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借り暮らしのアリノッティ PART2

アリノッティの引っ越し先 ariknotty new address

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すでに奥さんとは別居して、高級マンションから、昭和の匂いのするアパートに有野くんは一人で引っ越していた。


私はたまたま・・・アリノッティの住んでる方面での仕事が入り、良い機会とばかり、1週間ばかり宿泊費を払うのを条件に有野君の、その昭和のアパートに居候をすることにした。。


たまには敢えて貧乏暮らしをしないとからだが鈍る(笑)などとなめてかかった。



「宿泊費を払ってくれて、crackingさん。   いやぁ・・・超助かりました。大歓迎です。」


「大歓迎は良いが・・・想像より・・・キテるな(笑)」


震度3で全壊しそうな外観に、砂壁の室内。


「裸電球を~点けたけど・・・またぁ~消し~てぇ・・・おおさかでぇぇぇ」と大阪で生まれた女という曲がぴったり合いそうな雰囲気である。


小便をしようと思ってびっくりした。水が流れない。


「おい!有野君・・・水が流れんぞ!」


「そうなんですよ。水道局に止められてまして・・・・(笑)」


笑ごとじゃないだろ・・・



「小は良いが・・・大はどうすんだよ!大は・・・・!」


「すぐ近くに・・・200mぐらい先にイオンがありますんで・・・そこで俺はしてます。トイレットペーパーもタダだし、ウォシュレットなんで良いっすよ!」


「良いすよって!・・・俺もそこでするのか・・・(笑)」


だまってうなずくアリノッティ。


お陰でお腹がグルグルするたびに・・・有野君の自転車を借りて・・・イオンめがけて自転車を疾走させるVC(ベンチャーキャピタル)の図。


・・・クソおう・・・下らぬ好奇心を出さずに・・・いつものようにホテルに泊まれば良かった・・・


後悔は遅い・・・漏れる前にイオンのトイレに駆け込む。



二日目にイオンに駆けこんだ時のこと。


午前二時・・・イオンは24時間営業なので・・いつでも我々の借り暮らしの味方だ。


うーはぁ~とイオンモールのトイレで座っていると・・・


隣のトイレに入る人物が・・・午前二時のイオンに・・・なぜにウ〇コしに来る?


謎は深まる・・・


自分はさておき、隣はさぞかし変態野郎だと便座に無防備な恰好で思料する。


すると・・隣からは


ビリ・・ビリリリィィィィィィィィィィと異変を伝えるような音が・・・


何奴!


と中腰になるが・・・いまだズボンは足もとに下がったまま・・・無防備なVCらしからぬ姿は変わらない。


さては・・・はぁはぁ~ん。


こいつも


借り暮らしか!


と思いきや・・・どうやら・・・買ったばかりの洋服のビニール袋を破りトイレで着替えて出て行ったようだ。


午前二時に・・・オシャレか・・・これからあいつに・・・何があるのか・・・・


無防備な姿のまま・・・ドアの僅か1ミリの隙間からそれを確認すると


全ては終了し・・・有野の自転車で昭和にタイムスリップする。


200Mで、過去に戻れる簡単な時間旅行。タダでいつもトイレを使わせてもらうのも忍びない。


その夜は、ビールをイオンで買って帰った。



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カップヌードルとマラソン A cup noodle and marathon


3日目の夜、普段ろくなモンしか食っていないアリノッティに私のおごりで居酒屋に。


「いあやぁ・・・久しぶりに上手いもん食えました。すみません。」


「でも・・・自分はカップヌードルだけで食っていく自信はありますから・・・」


「カップヌードルだけで食い初めて・・・どのくらいだ?」


「まだ・・・1週間ぐらいですが・・・・」


「甘いな・・・アリノッティ」


「カップヌードルだけでは、いずれ打ち砕かれる。」


「借り暮らしから抜け出るには時間がかかる。マラソンだよ。マラソンは長期戦なんだ。短期ならカップヌードルでいい。しかし長期のマラソンには、カップヌードルだけと言う発想では簡単にリタイアだ。」


