タケノコを真空パックするにあたり今持っている真空パック機ではどうやってもうまくできませんでした。(正確には脱気機ですが)

タケノコには水分が多いので空気が無くなってくると水が吸い込まれていきます。

袋に通気溝があるタイプが必須の古いパック機では水があると溶着できず断念。

そこでノズル式の真空パック機を購入する事にしました。

前の山善のやつはもう10年以上、お菓子や低温調理で活躍してくれたのですがまだ快調なので誰かに譲って低温調理沼にでもはまってもらうことにします。


新しく買ったのは、アスクワークスのpz-290seです。

前の物は消費電力が80Wしかなく、溶着幅も2ミリくらいで不安な感じでしたが、これは220Wで溶着幅は5ミリあります。

消費電力はどこにも記載ありませんでしたが、中国製だったので中国からのOEMと思われます。

他社の同じ形の物も製造元は同じでしょう。

中国通販で探してみたところ同型のものが220Wでした。

また、これには大容量水タンクが付属していますが、これは少しでも水気があるものには必須だと思います。


ノズル式の場合は袋はデコボコのないナイロンポリ袋を使用します。

クリロン化成の彊美人(きょうびじん)か、福助工業のナイロンポリが評価高いみたいですが、安いので彊美人を買ってみました。

1番薄い厚さ0.07ミリで弱そうな感じですが、流通させるわけではないし、厚さでバリア性が変わるわけでもないようなので家庭ではこれで良いです。

耐熱性は100℃30分なので熱湯消毒も大丈夫。


アク抜きしたタケノコを袋に入れて、ノズルを差し込みます。

食材がノズルの近くに無いと先にそこが塞がって上手く脱気されないので位置を調整。


脱気されると真空パックされたみたいにシューっと縮みます。

ぎゅうぎゅう押してなるべく空気を抜きます。

厳密には真空ではないのであくまでも脱気です。


ノズルが引っ込む時に少し水がついてきてしまうので、どうしても溶着部に水が閉じ込められてしまうようです。

幅が5ミリありますし、何十個やってみて空気戻りは一つもないので問題ないとは思いますが油分が多い物だともしかすると溶着不良を起こすかも。



終わると大容量水タンクには水が溜まりますが通常タンクには何も無し。

大容量水タンクは洗いやすいので、通常タンクを汚さない意味で衛生的にも常につけてて良さそうですし、小タンクと二重になるので真空ポンプへの水吸い込み事故を防げるので付けておいた方が良いと思います。



すごく良い製品ですが面倒なのはこれから。

基本的に水気がある場合は使用後は必ずぬるま湯を通して洗浄した方が良いです。



さらに裏蓋を開けるとノズルからの固形物を防ぐスポンジがあるので、これも毎回必ず洗浄します。

全部洗って乾燥後にもう一度ポンプを空運転させて経路の水分を飛ばしておいた方が故障を予防できると思います。




パックしたタケノコは長期保存用なので再度加熱殺菌をして、水で急冷後は冷蔵庫で保存します。

レトルト(真空120℃4分)ではないので流石に常温ではセレウス菌ウェルシュ菌ボツリヌス菌の3大芽胞菌の不安を拭えません。

冷蔵の温度なら一年は持ちますが、流石に入れとくスペースが無い…。

なんとか安全に常温保存する方法はないだろうか。


pz-290seは半自動ですが、もっとアナログで少し安いpz-290というモデルもあります。

ただ、消費電力から察するにポンプ圧も溶着幅も小さいため、大容量ボトル付きを使うとして、この価格差ならpz-290seを使った方が良いと思います。