『教室に雨は降らない』 伊岡瞬著 角川文庫

416p

 

 

家庭と学校の闇を照らす、希望の連作ミステリー!

森島巧は公立小学校で音楽の臨時講師として働く23歳。音楽家の親の影響で音大を卒業するも、流されるように教員の道に進んでしまう。腰掛け気分で働いていた森島だが、学校で起こる予想外のトラブルに巻き込まれていく。モンスターペアレント、いじめ、無気力教師、学級崩壊。子どもたちのSOSサインを見抜き、手探りで解決していく中で、彼が見つけた真実とは? 曇りがちな私たちの心を晴れやかにする、希望の連作ミステリー。

 

初めての作家さんです。

公立の小学校で臨時講師として働いている主人公の話です。

2010年に刊行されたので14年ほど前の物語ですが、今再読しても学校を取り巻く環境は当時とそれほど大きく変わってはおらず、相変わらずモンスターペアレント、いじめ、意欲のない教師などの問題は日常的に起こっています。

仕方がなく教師になる人もいるんですよね。

でもこの主人公のように、きっかけはどうであれ真摯に教育に向き合っていく姿勢は好感が持てます。

まあ多分にルールを逸脱しているところはありますが。

多くの教師は、多くはないかもしれませんが、こんな風に動いてみたいと感じるのではないでしょうか。

生徒が可愛いのは共通でしょうから。

それにちょっと風向きを変えてみたい時もあります。

でも他の人の視線とか、暗黙のルールに縛られてしまって動けなくなる。

結局は無難な先生に落ち着いてしまう。

この物語の先生は理想ではあるけれど、求めるのは酷でもあります。

 

ふと手にして、また読み始めてしまいました。

この本を最初に読んだ頃は、また読書にハマり始めた頃で。

様々な物語を読む中で、清涼飲料のような爽快さを感じていました。

青春小説のようでした。

でもすっかり忘れていて、もう一度爽快感を味わいました。

そうそう先生って大変なんです。

そういえば海外ではあまり先生に軸を置いたドラマがないと聞きました。

生徒側の視点の物語の方が圧倒的に多いいらしいです。

 

たまには再読も良いものです。

相変わらず積読は増殖していますが。

そして相変わらず機器のトラブルもありますが、地道に書いていきます!