「そうなんですか?」


「そうだ・・・人間は、カップヌードルというか単一の食事だけでは生きていけん。いや・・・そんなことをしては体調を崩す前に精神がヤられるんだ。長続きは絶対にできん。


だから・・・超低コストでも・・・変化のある食事をしなければならない。借り暮らしの中では・・・貧乏だからこそ・・・低予算でバラエティのある食事をどうやってこなしていくかを考えないといけない。それが長期戦を生き延びる戦法だ」



「そういうもんですか・・・・」


「宇宙飛行士を見ろ。毎回チューチュー吸うような味気ない食事ではない。味気ない食事ばっかでは体力以前に気力が先に萎(な)えるんだよ。」


「借り暮らしに陥れば・・・唯一の楽しみの一つに食事は入る。そして金をかけなくとも、上手い食事はコツさえつかめばできる。」


「・・・・」


「だから・・経営者はいざって時の為に料理もできるように練習しておかなければならん。」


「なんか・・・こじつけっぽいですね(笑)」


「そうだ。こじつけだ(笑)」



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借り暮らしから抜け出す最後の戦法 The tactics of the last which slips out of a loan life


「いくつかcrackingさんに・・・この際なので・・・聞いておきたいことがいくつかあって・・・」


「なんだ?」


「借金取りの取り立てが厳しくなって来ているんですよ。最近・・・ドンドン・・・Crackingさん。」


「何社あるんだ?」


「自分はすでにブラックなので・・・ほとんど個人か取引先の知人です。  うるさいのは6社ぐらいですかね・・・」


当たり前だが借り暮らしのアリノッティに担保になるようなモノなど・・・とっくの通りない。




「借り暮らしから抜け出られる・・・最後の戦法を教えよう。」


「最後の戦法?」


「そう。最後の戦法だ。・・・基本二つ教えておこう。コレがダメなら破産だな。」


「破産って・・・脅さないでくださいよ・・・」


「先ずひとつ目だ。


いいか・・・紙に、有野君が今後人生において付き合っていきたいやつ、どうしても仕事上切れないやつ、本当に心から信頼できるやつを3人だけ書け。」


「残りの方達はどうするんですか?」


「決まっている・・踏み倒すんだよ(笑)」


「ええ!・・・踏み倒す!」


「そうだ。踏み倒す」


正確には、踏み倒すと言うより、民事再生に近いかもしれない。借金の減額交渉と超長期の返済を願い出るのだ。


根本的に、借り暮らしの人の悪いところは、「自分は調子が良い。たまたま今回だけ・・・悪いんです」とか「来年は復活する予定です」とか本音で語らない。


当たり前だが、本音で借り暮らしなんですと言って金を貸す奴はいないからな。なんとかなると「嘘」を付き続けなければならない。悲しい性(サガ)を抱えた者が借り暮らしの〇〇〇ティだ←〇〇〇には、あなたの名前の二文字を入れておくれ(笑)。


