先制したのはフランス。

開始9分、エムバペのピンポイントクロスに、コロ・ミュアニがヘッドで合わせ、フランスが開始早々先制に成功。

ここまでオウンゴール2つとエムバペのPKによる1点の3ゴールだけの極度の決定力不足でしたが、6戦目にしてようやく流れの中からの初得点となりました。





しかし21分!
歴史に残るハイパーゴラッソが生まれます!

16歳のラミン・ヤマルが敵陣ボックス手前でボールを収めて巧みなステップで対峙したDFをずらし、ゴールまで25メートルの距離から得意の左足を振り抜き、ボールは美しい弧を描いて、ポストを叩いた後、ゴールマウスに飛び込みました!



16歳と362日でのゴールは、EURO史上最年少記録!
この大会で躍動し続けるスペインが生んだ天才風雲児がまたEUROの歴史に伝説を残しました!





スペインはさらにその4分後、エリア内でクリアボールを回収したダニ・オルモが絶妙な2トラップででDFを交わし、そのまま右足を一閃すると、ジュール・クンデに当たったボールがゴールに吸い込まれ、あっという間に逆転!

ダニ・オルモはこれで決勝トーナメント3試合連続ゴール!
ヤマルに負けじとこちらもギアが上がり続けています!

後半に入ると、同点を目指すフランスが押し込む展開に。

しかし、鼻骨骨折を抱えるエムバペはやはり本調子には程遠く、自慢の快速スピードでゴール前には攻め込むもののシュートが精度を欠いてしまい、迫力がありません。

何よりもリードしたスペインは試合の流し方がうまく、落ち着いた試合運びで最後までフランスに同点ゴールを許さず。




結局そのままスコアは動かず、スペインが2-1で逆転逃げ切り勝利!

スペインにとってはEURO連覇を達成した2012年大会以来3大会ぶりのファイナル進出!

グループリーグからクロアチア、イタリア、アルバニア、
決勝トーナメントに入ってジョージア、開催国ドイツ、そしてフランスを下しての貫禄の6連勝!
グループリーグからの6戦全勝というのはEURO史上初めての記録なのだそうです!

このまま決勝戦でも勝って優勝ともなればもちろんこちらもEURO史上初の7戦全勝の完全優勝!
そしてそれはEURO最多の4回目の優勝の金字塔樹立の瞬間となります!

今大会これまで最もいいサッカーを見せ、最も大会を盛り上げてくれたスペインには是非達成してほしい記録でもあります。



そんなスペインの決勝戦での相手は、2大会連続で決勝進出のイングランド!

今大会はスペインとは真逆で内容は決していいとは言えず、大会が進むにつれてガレス・サウスゲート監督への批判も次第に膨れ上がった中でもしぶとくファイナルまで残ってきました。


内容最悪でもジーコジャパンのように強運で勝ってきたチームとあってスペインとは対局にありますが、両極端なチーム同士の決勝は逆に盛り上がりそうです。




勝ちだけに拘るチームが勝つか?!
美しいサッカーをして勝つチームが勝つか?!

全世界注目の決勝戦は、
日本時間7月15日(月・祝)
早朝午前4時!

ヨーロッパの頂点が決まる瞬間を見逃すことなかれ!