今年はブルーベリーの花が咲き誇っています。

13品種も育てているのですが、ブルーベリーは品種によって花の形や花期、葉の見た目や色もかなり違うので面白いです。


オニール。

サザンハイブッシュなので花は早め。

丸っこくて可愛い。


フクベリー。

人工受粉してます。


オースチン。


今年は本当に良く咲いていて理由を考えてみると

、昨年から使い始めた硫黄華の効果かなと思っています。

硫黄華は土壌を酸性に傾ける効果があり、酸性土壌大好きなブルーベリーには調子を整えるのに良いとのことで使い始めたのですが、予想以上に効果が出ているようです。


硫黄華の効果は土壌微生物に分解される事で酸性にするので、土に混ぜてから数ヶ月経たないと効果が出ません。

既に一年になるのでしっかり酸性に傾いているはずです。

肥料より何よりまずは土壌の酸性化が重要っぽい。

考えてみれば当たり前というか、どんなに栄養貰ってもそもそも生存に適した環境でなければ栄養を吸収できないですもんね。

ブルーベリーは他の植物に比べて異常なほど酸性が好みなので、手っ取り早く硫黄華を使うのが良さそうです。


施肥量は、株の大きさにもよりますが、とりあえず地植えの成木1株(土60ℓくらい)あたり大さじ2杯くらいを半年ごとにあげています。

効果が出たのがわかるのが3ヶ月後くらいなのでやり過ぎも危険ということで、phを計りつつ様子を見ながらあげています。

ハイブッシュ系で4.3〜4.8、ラビットアイ系で4.3〜5.5が適正phで、多くの何もしていない日本の土壌は多量の酸性雨によってph5.5程度なのでもう少し酸性にしてあげれば適正値になります。



ちなみに僕のとこのブルーベリーはピートモスはほとんど入れていません。

土の50%くらいはココヤシ資材、15%は鹿沼土、15%は軽石、10%はパーライト、で残りの10%にピートモスです。


ご覧の通りココヤシ資材が大半ですが、非常に元気に育っています。

ピートモス神話があったのでゼロは不安なので入れてますが、育ちを見るとピートモスは無くて良いですね。

土の通気性、透水性、保水性、そして酸性であればむしろ時間と共に泥化するピートモスは良くないと思います。



あとは、ミツバチが少ない地域では人工受粉をした方が良いです。
受粉しないと確実に実がつかない植物なので、ミツバチもクマバチもマルハナバチもハナアブもいないらようなら収穫は絶望的です。
メシベにネトネトの樹液があるので梵天よりも硬い絵筆を使って毎回洗って使うと良いかと思います。
花粉集めは黒のお椀を使うと風に飛ばされず、集まったかどうかわかりやすいです。