借り暮らしから脱出する方法の第一歩は、先ず、本音で語ることから始めるしかない。


「実はすってんてんなんです。」


と借りてる人に言わなければならない。スッテンテンどころか多重債務者で、今日の午後にも飛びそうですと真実を話さなければならない。


誰に・・・いう?私にではない。


借りている人にだ。


しかし、もちろん借りている人によってカスタマイズはしなければならない。



「絞り切れないですよ。半分には・・・」


「この仕事仲間のTさんと言うのは?」私が聞く。


「歳も私と同じぐらいで、結構優しい人なんですよ。仕事も良く回してくれます。」


「付き合いはどのくらい・・・?」


「1年ぐらいですかね・・良く相談にも乗ってくれます。」


「切れないのか?」


「う~ん・・・優しい人は残したいのですけどね・・・」


これが借り暮らしの悪いところだ。返済を強く迫る人を外し、今現在優しく接してくれる人を選んでしまう。


「この人・・・俺は切ったほうが良いと思うぞ・・・」



「何でです?」


「この人一回・・・連帯保証人と売り上げが入るのなら、その売上を必ず入れますと言う会社からも書類を出せと言って来た人だよな。」


「そうです。」


「匂いがする・・・うるさそうな。」


「そうですか?」


「勘だよ・・・(笑)」


有野君が生き残れる可能性は僅かに残っている。

末期だが、闇金に手を出していない。もう一点は、私に嘘をつかないことだ。



「さて・・二つ目の戦法だが・・・


半分を踏み倒すやり方のほかに、もうひとつだけ、復活する強引な方法はある。


半分踏み倒すやり方は、いわば、民事再生や任意整理見たいなモノだといったよね。


もうひとつのやり方は、借りた金から「金利をとることだ」


「借りた金に金利?」


「crackingさん!・・・とうとう狂ったのですか?・・・本来逆ですよ!いくら借り暮らしの僕でもそんな事分かりますよ。バカにしないでください!」


「そう、逆だ。」


「そもそも、有野君は、金を借りることが本業になってしまい、本来の本業などまともに機能しない状態だろ。」


「ええ・・・まぁ・・恥ずかしながら(笑)」


「本業で利益も出ないのであるからいつまでたっても金もたまらない。


たまらないから、いつも資金難になる。生活も荒(すさ)む。生活が荒むから金を持っているやつはドンドン遠ざかる。・・・違うか?」


「当たってます。」


「今日から・・・本業を金借りにしなさい。」


「金借り?」



「そう、金貸し・・・じゃなく・・・有野君の本業は金借りだ。」


「そもそも今やっている本業なんて・・・金を借りることで頭が一杯で、全く手がつかんだろ・・・」


「そうです。」


「本業、すなわち、自分の最も時間と頭脳を使っていることから利益をねじりださなければ・・・いつまでたっても金はたまらんだろ。」


「だから・・・金を借りることから、利益を出すようにするんだよ。」



「ええええ!・・・そんなことできるんですか?・・・冗談ですよね。」


「いや冗談じゃない。(笑)・・・これから言うことを良く聞きなさい。」


「50万円の借金を明日返済しなければならないとしたら、有野君は幾ら借りるんだい?」


「当たり前じゃないですか・・・50万円ですよ。子供でもわかる算数です。」


「これからは、50万円返済する時には60万円借りてくるんだ。」


「10万円余分に?」


「そうだ・・」


「で・・その余分な10万円はどうするんです?」


「決まっている貯めるんだよ」


「いいか・・・100万円返済するのに、100万円借りて、左から右へだと・・・その作業になんらの利益・・・は生まれない。・・ビジネスじゃない。」


「ビジネスじゃない・・って・・当たり前じゃないですか・・・」


「そのビジネスじゃないことに、ほとんどの時間と頭脳と心を・・・有野君は1日のうちほとんどを取られているんじゃないか?」


「・・・・・」


「有野君は月間・・何回・・・金を借りる?」


「毎月・・3回以上は・・・5回の時もあります。」


「さっき言った私のやり方を実践すれば、3回で30万円、5回で50万円・・・溜まる計算になる。


3か月で150万円だ。」


「返す日付も、借りる額も、全てギリギリ・・・生活もギリギリ・・だから復活の目が生まれてこないんだ。」


「でも・・・それって結局・・・返す額が増えるってことじゃないですか?」


「そうだ。


しかし、有野君は、まだ今のところ、私も含め借りれる所がある。だから・・・なんとか借り暮らしを続けていけている。


ハッキリ言いうが、この借り暮らしも続けられて半年、長くてあと1年。


どちらにしても破綻するんだ。


その破綻した時に、0円でおん出されるのと、数百万の手銭があるのとどちらが良い?」


「・・・・・」


「経営者にとって・・・己の意思で自由に使える資金は、何にもまして重要だ。今の有野君にはそれがない。

100万借りて100万返す・・・何も残らない。自由になる金が一円も残らない。だから、新規の新しい仕事や良いアイデアが生まれても・・・全くそれに手を出せない。」


「どうせ、最後は破産したら、全部踏み倒すんだ。・・・有野君にたりないのは計画性なんだ。日々を生きることで精一杯になってしまって、明日に賭けるチップが全くない。いやチップを稼ぐ暇も余裕もない、だから良いチャンスが来ても見逃し三振するだけだろう。」


