腕時計ベルト
使用革 : タンニンキップ、ヌバック
確かに金の腕時計となると身に着けている方の年齢層は少し高いイメージがあります。
紳士用の域を脱してしまっては雰囲気が合わない、でも少しカジュアルさを持たせたい。
とういうご要望でした(・ω・)/
今回、お客様に許可を頂いて、製作途中の写真も若干お見せしますo(^-^)o
元になった時計がこちらです。
写真では綺麗な気もしますが、美錠部分もかなり傷んで破れてきていますし、裏も革が剥がれてきていましたので、全面交換です。
こういうベルト状のモノの製作は金具の大きさに合わせないといけないので、あまり大きな変更は不可能ですし、今回はあくまでもベースは「紳士用」でしたのでベルトの形はそのままで製作させていただきました。
まずは既存のベルトを分解します。
寸法をちゃんと把握するための分解です。
細かく寸法を測り、メモったものを参考にして型紙を作ります。
ベルトの穴の数などはお客様の腕の太さと相談しながら最後に決めるので、今の段階では参考に書いています。型紙はベルトの先端以外を直線で作っています。最終的に曲線で革を切り出すので、あくまで基準線にするだけです。
型紙を参考に切り出した革に漉きをします。
ここからは失敗が命取りになる工程ばかりです(x_x;)
文章は軽いですが緊張はしてます(笑)
漉きを施すと革の裏がこんな感じになります↓
厚さを測ってみると一目瞭然(*^ー^)ノ
目盛が分かりにくいかもしれませんが
厚い部分は1.56mm(左の写真)
薄い部分は0.74mm(右の写真)
倍くらいの差がありますね。
こうやって革を曲げる部分や、縫いの部分だけを薄くすると作業もしやすいし、出来栄えにも大きく影響します。紳士用などの革製品にはこの漉きの技術がよく使われていて、縫い目の周りには漉きはもちろん焼き捻をいれたり、細かい作業をする事で繊細な仕上がりになります。
完成のイメージはこんな感じですネo(^-^)o
ここから裏地を貼るんですが、革の間に薄い芯を入れます。よく引っ張られるベルトの革は伸びやすいので、補強を入れてから裏地を貼ります。
今回裏地には肌触りがよくすべり止めにもなる牛革のヌバック(※)を使いました。
※ヌバック
吟面(銀面ともいう。革の表面の事)を起毛させた革。
同じ起毛革でスウェード、ベロアとよく混同されがちですがちがうものです。
すいません。この辺りから作業に没頭するあまり、写真を撮るのがおろそかになっていますヽ(;´ω`)ノ
裏地を貼って、コバ処理(革の切り口の処理)をし終えたら、サル革を作ります。
サル革というのはベルトについているアレですよ、アレ(笑) ↓
これです。
で、ベルト本体に縫い穴を開けていきます。
サル革、美錠、時計本体を取り付けながら縫っていきますo(^▽^)o
最後に穴を開けて完成です(・ω・)/
少しカジュアルにしたいとの事だったので、糸を革と同系色ではなく白の糸を使いました。
ファッション業界で言う「きれいめカジュアル」という感じを目指して作りました(笑)
本当に喜んでいただきました!天国でおじい様も喜んでいただけていれば嬉しいですo(^▽^)o
ブログへのご協力とご注文ありがとうございました!!













