工房作りもいよいよ最後の設備、集塵機の配管を設置しました。
これはやらなくても作業はできるんですが、床をホースが這い回ることになりますし、機械を変える度にホースを付け替えないとならず効率が悪いです。
ま、ずっとそうやってきたのであまり気にはしていなかったんですが、ここまできたら計画していたことは全て終わらせようかと。
配管を金属製のスパイラルダクトで天井配管にして、分岐に開閉ゲートをつけることでほぼホースの付け替え無しで全ての機械にアクセスできるようにしました。
かなり良くできたと思います。
ちなみに金属製スパイラルダクトを使う理由は、静電気が溜まらないので、それによる圧力損失を防げることとゲートなどの配管部材がこれの寸法で設計されているからです。
集塵機は1.5kwのサイクロンと、2.2kwのプレートファンのものを直列に繋げてあります。
あえてこの2台というより元々この2台を持っていてわざわざ買う事も無いので繋げましたが、結果的には上々でした。
2.2kwの集塵機は建築仕事を依頼された工務店から、あんまり使ってないけどもう20年くらい動かしてないし今後も使わないということで、無料でいただいたものです。
これを1人でデミオに積んで(50kgくらいあるんでキツかった…)持って帰ってきたのももう2年前。
そしてこの工務店が豪雨による河川氾濫で床上浸水被害を受けたのが昨年。
僕のところに来なければそこで水没して廃棄されていたと思います。
運命ですね〜。
こういう奇跡みたいなこと多いです。
僕のところに来た古い機械は皆んな幸せ。
完全に再調整されてもう一度活躍できますから。
直列に繋げると風圧が強くなるので、集塵口から近くにあるものを吸い込む力は強くなります。
並列に繋げると風量が強くなるので遠くの粉塵も巻き込んで吸い込みやすくなるんですが、2.2kwの方にダストバッグが無かったし、2.2kwの風量で十分なので直列にしました。
また負圧がかなり強くなるので、多少の圧力損失は無視できるメリットもあります。
全体が100ミリ配管なのとゲートがあったり分岐があったりで圧力損失がやや大きい構成ですが、全く問題ありません。
T字の分岐のような非常に損失の大きいものを避ければ尚良いでしょう。
太くなるほど材料費は上がりますし、それよりも125ミリを超えるとかなりデカくて邪魔くさく感じるので100ミリで配管して、充分な圧力の集塵機を使った方がスマートだと思います。
配管するなら趣味でも最低1.5kw、動力引いてるなら3.7kwを使うとノーストレスかな。
なお、スパイラルダクトはホームセンターに置いてないので通販で送料無料を利用してメーカー直送で買うのが良いです。
ゲートはオフコーポレーションのアルミブラストゲートを使用しました。