「発想の転換ですか?」


「そう・・・有野君が今ままで考え、良いと思って行動していたことや行いが必ずしも・・・正解とは限らない。正解は時に複数ある時もある。」


「勝負のテーブルに戻れなければ・・・永遠に人のプレーを見ている生活は変わらんよ。勝負のテーブルに戻るにはチップは必要だ。」


「むちゃくちゃですね(笑)」


「すでに・・・有野君の生活は無茶苦茶だろう(笑)・・・少なくとも・・今より良くなる(笑)



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借用書に実印 It is a legal seal to an IOU.


数日して・・・予想通り。


「crakingさん・・・あの優しい人が・・・返済日を越えた瞬間に豹変しました!」


「だろ。」


「良からぬやつらを送るぞ!とか脅されましたよ」


「反対に・・・いつもはネチネチうるさい歯医者さんは、crackingさんの言うとおり、本音で話したら、「お前を信じている。いまさら全額返せといっても無理だろ。結構な利息で俺もこれまで儲けさせて貰ってたからな。


とにかく将来に向けての返済計画を出せ。」と超長期の返済計画に乗ってくれました。


「そうだろ・・・病院関係で金貸しをしていれば・・・ばれると自分の医師免許が危なくなるんだ。


しかも結構金は返しているんだろ・・・本音で語り、誠意を示して復活の手法を説明すれば分かってくれるタイプだ。」


豹変したTさんは・・・その後、有野にあることないこと電話口で罵詈雑言。


有野君はまたも私に相談してきた。


「あのTさんが1ヵ月だけ待ってやる。その代わりに・・・この書面に実印と印鑑証明付けて持ってこい!」と言うんですよ。


その書面を見ると普通の借用書だった(笑)


「普通の借用書じゃねぇか・・・」


「でも・・・追い込みかけるぞ・・・とか言ってくる相手に実印とか・・・大丈夫ですかね・・・」


「大丈夫も何も・・・借りる時に借用書書かなかったのか?」


「簡単な書面だけです。すぐ返すという感覚で・・・お互い」


借り暮らしの人の良くないところは、契約関係もしっかりしていない者が多い。


金を借りるのだから、契約をするのは当たり前なのだが・・・実印も含めて・・・その辺がナアナアといい具合になってしまう・・・返す期日も・・・なんとなく・・・破綻するわな・・・それじゃあ・・・(笑)


「有野君、まずもって金を借りたのだから、借用書を書き、キチンと実印を押して相手に差し出すのは当たり前のことだよ。それが筋ってもんだ。


一方で、実印を押そうが押さなかろうが、裁判においては、実はあまり関係ないんだよ。世間では、ハンコというのは重要視されているが、実際には口頭でも契約は成立する。


要は、契約の有無を有野君が裁判で否認しなければ、実印どころか印鑑の有無など関係ないんだな。これが。


もちろん、貸したほうでは、もしも、有野君が借りた事実はないなどと言う場合も100万分の1の確率であり得るから実印や印鑑証明までとっておきたいと言うのが本質なんだ。


