『ある閉ざされた雪の山荘で』 東野圭吾       講談社

 306p

 

1度限りの大トリック!
劇中の殺人は真実か?
俳優志願の男女7人、殺人劇の恐怖の結末。

早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女7名。これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。だが、1人また1人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの間に疑惑が生まれた。はたしてこれは本当に芝居なのか? 驚愕の終幕が読者を待っている!

 

この作品は1992年に書かれたものなので、もう30年以上も前なのですね。

設定の独自性も含め、時を経て読んでも全く色褪せないところがさすがです。

これは演技なのか、それともリアルな殺人事件なのか、疑惑がどんどん広がります。

豪雪の中のクローズドサークル。

オーディションのためなら役者はどのような状況下でも頑張りますよね。

でも目の前で殺人が起こったら、冷静ではいられなくなるはず。

この辺を本当に上手く利用しています。

ネタバレを見ないで読んで欲しいです。

そうしないとしっかり騙されなくなります。

最後のどんでん返しを楽しむためには、詳細なあらすじも避けた方が良いです。

そして細かい描写まで疑いながら読むと、面白さが倍増します!

 

東野圭吾さんはたくさん本を書かれていらっしゃいます。

 

とても有名でしたが、読み始めたのは遅かったです。

まだまだ数冊しか読んでいないので、これからが楽しみです。

さまざまなシリーズも出ているので、どれから読むか迷っています。

 

でもマニアの方がたくさんいらっしゃるので、とても参考になります。

 

少しずつ読んではいますが、まだまだビギナーです。

 

映像化されている本もたくさんあるので、見比べる楽しみもあります。

この『ある閉ざされた雪の山荘で』も最近映画化されました。

この作品は原作を先に読んではいたのですが、それでもトリックが面白かったです。

冒頭にあるようにトリックは1回限りなので、原作か映画かどちらで騙されるかですね。

でもどんでん返しを知っていても、楽しめます。

 

東野作品は、ミステリー要素だけでなく背景もしっかり描かれているのが特徴ですね。

殺人は決して許されることではありませんが、哀しみが伝わってきて切なくなります。

次はどの作品を読もうか積読本を眺めながらも、つい最新刊を読みたくなってしまいます。

 

 

書いたまま投稿し損なっていました(≧∀≦)