工場から望む山桜も色づき、春眠暁もなんのそののの、キヨシがお送りいたしております。
無事に三月も終わって、宿題のようにたまった、俗にいうややこしい仕事を済ませて、張れてゴールデンウイークを意識しつつ4月に向かいあいたいところですが、
どうしてなかなか、なんだか乾いた咳がやまず、夜の仕事のはかどりが悪いので、やっぱり工場が押しているキヨシがお送りいたします。
夜がはかどりませんとね、ブログの更新と、ミニ四駆と、夫婦の愛(?)がはかどりません。
いや、後者は、もともとはかどりがたい、ものかもしれません、諸行無常のキヨシです。
よく考えたら、2月上旬の新車の展示会より、
外向きには、日曜祝日お休みですが、
平日でやりきれなかったことをしたり、時間のかかる話をお客様としたり、閉店操業が多かったので、「仕方がないことね」と、開き直りのところですが、
工具を持たずに余暇を過ごせたのが、
一日だけだったなあ、と、振り返りまして、ちょっと疲れを感じましたので、
まあ、咳も出ちゃうし、眠たいだけ寝ようと、ここ数日、7時間ぐらい寝させていただきましたので、
ばりっとエネルギッシュに空回りしたいと、朝日に誓うキヨシがお送りいたしております!
今回の修理は、
走ってたら、「なんかタイヤあたりが熱を持つ」と、ご入庫のミニキャブトラックです。
状況証拠的にも、
ジャッキでタイヤを回して回転重さを確認してみるにも、
「ブレーキの引きずり」
のトラブルだとは明白なので、お預かりして、修理となりました。
車から、フロントキャリパーをばらしてきました。
別にブーツなどの破れはありませんねー。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160128/10/craftmansgarage31/9f/8c/j/t02200165_0800060013552013394.jpg?caw=800)
ピストンの機密を保護しているブーツが破れてしまいますと、中に錆が発生してしまいますので、だめですが、そうでもないです。
そうなると、ユーザー車検などで、定期交換部品のブレーキオイルの交換をさぼった場合に油圧内部からの錆が疑えますが、このお車は当工場でメンテナンスしておりますので、
「あれー?」
と思いつつ、手を進めます。
ピストンが抜けました。
シリンダーの状況を見てみます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160128/10/craftmansgarage31/b9/bc/j/t02200293_0800106713552013393.jpg?caw=800)
黒いゴムが、ピストンの油圧を封じ、かつピストンの「戻りと、ブレーキ隙間の自動調整」を、やっているシールですが、その外側で、錆の発生がうかがえます。
やはり、外因的な、湿気による錆の発生だとうかがえます。
ピストンに目をやりますと、さびたところらへんの部分に錆の発生がもりもりです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160128/10/craftmansgarage31/25/83/j/t02200165_0800060013552013392.jpg?caw=800)
こうなってきますと、錆で抵抗が大きくなってしまったピストンに対して、
ブレーキをかける方は、強大な油圧で、ピストンを押し出しますので、ブレーキがかかりますが、
そのかかったブレーキの開放(戻り)は、前述した、シールのゴム弾性でのみ、行いますので、必然的にブレーキの戻り不良、による、ペダルを踏んでいないけど、ブレーキがかかった状態、
「ブレーキの引きずり、」
というトラブルが発生します。
ということで、錆を除去し、ゴム部品を新品に交換して、組み直します。
ピストン。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160128/10/craftmansgarage31/7a/bd/j/t02200165_0800060013552013390.jpg?caw=800)
大きく、虫食いのような穴があったりした場合は、交換しますが、このたびはそのままで。
キャリパーは、写真を忘れてしまいました、失礼!
じゃーんと組みあがりです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160128/10/craftmansgarage31/67/1f/j/t02200165_0800060013552013391.jpg?caw=800)
車にくみつけて、ブレーキのエア抜きをして、完了です。
今回、ちゃんとブレーキのオイルも交換しているのに、ブーツも破れていないのに、何で錆びちゃったの?
と言う所に、疑念が解けないのですが、使用状況から察するに、
田んぼの時しか乗らない、年間走行2000キロいか、もしくは乗らないときは、数か月乗らない、
なんて使用の条件と、青天井、もしくは、下が土などで、湿気の多いい状況にさらされると、どうしても湿気の侵入は防げないものがあり、
このばあい、頻繁に乗りますと、ブレーキの温度が上がって、湿気が飛ぶのですが、ブレーキの温度が上がらない、村内だけの微速走行や、乗らない期間がまとまってある、ような、使用の状況ですと、こういう錆の発生につながるのかな、
なんて思いながら、作業を進めたキヨシでした!!
ご入庫ありがとうございました!!