仮に、有野君が、金を借りた事実を嘘をついて否認したとしよう。


しかし、仕事も一緒にやっており、付き合いもある。そして略式だが書面もあり、銀行の振り込み履歴がある。事実というのは、それらの証拠がおのずとついて回る事でもある。


だから、それらの証拠をもとに「貸した」事実を簡単に相手側は立証できるんだ。裁判官もそれを採用する。


逆に知らないと論拠だてて有野君が説明するのは難しい。事実ではないからね。」


「一方で、契約とは仮に借用書であっても、フィフティ・フィフティなんだよ。」


「何でですか・・・圧倒的に借りた自分が不利なのだと思いますが・・・」


「それは借用書を自分で書かずに相手に書かせるからだろ」


「先ず、借用書で最も大事なのは、


本契約の権利を第3者に相手方の書面による承諾を得ずに譲渡してはならない・



という一文を入れることだ。


これで、借金が良からぬ組織に債権譲渡されることを防げる。


仮に譲渡されても、払う必要もなければ、対応する必要もない。書面による承諾をしてないからね。

もちろん良からぬ組織が上述の一文を無視し、書面の承諾もせずに有野君のところに〇〇の使いだが金を返せと言ってきても、対応はしなくていい。いやむしろするとハメられる。相手はプロだからね。やたらに話さないほうが良い。」


「仮に、当人が良からぬ人達と一緒に来た場合も、借用書の名義人である「金を借りた当事者」とだけ話し、その他の用心棒や脅し役の人は帰ってもらった方がよい。」


「怖くて・・・僕にはできませんよ。」


「誰でも怖い・・・しかし、ここで毅然とした態度を取らなければ、もしも金を借りた当事者、プラス2名(良からぬ人)とあなたと合計4名で話し合いにもつれ込むと、ほぼ間違いなく、あなたとよかなぬ人との再借用書を巻かされる。言わば強引に債権譲渡をさせられると言う事。


で次は、最初に借りた素人はもう来ない。そのよろしくない方だけで来るようになる。」


「ごくり・・・怖いですが・・・肝に命じておきます・・・crackingさん。」



「もうひとつは、50・50だといったけど、なぜ、フィフティ・フィフティかと言うと、借用書が無ければ、貸した相手が騙されたと詐欺容疑で刑事事件にされるリスクを少なくとも避けられるからだよ。


警察が動くのはかなりの比率で少ないが、万が一にも動いたら、有野君の会社どころか有野君の人生は、うんもすんもなくジ・エンドだ。


詐欺に当たる要件は、「金を借りたけど、その借りた時に、有野君が返す意思が無いこと、そして返す能力がないことといった要件を立証されれば詐欺または詐騙(さもう)行為として立件される可能性が高まる。


つまり、現在、有野君は経済的に破たんしているのだから返す能力はない。



もう一方の返す意思がないと立証される場合に借用書も書かなかったというのは不利に当たる。


だから、もっとも怖い刑事にもっていかれるより、民事のほうが戦いやすいからね。借用書はあった方が有利なんだ。変な話だけどね(笑)」


「そう言うもんなんですか・・・」


「そう言うもんだ。」


こまったことに・・金を借りて、長い間返せないと言う「借り暮らしの人間」は、ダークサイドからの攻撃、警察、そして司法と・・・各方面どちらの攻撃からも身を守らなければならない。


厄介な・・・立場なのだ。



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言っとくが、借用書は問題ない。上述したように5050の要素もある。しかし、公正証書は全く違う。


しかも強制執行を許諾する旨の書いてある公正証書は息の根を止められる危険性がある。要注意だ。


借用書から合法的に追い込むのには、仮差し、裁判、勝訴、本差しと順番に進み、正直1年ぐらいの時間を稼げる。最悪裁判の途中で和解すればことなきを得られる。


しかし、公正証書は地裁の一審の勝訴判決と同等の威力を持つ。


侮ってはいけない。これを相手に行使されると考える時間を取られる。


当然、あっと言う間に相手の思う方式で型にはめられる。



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投資と融資をごっちゃにしている経営者は多い There are many managers who make investment and a loan confused.


