、泊まってるのは悪い人じゃないし。
実際ぼくと同じ学会に参加してる人も何人か使ってたし、つくばの学生宿舎、「平砂8号棟」、通称“スラム”出身のぼくからしたら、このくらい大したことないです。
この状況で1週間過ごして、
(ご想像にお任せして、あえて名前は伏せますが)
“アレ”
を見なかったのは、ある意味奇跡かも。
話が脱線しましたが、(ってそもそも何の話だっけ?汗)
こういう宿に泊まるのもなかなか面白いもんで、やはり宿泊者にもいろいろいます。お決まりの“誰とでも友達になる威勢のいい学生的な若者”はもちろん、どことなく古株っぽいオーラを醸すやつ(「お前も同じバックパッカーやろ?」と言いたくなる)や、
ちょっと驚いたのは、家族7人くらいで泊まってるなんてのもいました。夜8時くらいになると、食堂の小机をくっつけて家族団らんを始める始末。ま、楽しそうで全然かまわないんだけどさ。
同じ部屋に数日もいると、オーストラリア人に「ラストサムライ」のDVDを一緒に見ようと誘われることがあったり、たまたまぼくが使ってた無印良品のノートとペンケースに気づいたドイツ人ねーちゃんに、ヨーロッパでの“MUJI”の人気と自らの“MUJI”へのアツい思いを語られたりと、思っていたほど退屈すること無く過ごせました。
はじめ話しかけられた時は、「ムジムジ」言うもんで何のことやらわかんなかったよ 
ブリスベン市街はどんなかと言いますと、
手前がブリスベンリバー
所々に高層ビルが建ちながら、古い建物も多く残っているという感じでそこそこ雰囲気の良い街でした。
ブリスベン空港から市街地(そのまんま“セントラル”という)まで電車で20分ほどと近く。市内にはブリスベンリバーが蛇行して流れています。ちょうど今の季節は冬で、夜は10℃以下に冷えますが、日中は25℃くらいまで上がり、一日の寒暖差がけっこうありました。
また、やはり空気はかなり乾燥していました。一日中外にいると、けっこう喉が痛くなります。
夜景もきれい。
東京や横浜のようにごちゃごちゃしすぎない、この程よさがいいです。
下の方の夜景は学会会場(セントラルからは川を挟んで南側)から撮ったものです。
若手が集まる懇親会のような催しがあり、そのときに撮りました。
実はここで話したマルタ島出身のイタリア人(マルタ人?)に、前回ぼくが乗った船に、「その船におれの友達が乗ってたよ」と言ってるひとがいました。
よくよく聞いてみると、実際本当で結構驚きました!本人に会うよりもびっくりです。笑 
世界は狭いです。。。
今回の旅では、観光らしい観光はしていないのですが、
最終日にクイーンズランド州立博物館を見学しました。
次回へつづく

にっ
しょく!!
きっとみんなも見られたでしょ![]()
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ぼくもいちおう家の駐車場から見ました。なんとか晴れて
良かった![]()
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ただ、きょうは最悪のタイミング(?)で、学会発表があったもんで、一生で一度かもしれない貴重な瞬間をゆっくり楽しめませんでした(ノ_-。)
この日のために、前々からメガネ
を準備して楽しみに待ってたんですが、なんとも運の悪いことに、ドンピシャで発表が…
今回はポスターセッションでの発表だったんで、ひとまず最低限のデータだけ用意して、適当に準備しておけば その場で話でフォローできるだろう (^^ゞ ということで![]()
“金環日食” ですが、考えてみるとこれが人生最初で最後かも…![]()
終わってみると、
「もうちょっといろいろ準備するんだったなぁ~」と少しだけ後悔(;_;)
…というのも、 ネットで、
紙に穴を開けて文字をかいて(“ピンホール”)、でその影を見るとリング状の太陽が![]()
って写真を見たもんで…![]()
今更言ってもしょうがないんだけどね。笑
これやった人いますか![]()
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もし良さげな写真撮れてたら見せてくれ~~![]()
で、ぼくの方はというと、
ちゃんと日食そのものの写真📷は撮れましたよ~
バッチリ ![]()
![]()
デジカメ![]()
に日食メガネ
をかぶせただけの簡単な撮影でしたが、思ったよりは形がきれいに撮れました。
あっという間に終わってしまう
もちろん、拡大すると結構ブレたり、ピンボケしたりしましたが、手が動かないように息を止めて撮ればそこそこきれいに撮れるみたいです!
