ランクル 車検 作業内容レポート | 修理屋キヨシのブログ/武内自動車整備工場

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はじめまして!兵庫県たつの市揖西町で車の修理屋をしているキヨシです!日々のいろんなことを書き連ねたいと思いますので、どうかお付き合いくださいね!

訳も分からず費用ばっかりかけてもお互いしんどいので普通の車のつもりで車検しましょう、

という入庫時の話から、作業開始させていただきました。

 

はじめてのご入庫誠にありがとうございます。

 

 

 

 

 

安心の角目4灯、陸事持ち込み車検でも安心です。

内側のH3シールドビームを、H4用に交換し、あえてハロゲンのままH4にして、

フォグのスイッチでロービームを点灯させて、あったかい視界を作ることもできますよ。

H4のローをフォグで点灯させることについては、110系マーク2などでその手法が使われていたので、

合法だと思います。

 

 

ボンネットを開けて、目にするエンジンの前側、少しオイルがにじんできています。

下まで滴下するものではないので、とりあえず今回はよしとしました。

 

ファンベルトは、商品化の時に交換されたのでしょう。

美しいです。

発電機のベルトはちょっと緩かったので調整しました。

ウオーターポンプの軸に厳しくないレベルのつもりで調整しています。

 

ガソリン車特有の小さいプーリー

ガタ、異音等現在は見られませんでした。

 

ラジエター一回ぐらい交換されているのかな、きれいです。

 

発電機 (オルタネーター)、セルモーターも一度は取替されているような輝きを放っています。

 

オイルレベルセンサーから、オイル漏れの兆しがありました。

 

オイル漏れをやっつけないといけなくなったら、一気にしましょう

 

 

バッテリターミナルがスカスカでした。

 

 

 

新品に交換しました。

 

ナックルの下のネジ、

 

 

少し緩いものがありました。カスタムした80あるあると、

競技に出ているような方に教えていただいたことがあります。

自分の80も、一本ネジが折れた経験があります。

そういうもののようです。

 

ナックルのたまのコンディション

人によって思うところはあるのでしょうが、

出てきたグリスが目立つものの、

悪いとも思いませんでした。

油切れもなしです。

汚れなんかはどうでもいいです。

油切れがあってはまずいと思います。

 

フロントパイプのバンテージが緩んでいました。

劣化?熱的疲労?して切れちゃったバンドは新品に交換しました

 

トランスファちょっとぐらいオイルのにじみがありますが健全だと思いました。

 

 

リヤスタビライザのブッシュガタがありました

 

些細なことですが陸事でNG食らったことがあるので交換しました

 

エンジンよりも、パワステ配管のオイルのにじみの方が、個人的には気になりました。

しかし、交換歴のある車以外、みんなオイルでぬれたり、ジトっとしている気がするので、

あるあるでもあります。

何年か前には部品がないと聞いた時もあるのですが、

この頃は部品があるようです。

部品代は3万円ぐらいします。

ラジエター下すことがあれば、ついでに替えちゃいたいですね。

 

ただ、パワステオイルが恐ろしく汚かったので、念入りに交換しています。

少しでもましになればいいなと思います。

 

 

ハブのがたが大きかったので、普通の車のつもりで車検しますといったものの、

普通の車でもほっとかないなと思ったので、とりあえず点検と調整をすることにしました。

 

 

点検、というのは、ガタのあるなし、ではなくて、ベアリングの置かれる状況の健全性、という意味です。

このキャップを開けて、油っ気がないような事でしたら、

なんぼ何でもオーバーホールせなあきませんで、の話をするかどうか、という点検です。

あまりいい状況ではないものの、グリス切れを起こしているわけではないので、

まあ、ゆるめに調節しました。

グリスも入れ替えしていないのに、基準値までプレロードを締め上げるのはよくないです。

ガタは消えましたので、とりあえず健全な状態を知っていただいたうえで、

改めてベアリングのOHにご入庫ください、と思います。

 

 

 

 

気にしておられたオイル漏れですが、オイルパンの増し締め等行ってみましたが、

そういうものではなかったので、クランクシャフトのリヤシールからのオイル漏れの線が濃厚です。

 

