ミニキャブトラック ブレーキキャリパーオーバーホール | 修理屋キヨシのブログ/武内自動車整備工場

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はじめまして!兵庫県たつの市揖西町で車の修理屋をしているキヨシです!日々のいろんなことを書き連ねたいと思いますので、どうかお付き合いくださいね!

毎度です!田舎の修理屋のキヨシです!!
工場から望む山桜も色づき、春眠暁もなんのそののの、キヨシがお送りいたしております。
無事に三月も終わって、宿題のようにたまった、俗にいうややこしい仕事を済ませて、張れてゴールデンウイークを意識しつつ4月に向かいあいたいところですが、

どうしてなかなか、なんだか乾いた咳がやまず、夜の仕事のはかどりが悪いので、やっぱり工場が押しているキヨシがお送りいたします。

夜がはかどりませんとね、ブログの更新と、ミニ四駆と、夫婦の愛(?)がはかどりません。
いや、後者は、もともとはかどりがたい、ものかもしれません、諸行無常のキヨシです。

よく考えたら、2月上旬の新車の展示会より、

外向きには、日曜祝日お休みですが、
平日でやりきれなかったことをしたり、時間のかかる話をお客様としたり、閉店操業が多かったので、「仕方がないことね」と、開き直りのところですが、

工具を持たずに余暇を過ごせたのが、
一日だけだったなあ、と、振り返りまして、ちょっと疲れを感じましたので、
まあ、咳も出ちゃうし、眠たいだけ寝ようと、ここ数日、7時間ぐらい寝させていただきましたので、

ばりっとエネルギッシュに空回りしたいと、朝日に誓うキヨシがお送りいたしております!


今回の修理は、
走ってたら、「なんかタイヤあたりが熱を持つ」と、ご入庫のミニキャブトラックです。
状況証拠的にも、
ジャッキでタイヤを回して回転重さを確認してみるにも、

「ブレーキの引きずり」

のトラブルだとは明白なので、お預かりして、修理となりました。

車から、フロントキャリパーをばらしてきました。
別にブーツなどの破れはありませんねー。

ピストンの機密を保護しているブーツが破れてしまいますと、中に錆が発生してしまいますので、だめですが、そうでもないです。

そうなると、ユーザー車検などで、定期交換部品のブレーキオイルの交換をさぼった場合に油圧内部からの錆が疑えますが、このお車は当工場でメンテナンスしておりますので、

「あれー?」

と思いつつ、手を進めます。


ピストンが抜けました。
シリンダーの状況を見てみます。

黒いゴムが、ピストンの油圧を封じ、かつピストンの「戻りと、ブレーキ隙間の自動調整」を、やっているシールですが、その外側で、錆の発生がうかがえます。

やはり、外因的な、湿気による錆の発生だとうかがえます。


ピストンに目をやりますと、さびたところらへんの部分に錆の発生がもりもりです。

こうなってきますと、錆で抵抗が大きくなってしまったピストンに対して、
ブレーキをかける方は、強大な油圧で、ピストンを押し出しますので、ブレーキがかかりますが、
そのかかったブレーキの開放(戻り)は、前述した、シールのゴム弾性でのみ、行いますので、必然的にブレーキの戻り不良、による、ペダルを踏んでいないけど、ブレーキがかかった状態、

「ブレーキの引きずり、」

というトラブルが発生します。

ということで、錆を除去し、ゴム部品を新品に交換して、組み直します。
ピストン。

大きく、虫食いのような穴があったりした場合は、交換しますが、このたびはそのままで。

キャリパーは、写真を忘れてしまいました、失礼!

じゃーんと組みあがりです。


車にくみつけて、ブレーキのエア抜きをして、完了です。

今回、ちゃんとブレーキのオイルも交換しているのに、ブーツも破れていないのに、何で錆びちゃったの?
と言う所に、疑念が解けないのですが、使用状況から察するに、
田んぼの時しか乗らない、年間走行2000キロいか、もしくは乗らないときは、数か月乗らない、
なんて使用の条件と、青天井、もしくは、下が土などで、湿気の多いい状況にさらされると、どうしても湿気の侵入は防げないものがあり、

このばあい、頻繁に乗りますと、ブレーキの温度が上がって、湿気が飛ぶのですが、ブレーキの温度が上がらない、村内だけの微速走行や、乗らない期間がまとまってある、ような、使用の状況ですと、こういう錆の発生につながるのかな、

なんて思いながら、作業を進めたキヨシでした!!

ご入庫ありがとうございました!!