『放置児しおりシリーズ』 山野しらす著 Kindle
全17話
あなたのまわりに「放置子」はいますか?
迷惑な存在として扱われがちな放置子。本作は、そんな放置子視点のお話です。
・夏休みは早朝から友人宅に無理やり預けられる
・パチンコ屋の駐車場に一人で放置される
・宗教施設に預けられる
・スーパーのフードコートで朝から夜まで過ごす
・わずなかお金を渡され「適当に時間をつぶしてこい」と町に放り出される
家に居場所がなく、幼いうちから危険と隣り合わせの毎日を送っていた「田中しおり」。
彼女の母親は不倫に明け暮れ、娘の面倒は二の次という生活を送っていた。
そんな彼女が恩師との奇跡的な出会いを経て成長していく物語です。
初めての作家さんです。
物語とはいえ、読んでいて悲しくなります。
母親の勝手な都合で家にいることもできず、一人で外に放置されてしまう。
父親も無関心で寄り添ってはくれない。
それどころか、女性には学問は必要ないとまで言ってしまう。
ここまで極端な事はないと信じたいけれど、現実はもっと厳しいのかもしれない。
彼女のように勉強や社会のルールを教えてくれる大人に出会わない子もいるかもしれない。
家庭という本来一番温かく守られた場所が、そうではなくなってしまうなんて。
これをただのフィクションと捉えてはいけないのでしょう。
子どもたちが落ち着いて勉強ができて、遊べる居場所を、大人は作らなければいけないのだと再認識しました。


