『チョコレートコスモス』恩田陸著 角川文庫
576p
無名劇団に現れた一人の少女。天性の勘で役を演じる飛鳥の才能は周囲を圧倒する。いっぽう若き女優響子は、とある舞台への出演を切望していた。開催された奇妙なオーディション、二つの才能がぶつかりあう!
初めての作家さんです。
ドラマ化された作品は観ましたが、小説は読んだことがありませんでした。
大学の劇団のオーディションを描いた長編小説ですが、とても面白かったです。
若さって何者にも勝る時があります。
お芝居を経験したかどうかに関わらず楽しめる本ではないでしょうか。
W大とありますが、かの有名な大学が舞台なのですね。
実際にはここに出てくるようなオーディションが行われているのかは分かりませんが、
天才というのは本当に信じられないようなことを平然とやってのけてしまうのかもしれないと感じました。
もちろん演じるというのは一人で勝手に動けば良いのではなく、共演者や観客を常に感じていなければいけないのでしょうが、そういうことですら感覚的にできてしまうとしたら本当にすごいことです。
実際にこういう方はいらっしゃるのかな。
一挙手一同に目を奪われるような役者さんってどなただろう?
とても演技が上手いという役者さんはいても、天才かどうかは共演しないとわからないのかもしれませんね。
「ガラスの仮面」を彷彿するようなところもありますが、絵ではなく文章だともっと読み手の感情が明確になるので、惹き込まれてしまいました!