リング状になってる時間は、長いようで意外と短く感じました。
三日月型からだんだん欠けてくにつれ周りが暗くなり、やっとリングになったー、と思ったら少し写真を撮ってる間にもう終わりに、という感じでした。
今は、テレビやネットで調べようと思わなくても向こうから(?)、金環日食の仕組みだとか、いつどこで見られるのかが秒単位まで前もってわかるので、ぼくのような、普段全く天文に馴染みのない人でもこんな体験ができるってチョットすごいなぁ。
昔の人は、ほんのごく一部の限られた人たちだけしか、このイベントを楽しむことができなかったって思うと…ほんとスバラシイぜ。
天文つながりで言うと、6月6日には金星が太陽の前を通るそうです。
これだけ聞くと何がどうすごいのか、ぼくにはいまいちピンときませんが、晴れたらぜひ観察しようかなぁと。
せっかくなんでね![]()
“はやぶさ”のレゴも商品化したし、こらからどんどん盛り上がっていけばいいなぁと。
そして願わくば地質も、災害の側面を持つ地震や火山のようなビッグなイベント(地質イベントという意味です)だけでなく、もっと身近な現象にも注目される機会が多くなれば…と思いました。
一度、自然の面白さにハマったら、ふつう抜け出せないからね![]()
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ボート
ついに、今度の航海もあと1日になりました。現在、寄港地のキュラソーに向けて全速前進しています。今朝の4時に最後の掘削を終え、昼過ぎに出発しました。
外国人にも日本人にも大好評だった、“ライスクッキー”も残り少なくなり、楽しかった航海もまもなく終わりを迎えます。ここまで事故もなく安全に航海できたのは、当前なのかもしれませんが考えてみると、非常に多くの人のがんばりがあったからです。無事に港に着いたら、みんなに感謝の気持ちを伝えて降りようと思います。
さて、
今日は2つの話題を報告します。
1つめは、ボートツアーです。
実は昨日、船長の粋な計らい(?)で、ボートツアーが用意されました。風がなく、波も穏やかだったため、朝9時頃テリー船長から、「今からボートを出すので、海から船の写真を撮りたいやつは、ライフジャケットを持って今すぐ来い!」という連絡が入りました。
靴を履き替えたり、ヘルメットを取りにいったりしている間に、早く用意できた人に先を越されてしまい、2度もチャンスを逃してしまいましたが、なんとか船長に頼んで、3度目のツアーに乗せてもらうことができました。ぎりぎり最後の1人でした。汗
ボートはこんな感じ
縄梯子で乗り移ります。
小さなボートのため、定員は6、7人ほど。
行ってきまーす!! とこれは前の人たちです。
ぼくはこの次。。
向こうに見える島は、マルチニーク島です
で、今度は我々の番!
なんとかボートに飛び乗ると、今まで大きな船のために、ほとんど感じていなかった “波” の影響が…汗
15分ほどの短いクルーズでしたが、酔ってしまう人も...
後でジョイデス号に戻ると、やはりほとんど揺れを感じません!
船の全体が見える位置まで少し走り、さらに船の周りをぐるっと2周まわりました。
船の正面に来たときは、すごい迫力でした!!
マルチニークを背に
マルチニーク島は今回掘削している堆積物を供給した場所です。島の北部に大きな火山が2つあり、1つは古い山体で浸食や崩壊が進んでいて、もう1つは新しい活発な火山です。どちらも、溶岩ドームを作っては崩壊して、の繰り返しをしてきたと考えられていて、その際の山体崩壊やそれによって引き起こされた海底地滑りの堆積物を掘削するのが、この場所での主な目的です。
2つの火山の峰が見える。左(北側)か新しい山体 “Mont Pelee” で、右(南側)が “Piton du Carbet”
フランスの植民地だったために、フランス語の名前がついてます。
北側の新しい火山Mont Pelee 。1900年代の初めにも噴火をして、火砕流が海に流れた。山体の表面にえぐれたような地形が見られるのは、かつての溶岩ドームが崩壊してできたものです。
2つめの話題はラストコアです。
今回も、あっという間の6週間でした。
今回の航海では、できる限り多く堆積物を掘削、回収をするために、予定より1日早く出発し、1日多く掘削した結果、多くのコアが回収されました。
回収されたコアは、実に2300mを超えました。
ぼくたち夜シフトのメンバーは幸運(?)にも、ファーストコアとラストコアの両方に立ち会うことができました。しかもテクニシャンたちの粋な計らいにより、ラストコアを自分たちで担ぐことができました。ぼくにとっては初めての経験でした。
中に堆積物が詰まっているコアはずっしり重く、上がってきた時点では1本が9.5mあるため、5,6人で並んで担いで運びます。
1列に並んでコアを待ちます。
ついに最後のコアが上がってきた!
