お市様の突然の『逆プロポーズ』に戸惑う柴田勝家…。



当初は織田家のためと勝家との縁談を持ちかけた秀吉でしたが、
秀吉は結果的には『政権乗っ取り』を企てたことになり、さすがのお市様も黙ってはいられずに、秀吉に対抗するために勝家を率いれようとしたのです。

『お力をお貸しくださりませ。
信長の妹であるこの私を旗頭とし、逆臣を討つのです!』



勝家は未だに躊躇いがありながらもその申し出を受けることにしました…。






その矢先に事件が起こります。

信長の三男である信孝が三法師を岐阜に連れ込んだまま手放さないというのです。



名目上は、明智によって破壊された安土城の修繕が終わるまでの間に岐阜で預かるというものでしたが、
真相は秀吉から三法師を奪い、自らが織田家の事実上のトップになろうという『クーデター返し』です。



この信孝の暴挙を止めるために、他の家老3人に協力を呼び掛けようとした兄弟…。

まずは柴田勝家のもとには『新妻』となったお市様を介して文を送るものの、



既に秀吉に対して怒り心頭だったお市様はそれを読むなり直ぐ様破り捨てます。

※当然といえば当然です…
(#゚Д゚)。



続いては、安土城の修繕を担う丹羽長秀のもとには、小一郎が直々に向かい、早急に修繕を終わらせるように依頼しますが、長秀は直ぐ様拒否。



彼も信孝の今回の行いは許せないとしながらも、彼からしてみればあのようなクーデターを起こした秀吉も『同じ穴のむじな』。
受け入れられるばかりではありません。

そして小一郎は、彼から信じられない事実を聞かされます。

秀吉が他の家老に相談もなく独断で所掌の所領を勝手に決め、さらには数多の大名に自分に従うように書状を送りつけてると言うのです!



何も聞かされていなかった小一郎にとっては、まさに寝耳に水!






長秀に何も言えないまま追い返されてしまった小一郎でしたが、その帰り際に遭遇したのは前田利家でした…。



小一郎は彼にも協力を呼び掛けますが、柴田勝家の右腕でもある彼が聞く耳を持つわけがありません。


彼は小一郎の胸ぐらを掴み、

『明智を討ったからといって図に乗るでない!
…と、サルに伝えよ!』

秀吉とは終生の友であるはずの前田利家でさえも、今回の秀吉のやり方は許せぬことだったのです…。




長浜に戻った小一郎は直ぐ様秀吉にを問い詰めますが、丹羽長秀の言ったことは事実でした…。


そもそもは所掌とのやり取りは小一郎が任されていたこと…。
なぜその小一郎の頭越しにそんな勝手なことをしたのかと激怒する小一郎への秀吉の返答は…。


『お前に止められていたら、せんかったが…



それでは何も変わらんからのう…。

わしの世を皆に知らしめるためには…今しかない!』




とはいうものの、他の3人の家老を敵に回す事態を作り出してしまい、少し戸惑いを見せる秀吉はふと、

『こんな時…上様ならどうするかのう…。』




その何気ないひと言で小一郎は閃きました。

それは自分たちで信長の葬儀を執り行うことでした。
その喪主を三法師にすれば、信孝も岐阜から三法師を連れてくるはず。
まさに『炙り出し作戦』です。





早速信長は方々に信長の葬儀を呼び掛ける書状を送るのですが…、




何と秀吉を除いた織田家家中の面々はお市様を喪主として法要を行ったと言うのです…。
それ故、秀吉の呼び掛けには誰も応じなかったのです…。



しかし、このサルは転んでもただでは起きません。


『しかしこれではっきりした!
我らの敵は柴田殿や信孝様ばかりではない!


お市様じゃ!』




そして秀吉は、信長の血を引く養子の秀勝を喪主として予定どおりに葬儀を執り行うのと言います。
その目的はあくまで『信長の弔い』だと主張…。




そして、京の大徳寺で信長の葬儀は決行されました…。




その葬儀の最中のこと…。
藤堂高虎が秀吉の命を狙う刺客を捕らえました。




持ってたクナイから信孝の側近である伊勢の滝川一益の手の者と判明…。




葬儀の最中に秀吉は、
信長が得意としていた『幸若舞 敦盛』を披露。






大恩ある信長に捧げる舞いを披露した後、

『わしはお誓いいたしまする!
この先も!
三法師様を命を懸けてお守りし!
上様の目指した!
新しき!面白き世にしてみせまする!