意外にも投資と融資をごっちゃにしている経営者は多い。


びっくりするが。彼らの共通点は、自己資金か他人資金かの発想しかない。


投資は、投資家の自己責任のもと、株式を買うなどの返済義務を負わない資金の供給の仕方である。


よって、「必ず儲かりますよ」という文句は、出資法違反に当たる。裁判ではここが争点になることが多い。


然るに、起業家は投資家に絶対「必ず」とは言ってはいけない。儲かる可能性がありますということを説(と)くだけにしよう。


一方融資は・・


借金と言うのは、必ず返って来るという前提に行われる資金供給の仕組みである。


なので、何が何でも起業家は返さなければならない。


この意味で、はじめての起業において・・・銀行融資を大前提にしている日本の起業構造はおかしいと私は再三再四言っている。


よってリスクマネーである投資のほうが、取っぱぐれがある分、リターンが大きい。


融資はいくら利息が良いといっても投資案件に比べローリスクなのだから、リターンは投資に比べ小さい。


このあたりをかなり誤解している起業家は多い。


ビジネスモデルに破綻をきたした場合・・・かなり利息の高い借金より投資マネーの配当や買い戻しのほうが自社からの流失資金は大きくなることが多くなると言える。


なので、直接と間接のバランスは・・・上手くいった時そして上手くいかなかった時・・・両方念入りに考えておかなければならない。



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人間に見つかればまた引っ越す If found by man, it will move out again.


人の眼を気にするアリノッティは人間(借金取り)に見つかれば、また引っ越さなければならない。


「何のために生きているんだか・・・・」


居酒屋で酔いつぶれたアリノッティは、私に愚痴とも自分に言い聞かせているとも、とれる溜息を漏らしながらつぶやいた。


それは起業に夢を描いていた若い時には思いもよらなかったストーリーである。


しかし結末ではない。人生は長い。


「知人に相談したんですよ・・・その友人は破産すれば・・・とか言うんですよ俺に・・・簡単に言いますよね」


知人とは鶴野君(仮名)のことだ。借り暮らしではない。


しかし、禿げているので、私はハゲ暮らしのツルノッティと呼んでいる。

「鶴野君も冷たいな・・・」


「彼はサラリーマンですからね・・・ハゲ暮らしですが・・・」


今回は借り暮らしの話だ。ハゲ暮らしのツルノッティについては今後の記事に譲ろう。

実態を知る私には分かるが、破産は借り暮らしよりも更にキツイ段階になる。一方で、飛んでしまったのだから、心は借り暮らしよりも楽になる。


口座が作れないとか、実質免責が下りるまでの1年ぐらいまともな仕事に付けないとか・・・安アパートも自分だけでは借りれなくなる。


家賃3万円のアパートの審査に落ちる。


何千万や何億も踏み倒すのだから、当たり前なのだが、法的に7年というが・・・実質的には10年は妖怪人間ベムの生活を余儀なくされる。


もちろん会社だけの破産は問題ない。さっさと復活できる。私も経験者だ。といいうより仕事でやっている(笑)


自己破産は違う。全く別物と考えたほうが良い。


社会は最小単位で、とどのつまり「個人」と言うものに、生活をしている限り必ず突き当たる。


ツタヤのビデオを借りるのも個人だ。法人では借りれない。


そこで個人が破産経験というブラックジャックでいう「2」みたいなクソカードを持っているといつも「損」をする役回りが巡ってくる。


冗談じゃなく・・・破産しそうになったら・・・読者(アメンバー)の方はいち早く私に相談してほしい(笑)


最初で述べたように寒さも「準備」をしていれば、スノボーと同じ、なんとかなる。


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アリノッティの現在。   the ariknotty present  


有野君の家の借り暮らしの1週間をやっとの思いで乗り切った私は、いつもの快適な自宅でこれを書いている。


ああ・・暖かい(笑)


人間でいられる喜びを感じる。


アリノッティは、今も借り暮らしをしている。


たまに私に電話してくる。


「例の奴が今度は・・・公正証書巻けってうるさいんですよ。」


などと言ってくる。


今以(も)って根本の修正はおこなっていないようだ。



関東の端でひっそりと暮らすアリノッティは今も大きな葉っぱの陰で隠れてくらしている。


どうやら、この物語・・・「借り暮らしのアリノッティ」には続編がありそうだ。




cracking




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