これが本当に最後のコアです。
「やっと終わった~」 とほっとする気持ちと、「もう終わっちゃうのか~」と少し寂しい気持ちの両方があり、みんな心なしかそんな感じの表情でコアを見ていました。
今日(出発の日)の朝は、島と日の出がいい位置に見える最後のチャンスだったのですが、やはり今日も厚い雲が….
結局、島にかかった雲がすっきり晴れることはありませんでしたが、海上はきわめて穏やかで、海もきれいです。
寄港地のキュラソー島ではいい風景が撮れることを期待しています。
最後の日はレポート書きに追われるかと思ったのですが、前シフトの人たちがほぼ書いてくれていて、ほとんどやることがなかったため、新潟大の片岡さんが持ってきたDVDを観ました。
みんなが好きなこれです!
ほわっ 当たり~~
いい勘してるぜ~!
と日本に帰る前についつい観てしまいました。
結局ゆっくり座ってDVDが観られたのはこの日くらいでしたが(時間がなかった訳ではないのですが、みんななんとなく気分的に、航海の途中で観るのは… という気がして)
とりあえず船上やらなくちゃいけないことは済んで、ようやくリラックスできました。
これからの帰りもなかなか時間がかかり、日本には20日の朝に着く予定です。
帰ったらまた忙しくなる予感がしますが(汗)、束の間の休息を楽しみたいと思います!!
キュラソー島では、世界遺産も見られそうなので、羽目を外しすぎないように楽しみたいと思います! 笑
船でのしごと
航海もそろそろ終盤になり、食堂の生野菜のバリエーションが減ってきたところです。フルーツは数日前に完全に缶詰にシフトしました
今いるのが予定されている中で最後から2番目のサイトです。
これまでに8つのサイトで16のホールを掘削しました。ほぼ1か所につき2つの穴を掘ってきたことになります。
赤丸が掘削地点で、CARI-00というのが掘削サイトの名前(カリブ海の○○ということです)
今日の朝の時点で、延べ約3000 mを掘削し,2000 mのコアが回収されました。予定を下回っているとは言え、(前回の航海での失敗もあり)かなり取れてるんじゃないかと思ってます。
せっかくなので、船上での作業を簡単に紹介しようと思います。
海底から、掘削によって “コア” 呼ばれる、直径8㎝ほどの円柱形の試料が採取されます。
これはその円柱を縦に半分に切り分けた(かまぼこの形)、断面の写真です。
船上でのぼくたちの仕事は、上がってきたコアを見て、堆積物や岩石の特徴を細かく観察し、地層を構成しているのが泥なのか砂なのか(粒子の大きさの違い)やどんなもの(火山性の岩石や鉱物、生物の遺骸など)がどんな割合で含まれているのか、一つ一つ記載しながらデータベースに入力していきます。
記載するときにまず、“柱状図”と呼ばれる図を書いていきます。この図は、コアの特徴を抜き出し、わかりやすく(?)図に表現したものです。写真と見比べると、特徴だけが抜き出されているのがわかると思います(解像度を落としたので文字は読めないかもしれません)。例えば、粒の大きな砂や石が出ると、「大きい」という意味を込めて、その部分だけ右側に出っ張らせます。逆に粒の細かい泥の場合は左側に凹ませて書きます。こうすると、砂粒の大きさと変化の具合が一目で伝わります。
柱状図というのは、ある地点での環境の時間変化を推定したり(下に行けば行くほど古い時代のものを見ることになる)、違う地点を比べて地層や年代の対比をしたりするために最も基本となる図で、ぼくたちにとって、とても重要なものです。
また、この話は少し専門的になってしまうのですが、今回の航海でのコア記載メンバーには、様々な背景を持った研究者が参加しています。堆積学や火山学、岩石学や地球化学など、それぞれの研究者には専門としている分野があります。ぼくは岩石に興味があるため、ルーペや顕微鏡を使って、岩石の中の鉱物の種類や割合、形の特徴などを記載するのは得意ですが、堆積物の種類や堆積構造、堆積する仕組みなどについては、ほとんどわかりません。そういうお互いの得意・不得意を補い合いながら(もちろん、自分に無いものを吸収しながら)、作業を進めていきます。
