フランス文学者・澁澤龍彦曰く「花とは植物の性器である」。
頭(球根)を地中に深く突っ込んで、生殖器(花)をさらけ出したまま逆立ちしている様はどこか珍妙に見える。
花が性器ならその蜜は蜂を誘惑する愛液だろう。
そういえば「ヴォイニッチ手稿」という妖しい本にも植物の絵が載っているが、この手稿の植物もどことなくエロスを感じる……そんな風に見えてしまうのは私だけだろうか?
それと手稿には天体図らしき絵が描かれている。
花と宇宙は一見すると関係無さそうに見えるが実はその関係性は意外と深い。
たとえば星を「天の花」と暗喩するし、英語で宇宙の「Cosmos」は花のコスモスの語源にもなっており、ギリシャ語の「宇宙」「秩序」「調和」という意味で花びらが整然とバランスよく並んでいることからそう名付けられた。
そんな宇宙は摩訶不思議な存在で地中に根を張る植物のようにどこまでも広がってゆく。
宇宙の果てはどうなっているのか?
宇宙の誕生、ブラックホールの謎など宇宙にまつわる話はたくさんある。
宇宙は花が育つようにまだまだ成長を続けているのかもしれない。
ちなみに宇宙には「匂い」があるみたいで、宇宙飛行士の話によると、ステーキが焼けるような、金属の焼けたような、ラズベリーのような甘い匂いが入り混じったような独特の香りらしい。
宇宙の匂いが良い香りなのか?
どうかは私はわからない。
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【異世界の本】ヴォイニッチ手稿にまつわる不思議な話。