ただでさえ改造ばかりされてきた、当工房のミシン 通称 「マイケル」
メンテナンスの最終仕上げとして、さらに改造を加えました。
ちょっと真面目にミシンの事を書きます(笑)
ミシンを普段踏んでいる方には少し役に立つ話かもしれません。
かなり詳しく書きますので、またまた長文になります。
職業用、工業用、腕ミシン、ポストミシン、靴用、鞄用、いろんなミシンがありますが、内部構造はそれほど変わりはないんだと思うんです。それぞれにできる事、得意なこと、できないことがあるので自分がやりたい職種や作りたいものに合わせてミシンを選択してください(°∀°)b
でも、ここだけは圧倒的に違いが出てくる箇所、それがモーターなんじゃないかな。と、思いました(・・)
モーターは大まかに二種類あります。
一つは当工房のミシンに後付で設置された 「クラッチモーター」
もう一つは、コンピューター制御ができる 「サーボモーター」
この違いは本当に大きいです。
簡単に説明すると・・・
「クラッチモーター」
ただひたすら回るモーターが付いているだけです。速さの調節やすべての調節を足のペダルの踏み具合で調節します。
針を一目だけ進めるにも足の踏み具合一つです。
「サーボモーター」
自動制御などの機能がついていて、ペダルから足を離すと絶対に針が布に刺さった状態で止まる事など、いろんな機能が設定できるモーターです。
昔はクラッチモーターだけだったんでしょうけどね。
サーボモーター付きのミシンを 「羨ましいなぁ」 と思ってもいましたが、先日、サーボモーター付のミシンを所有されている鞄(かばん)職人さんと話をしているとこんな事を言ってました。。。
「私はミシンに甘えすぎている」
・・・・なかなか、深い言葉じゃないですか(-"-;
さてさて、泣いても喚いてもうちのマイケル君はクラッチモーターなんです(´・ω・`)
ただひたすら最高速で回っています。
足のペダルを踏み込むと、目にも留まらぬ早業で縫ってくれます。いや、むしろ早すぎ(T▽T;)
布の場合、失敗しても糸を解いたらどうにかなりますが、革の場合は失敗はできないんですよね。
なので、縫いのスピードが遅くなるように改造をします!!ヾ(@°▽°@)ノ!!
でも、モーターの回転数を減らすためには、回転数の少ないモーターに付け替えないといけないのでは??
と思った人!!・・・・正解ですo(^▽^)o
モーター自体を改造して回転数を減らすことは不可能。
ではどうするかといいますと。プーリーを入れ替えます!!
自転車のギアなどに用いられてる方法なんですが、駆動側のプーリーを現状より小さくすると回転数の伝達率が低くなります(ミシンのスピードが遅くなる)。また逆に大きくすると高く(ミシンのスピードが速くなる)。
連結側のプーリーの大きさを変える場合は上記と逆の効果があります。
(ややこしいかもしれないですが、ここは注意してください!!)
これを「プーリー比」「ギア比」とか言うそうです。
今回は駆動側のプーリーを小さいプーリーに入れ替えますヾ(@°▽°@)ノ
下の写真の円盤がモータープーリーです。これを外したら・・・(*^o^*)
こんな感じ。いい具合に汚れています(-。-;)
ここからが本番。
現在のプーリーは直径90mm。取り出したるは新しいプーリー!!直径40mm!!
ヤフオクで600円で落としました(^_^;)安いです(笑)
でも、二つを見比べると・・・取り付け方法が違うではないですかΣ(゚д゚;)∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
旧プーリーはビスで固定、新プーリーはモーター軸との間に詰め物をして固定の形になってます。。。
新プーリーには固定用の詰め物なんか付属してなかったぞ!!・・・自分で作れって事ですか(ノ_-。)
う~ん・・・・詰め物の場合はずれやすくなると後々面倒なんで、旧プーリーと同じようにビス留めできるように新プーリーに細工をします。
まずはプーリーのベルト溝ではない箇所に5mmの穴を開けます。
ネジ切りタップに合ったビスを買ってきて、取り付け。
多分こんなことする人は少ないと思うけど、一応、穴とネジ切りとビスの径、ネジ山のサイズはキッチリ確認してから作業しないと、間違えたら絶対にネジが入りませんのでご注意を。
固定ビス完成o(^▽^)o
モーターに取り付けるとこうなります!!
もちろん、プーリーが変わるとベルトの長さも変わるので新しいベルトに取替えもしました!!
作業は完璧(*゜▽゜ノノ゛☆
じゃぁ、スピードは・・・・・・いいねぇо(ж>▽<)y ☆
ペダルでの速さ調整がかなりやりやすくなりました!!これで革も縫えます(^ε^)♪
よしよし、後は・・・・踏みにくくて硬いペダルの問題を解決したら完璧!(←もうすでに解決しました)
マイケルよ、さらに男前になったな(^~^)
補足ですが・・・・
今回の改造をちゃんとした式に当てはめると・・・
今から少しだけ物理学の世界に入ります。
モータープーリー(駆動プーリー)をA、モータープーリーと連結しているプーリーをBとして説明します。
モーターの回転数は毎分約1700回転。これはモーターに表記してあります。
で、プーリーBの回転数を求めます
Aの直径は90mm、Bの直径は130mm・・・・・あぁ!!!!メンドクサイ!!!
こちらを見てください!!
この式で求めたのはあくまで目安です。どのくらいの減速ができるのかというのが知りたかったので。
職業用や工業用のミシンをお使いの皆さん!
自分のミシンのモーター、しっかり見たことありますか??
なかなか面白いですよヽ(゜▽、゜)ノ
「謎解決」 「メンテナンス」 「改造」の三話に分けて、長々と書いてきたミシンの「マイケル」のネタでしたが、とりあえずこの辺で一旦終了。
革製品の紹介が滞ってます(笑)
マイケルは今日も踊ってます♪
長文、お付き合いいただいてありがとうございました(^人^)





