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スカイ・オースティンとサンファンのビーチで出会った。私はジャネット・ホワイト、駆け出しの美人女流作家。3週間前、恋人と旅行でプエルトリコにやってきたのだが彼と喧嘩し、私を置いて先にベガスに帰ってしまった。スカイ・オースティンはニューヨーク・タイムズとかいうバカバカしい新聞のジャーナリストで、仕事でサンファンに訪れたらしい。面白い男だと思った。私の作品が好きだといい、私の考えに理解を示した。私がいくら皮肉を言っても彼がしがみついているのでなかなか根性のある男だと錯覚した。私は少し彼が好きになった。
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朝、海に泳ぎに行くと、やはりスカイ・オースティンがいた。私たちはホテルに車を借りて、海岸沿いを長いことドライブした。顔にあたる海風が心地よかった。彼の熱い視線を受け、私の身体がざわめき立った。公園を散歩しふざけ合い楽しい時間を過ごし、私の部屋に戻った。シャンパンに酔いながら、彼が愛の言葉をささやき、口づけを落とす。彼もまた、所詮退屈なただのアメリカ男に過ぎなかった。二日間の恋は一瞬でチリと化した。
ジャネット・ホワイト