 

ただ一番に漏れ出てきたオイルが出てくる、一番低いところの穴が液体パッキンで蓋してありました、

逆にいろんなところにオイルが回ってややこしいので、できるだけ掃除し、

 

オイル吸着マットをステーを作って、オイル滴下に対する対応をしました。

年に一度、オイルを吸うマットを交換する、という保守管理で過ごせるならば、

それもありだと思います。

 

世の中でどういう評価を受ける仕事かは知りませんが、

構内専用で、オイルを落としてはいけない古いトラックなどで、

当工場では使っている手であり、

これを付けたままでも、車検場で何かの指摘を受けたりするようなものではありません。

そもそも純正でも、LH100系のハイエース等では、

オイルパンとベルハウジングの間にスポンジを詰めて、騒音、兼、微細なオイル漏れに対応しているように受け取れる機種がありますので、そういうもんだと思っています。

 

 

車検ですのでブレーキオイルの交換を行いましたが、

大変汚染度が高かったので、1キャリパー500㏄ぐらい、2リットルぐらいかけてブレーキオイルを交換、

させていただきました。

 

 

トランスファオイルにおいては色が茶色っぽくなっていたので交換しました

 

フロントデフオイルは汚くはなかったので交換してあるのですが、

液面が大変低く

とりあえず本来の指定どうりフィラーキャップからあふれるところまで、

オイルを補充させていただきました。

きれいなオイルで少ない、というのは、以前の業者さんが、そのように狙って入れた、とも受け取れるもので、

CVジョイントの玉のほうに、デフオイルが行かないように、

普段の液面をアクスルシャフトとシールのあたり面、より低く、している、とも受け取れます。

ただこれをすると、

シールのあたり面に対するオイルの供給が立たれ、余計にシールがダメになっちゃうこともあるため、

どっちがいいともいえぬものです。

 

そもそも、デフオイルは、歯車の過熱を防ぐために、ある程度車の使用における発熱量に対して、

その充填量が決められていると思っています。

 

大きい揚げ物は、油の温度を維持するのにそれなりに油がいっぱいいるのと同じことと思います。

ので、

少なすぎるのもよくないですが、

でもお客様の使い方において、トラブルがなかったのであるならば、現状いけている、とも言えます。

長期的なシールの健全性の維持、というつもりで規定量までオイル補補充しましたが、

その結果ナックルからオイルが出てきたりするかどうか、

ちょっと様子を見ていただきたくも思います。

 

自分は、タイヤが汚れない程度に、ブレーキのバックプレートぐらいまでじっとりしているのも、よしと思っているので、

油が回っている、方が金属の部品の健全性が保たれる、と思っている節があります。

 

タイヤにデフオイルが飛び散るようなことがあれば、

デフオイルを減らす、

よりは本当はナックルのOHが必要です、という言い分にはなります。

 

 

マフラーに、軽微な黒い跡が散見出来ました。

黒い跡がある、というのは、そこから排気ガスが出てきたためにすすがついている、

という性質のものなので、そこに検査官が手を当てて、排気ガスの風を感じられると、車検NGになります。 

 

本当はタイコの鉄板を一枚めくって中を溶接修理、となるのかもしれませんが、

大変軽微なものでしたので、今回は耐熱パッキンでの対応としました。

この後耐熱のペンキでシルバーに塗ります。

 

パッキンとしては二年ぐらい持つものですが、

排気の出て来方によっては、毎年同じことをすることになってきますので、

毎年の対応が逆に重荷になってくると、一回外して溶接するか、

マフラーの交換となりますが、

ガソリン車のセンターパイプ、昨年調べた時は部品ありませんでしたので、

一度見ておいたほうがいいかしれません。

 

その他、エンジンオイル、エレメントの交換

プロペラシャフト等の給油

後席シートの車検対策

ハイビームインジケーターの車検対策

とうとうさせていただきまして、

無事に車検整備のほう終わりました。

 

普通の車のつもりで、

ランクルを車検手入れさせていただきました。

 

ご入庫ありがとうございます。