『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』 

 香取貴信著 あさ出版 248p

 

6月の28冊目の本

「ミーティングとは話し合いでなにかを決めること。評論家はいらないんだ」。
東京ディズニーランドのアルバイトを通して、ヤンキー少年が社会人として成長し、
さらに企業の現場教育をするまでになった体験をまとめた一冊。

・いちばん大切なことは何か
・サービスは掛け算
・一人ひとりにそれぞれストーリーがある
など
20万部のベストセラー★
愛され続けるサービスを支える『ディズニースピリッツ』

彼女にミッキーマウスと一緒の写真を撮ってあげたい そんな軽い気持ちでアルバイトを始めた高校生男子(ヤンキー)がディズニーランドの文化、
キャストの先輩たちの姿勢、ウォルト・ディズニーの教えから学んだ働くこと、
教えること、本当のサービスとは―。
ディズニーランドで働いていた頃の私は、
自分からこうしたい、こうなりたいと思って始めたことが波乗り以外なかった。
すべて周りの人から言われたことをやっていただけでした。
そんな自分が誰かの役に立てていることが素直にうれしく感じた。

もし、タイムマシーンがあったら、あの時の自分に
「今は叱られてムカつくかもしれないけど、未来で変わるから腐らずにいこうぜ」
って声をかけてあげたいです(笑)

仕事の根底にある本質のところは時代が変わっても変わらず生き続けているはず。
その本質『働くこと・教えること・本当のサービス』を感じていただけたら最幸です。

初めての著者さんです。

ディズニーランドの歴史や裏側を扱った本が好きで、つい購入してしまいます。

この本の著者さんは軽い動機でアルバイトを始め、次第に社会人として成長していきます。

少々生意気な若者は、時に悪態をついて葛藤しながら仕事に向き合います。

綺麗事ばかりを書いているわけではないところが良かったです。

 

元ヤンキーだったそうですが、高校生の男子の本音が垣間見られました。

手を抜いてみたり、調子に乗ってみたり、誰でもやってしまいそうなことです。

自己反省の形をとりながら、実は仕事をする上で大切なことを伝えてくれます。

バイトをしたことのない若者はもちろんですが、大人が読んでもタメになります。

特にミーティングに評論家はいらないというのは納得の一言です。

つい意見を言うより批判にまわってしまうことも。

何事もゼロから1にすることの大変さを再認識しなければいけませんね。

 

ディズニーランドの質が落ちたと言われますが、きっと多くのキャストさんはこのホスピタリティを厳守しているのでしょうね。

期待度が高くなればなるほど要求するレベルも上がってしまいます。

ゲストの方も高サービスを受けられるような常識や”ありがとう”をしっかりと持ってパークインしなければいけないなと感じました。

でもハード面のサービス、例えばイベントごとに変わる包装紙とか袋、訪れた人がみんな手にできるようなグッズの補充、勝手な場所取り、そういう点は昔のように満足できるように改善して欲しいかな。

それにしてもやっぱりTDRは素敵なテーマパークです。

また年間パスポートでお散歩がわりに行きたいです。