タケノコが近所の放置竹林にいくらでも出てくるので採りまくっています。

竹林の横の家(竹藪の持ち主じゃない)の綺麗な庭に侵食しかけているので頼まれて採ってます。

竹は管理されなくなるとモンスターになります。

驚くべき事に今年生えてきたタケノコちゃんは、来年の今頃には直径15センチ、高さ5メートルの立派過ぎる竹になります。


お茶とタケノコの兼業農家が建築の頃のお客さんにいるのですが、面白い話をしていました。

農業大学の先生がその農家さんの見学に来たそうで、その時に「この立派な竹は何年経っているんですか?」と聞かれたそうです。

こいつアホかと思ったらしいです(笑)

竹は一年どころか半年ほどで成長が終わるので何年も何もないとのこと。

農大の先生でも知らないんだから、そこら中にあって毎日のように見る竹という植物のことすら我々は何も知らないんだなぁ〜と痛感しますね。


脱線しましたが、若い時にタケノコを採ろうと考えて(欲かいて)植えて、歳とって管理できずに放置竹林になってしまった竹藪が静岡にはいくらでもあります。

竹は根っこが本体なので、少しばかり伐採しても枯れません。

根絶やしにするにはショベルカーが必要になります。

庭に植えちゃいけない植物No. 1です。

極めてご近所迷惑です。


タケノコって皮付きだと物凄いデカくて鍋に入らないので皮を剥いてから茹でてます。

面白いことに、切ったそばからハエが大量に集るんですよ。

切った瞬間から腐敗し始めるんでしょうかね。

傷みは猛烈に早くて、時間が経つほどアクが強くなるので、朝採ったら朝のうちに茹でないとダメとは聞いたことがあります。



夕方に採って、夜に米ヌカ入れて茹でて、そのまま朝まで冷ますとアクが抜けます。(朝採った方が美味しいらしいけど)
シュウ酸のエグみを感じにくくするとかなんとか、柿の渋抜きと似たような化学反応でしょうね。
エグみが水に溶け出して抜けるわけじゃないらしいです。

アク抜きをしたらすぐに密封してパックします。
完全に真空にはできないのでなるべく空気を抜いて密封するだけ。
パックしてからもう一度沸騰したお湯で煮て殺菌します。
これで数ヶ月はもちますし、茹でたてのままの風味を維持できます。


放置竹林とは言え、タケノコを取るときは地主の許可をとりましょう。