今から!
その覚悟をお見せいたす!』



そして秀吉は先ほど捕らえた刺客たちを自分の目の前に連れ込ませます…。


そのひとりの前で刀を振り上げる秀吉…。

まさか公開処刑…?!




しかし、振り下ろされた刀は首の寸でのところで止まりました…。



そして縄を切った秀吉は、他の2人の縄も解かせました。



『うぬらは滝川殿の名代とする!



はよ立ち去れ…。
そして滝川殿に伝えるのじゃ…。
葬儀は無事に終わった…。
次からは退かぬとな…。


もしも此度のことで滝川殿のもとに居られなくなったら…戻って参れ!
わしが家来にしてやる!

わしと共に面白き世を作ろう!』




これぞ秀吉の『人たらし術』…。



最後に秀吉が信長の形見である草履を霊前に納め、葬儀は無事に終えることができました…。

『これで…お別れにございます…。』

しかし、この言葉の真の意味にこの時誰も気づいてはいませんでした…。





この大徳寺での出来事は葬儀に参列していた名代たちによって他の3人の家老たちにも伝わりました。

そして丹羽長秀は、秀吉が送りつけてきた、彼に付き従う大名たちの起請文を記した書状の前に観念し、秀吉に従う意思を示しました…。



そして秀吉の奇襲に失敗した滝川一益の刺客たち3人は戻るはずもなく、秀吉に寝返りました…。



そういった中、お市様と決裂することを避けたい小一郎は、単身で北ノ庄城を訪ねていました…。



小一郎との面会を快く引き受けてくれたお市様ではありましたが、その目は終始冷たさに満ちていました…。



小一郎は、あくまで敵対ではなく共に協力していくスタンスを提案するもののお市様は…、


『もはや戻れぬ!
兄上はもういないのじゃ!



そこで道は別れた…。
こんな道を選んだのは秀吉じゃ!』


『我らは決して!
織田家を蔑ろには致しませぬ!
お市様を悲しませるようなことは致しませぬ!
共に生きる道はあるはずじゃ!』



するとお市様は、それならば羽柴の所領を播磨以外全て差し出して、人質として3人差し出せというこの上ない無理難題を突きつけてきます…。

しかし、お市様からしてみればそのくらいの覚悟がなければもはや羽柴を信じることが出来ないのです…。



お市様の非情な言葉に唖然茫然の小一郎…。



『出来まい…。
そもそもそなたらは…兄上に拾われ…兄上と同じ夢を見てきた!

その兄上を失った今の織田は…
さぞ無様に思えるのであろう…。

それでも我らは…守らねばならぬのじゃ!』


『織田家の面目をでございまするか…?』


『面目…?
そのような薄っぺらいものではない!

誇りじゃ!

それを奪うことなど誰にも出来ぬ!

秀吉にはそれが分かっておるのじゃ!

おのが手で新しき世を作るなら!
織田を滅ぼすしかないと!



それがあやつの覚悟じゃ!
そなたにはあるのか?!
今の兄を…真に支える覚悟が!』




そしてお市様は、小一郎に向けて自らの脇差しを差し出し、

『私を殺してみよ!
織田家を滅ぼすとはそういうことじゃ…!


それが出来ぬなら…お前らに勝ち目はない!

新しき世を作るなど到底なし得ぬ!


兄上の志は…
私が受け継ぐ!
お前らなどに渡さぬ!』



小一郎はこの時、自分が思っていた以上に『新しい世を作る』ことがいかに壮大で険しいものかを思い知るのでした。
織田を滅ぼしてでも新しい世を作ろうとする秀吉…。
織田が作り上げたものを継承して守り抜こうとするお市様…。

もはや両者の対立は決定的…。
この北ノ庄城への訪問は小一郎にとってはそれを思い知らされるだけの結果となりました…。




そして織田家に刃を向ける決意をした秀吉は、まずは三法師を取り戻すため、ついに岐阜の信孝を討つことに!



既に官兵衛の調略により、次男の信雄を味方につけることにも成功し、これで逆賊の汚名を着せられる心配もなし。


『これより!
岐阜に向けて出陣致す!』



ついに後戻りできない戦いに小一郎も巻き込まれていくことになります!






そしてついに迎える
秀吉と勝家(お市様)の決闘!



決戦の舞台は越前・賤ヶ岳!


そして両者の間に挟まれる前田利家の決断やいかに?!