これは岩石を、光を通すくらい(0.03 mmくらい)の厚さに薄くして、表面を磨いたもの(岩石薄片 はくへん)を、“偏光顕微鏡”という顕微鏡で観察したものです。
鉱物には必ず規則的な性質があり、はくへんを偏光顕微鏡で見ると、その性質により、色の見え方や屈折率、光の通りやすさなどの違いが出ます。その違いから、どんな鉱物なのかを見分けることができます。ちなみに写真の鉱物は、白とグレー(~黒)のボーダーっぽいものは斜長石(しゃちょうせき)という鉱物で、色のカラフルなものは輝石(きせき)や角閃石(かくせんせき)です。
こんなふうに、堆積物や岩石の特徴を細かく観察・記載していき、ある程度になったら、そこまで調べたものをまとめます。
ここで、お互いの観察に基づいてあれこれ考えを出し合いながら、最終的にチームで一つの考えをまとめます。
船にいる間は、これの繰り返しです。単純な作業の繰り返しでもありますが、コアごとの違いを見つけたり、その違いは何からくるのか考えたりするのはとても面白い時間でもあります。
ですが、いくら楽しいことでも、毎日ひたすらやり続けるのはなかなか大変で、体力的にも精神的にもつらいときもあります。船に乗っている6週間は基本的に毎日12時間(もちろん日によって多い、少ないは変わりますが)このような作業を続けなければなりませんし、特に顕微鏡を見ていると、船が動いているときは、かなり酔いやすくなります。作業は窓の少ない大部屋の中で行っているため、時々外の空気を吸いたくなります。誰でも一日に一度くらいは気晴らしの時間が必要になってくるわけです。
ぼくのシフトは午前0時から昼の12時までのため、日の出を見るチャンスがあります。なので、だいたい朝6時ころになると、いったん手を休めデッキに出て日の上がるのを見に行っています。
これは、今までで一番きれいな日の出が見られたときのものです。この辺りの海域は島に近いこともあってか、すっきりと水平線が見られることが少なく、晴れた日には、みんなカメラを持ってデッキに出ています。
空が赤く染まり、日が昇ってくるのを見ると、一瞬、すべてのことを忘れてとても心が安らぐ瞬間がきます。
航海もう残り1週間ほどになり、あと数日すれば最後のサイトへと移動することになります。そのサイトは最も島(マルティニーク島)に近く、壮大な火山地形を目の前に見ることができる場所です。
期間も短く晴れるチャンスも少ないですが、もし運良くきれいな景色が見られたら、また報告したいと思います。
くじら
このところ忙しく、なかなかパソコンを開く時間がなくて更新できずにいましたが、
ちょうど、Good Newsがあったので久しぶりに書こうと思います。
掘削の方はどのくらい進んでいるかというと、航海を始めてからの合計の掘削距離が2000 mを越え、コアの回収率も1300 mを過ぎたところです。毎日たくさんのコアが上がってきて、記載(堆積物や岩石の特徴を観察し、データベースに記録)に追われている毎日です。
ちょうど航海の予定の半分が過ぎ、これまでに6カ所のサイトで12(正確には11)の穴(“ホール”)を掘りました。そろそろ日本食が夢に出てくる頃です。笑
最初はやる気に満ちあふれていた研究者のみんなも、日に日に疲れがたまってきているのが感じられますが、それでも毎日のシフトが終わった後にデッキに出てのんびり海を眺めたり、時々現れる鳥や魚の写真を撮ったり、ジムで体を動かしたりして気持ちをリフレッシュさせながら過ごしています。
そんな中、いいニュースがありました。
なんと クジラ に出会いました!!!
昼前のちょうど晴れた時間帯に、2頭のクジラが船のすぐ近くに現れ、水面近くに浮上して潮を噴いたり、水中にダイブしたりを繰り返しながら、しばらく船のまわりで泳いでいました。
写真と動画を乗っけておきます。
ちなみに、このクジラはHumpback Whale (ザトウクジラ)ではないかな?? と思ってます。特徴はやや大きな体に背中のこぶ、大きく白い胸びれに、尾の形などです。検索した画像で比べて見る限り、とても似ているので、そうじゃないかなあと。。
そのうちまた出会えたら、今度は他の特徴にも注目してみます!





















































