亡くなった義父の遺品から貰っていたエアーコンプレッサー、日立工機のEC1445Hという余裕で廃盤になってる製品です。

評判の良くない佐和工場製「さわモデル」。

ご覧の通りのきったなさ。
石膏ボードまみれなのと、若干空気が溜まり切るまでに時間がかかっているので、整備をしてみました。

この機種は今年の9月にサービス終了なので、保守部品ももうすぐ手に入らなくなります。
僕はたまにしか使わないのでここで完全に直しておけば15年くらいは使えると思います。
エアコンプレッサーは更に古いのがもう一台ある(工務店勤め時代に古過ぎて重いので使わなくなって捨てられかけていたのをかっぱらってきて分解整備しました)ので分解している間に仕事があっても大丈夫🙆‍♂️

外装を外しても粉まみれです。
の割に動きはそこまで悪くないんですけどね。

どんどん外していきます。
部品図があれば組み立て書がわりになるので、あまり記録もせずにどんどんバラバラに。
ここまでは順調でした。

問題はここから、このシャフトの両側にベアリングが入っているのですが、ベアリングの抜けどめみたいな部品が入っており、それを抜かないとベアリングが抜けない。
なのにベアリング を抜かないと、そのベアリング 抜け止めをとめているボルトにアクセスできない。
要するにクランクやベアリング をケース内に収める時は、シャフトをベアリング に叩き込むことが、正しい組み立て手順なわけです。
で、叩き込んだら抜け止めがあるから抜けない。
え?そんな設計ミスみたいな作りありなの?アセアセ
天下の日立工機(現HIKOKI)なのに?
抜け止めは表側から止められる設計にしろよ…頭悪いのか…。

更に悪い事にこのベアリングのところが錆び付いているようで全く動きません。
しかもプーラーをかけるところがない。
1日悩みましたが、反対側のシャフトに奇跡的にボルト穴があったので、それをプーラーがわりに引き抜きました。(なんのごっちゃという人は、「ギリ抜けた!」ということです)
抜けた瞬間、バキン!と鳴りましたよ。
ベアリングとアルミフレームどっちが鳴ったかと一瞬ヒヤッとしましたが、幸いベアリング の抜ける音でした。

この外しているプレートが抜け止めで、巨大な圧力を受けたので歪んでしまいました。
正直、無くてもいい部品な気がするのですが、一応叩いて直してつけておく事にします。
僕はもう修理することはないと思うので良いのですが、頻繁に修理する人はどうしてるんだろうか…。

実際、今回のように固着しているとき、ニッチもサッチも行かなくなる設計ですね、コレは。
現行品では改善されているのかもしれませんが。

僕はエア工具はたまにしか使いませんし、壊れやすく高額で販売店の利幅の大きい高圧工具は使わずに常圧工具しか使わないので、高圧付きのコンプレッサーは、いらないんですよね。
ある程度したらこれを売って、常圧専用のやつを買おうかなぁ。
常圧専用は負荷が小さいので故障しにくいです。
その証拠に僕の所の20年もののオイルレスコンプレッサーは、シール部品以外ほとんどノーメンテでもいまだに動きます。
オイル式なら更に壊れにくいんですけどね。

とりあえず今日は分解して、部品を発注して終了です。
あとは部品が来たら書きます。