スロベニア 1 - 2 ウクライナ


第1戦にベルギーから勝利をあげたスロバキアはこの試合に勝てば早くも決勝トーナメント進出決定。
対するウクライナは第1戦にルーマニア相手に3失点の大敗を喫しており、次の第3戦がベルギーであることを考えれば、この試合に勝てなければグループリーグ突破がかなり厳しくなります。

そういった中で始まった試合で先制したのはスロバキア。
17分、左サイドからのスローインから、FWルカーシュ・ハラスリンが裏に抜け出し、右足で浮き球のセンタリング。そのボールをFWイヴァン・シュランツが相手DFの上から高い打点のヘディングを叩き込みます!

前半はこのままスロバキア1点リードで折り返すも、後半に入ると、ウクライナが一転して攻勢に出ます。
まずは54分、ペナルティエリア左サイドでタメを作り、後ろから走り込んできたオレクサンドル・ジンチェンコがグラウンダーのボールを送ると、待ち構えていたミコラ・シャパレンコが左足でボールをゴール左隅に蹴り込み、まずは同点!
その後も押し気味に試合を進めて迎えた80分、ついに逆転に成功する。後方からペナルティエリアに向かって縦に蹴り込まれた浮き球をロマン・ヤレムチュクが右足を上げながらトラップ。そして、そのボールを右足で優しく流し込む小憎らしいゴールが決まり、ついにウクライナが逆転に成功!





試合はそのまま1-2でウクライナが勝利!
この結果、両者ともにグループステージの勝ち点3で並ぶ混戦状態に!
もう1試合『ルーマニア×ベルギー』はこの後ですが、その結果次第では更なる大混戦になること必至です! 





オーストリア 3 - 1 ポーランド

試合は立ち上がりからオーストリアが勢いよく仕掛けてポーランドを圧倒。

いきなり開始9分、左サイドからのフィリップ・ムウェネがクロスをニアでゲルノト・トラウナーがヘディングで合わせて、オーストリアが早くも先制!

しかしポーランドも31分、エリア内からヤン・ベドナレクが放ったシュートは相手にブロックされるも、こぼれ球に反応したクリシュトフ・ピョンテクが押し込み同点に追い付きます!

1-1で前半を折り返し迎えた 後半、ポーランドは60分についに切り札ロベルト・レヴァンドフスキを投入。
初戦のオランダ戦は欠場したエースが今大会初めてピッチに立ちます。

しかしオーストリアは66分、後方からポーランドのプレッシャーを剥がして右サイドから左サイドへ展開すると、アレクサンダー・プラスの斜めのパスをマルコ・アルナウトヴィッチがスルーし、中央からクリストフ・バウムガルトナーが決めて勝ち越しに成功。

さらに78分、オーストリア代表GKパトリック・ペンツのロングフィードからマルセル・ザビッツァーが抜け出し、ポーランドGKヴォイチェフ・シュチェスニーと1対1になると、シュチェスニーが突破にかかったザビッツァーを倒してしまい、エリオーストリアがPKを獲得。これをアルナウトヴィッチが冷静に決めて、リードを2点に広げます。

試合はこのまま1-3で終了。オーストリア代表がポーランド代表に勝利。
初戦のフランス戦を落としたオーストリアですが、この試合では力強いサッカーを見せて決勝トーナメント進出に望みを繋ぎました。


一方手痛い2連敗となったポーランドの運命はこの後の『オランダ×フランス』の結果に委ねられることになりました。






オランダ 0 - 0 フランス

グループDの事実上の頂上決戦となったこの対戦。

初戦のオーストリア戦で鼻を負傷したフランスのキリアン・エンバペ。
この試合までにその怪我の真相が明らかになることはありませんでしたが、この日は結局ベンチには入ったものの、最後まで出番はありませんでした。

試合は開始早々から両チーム一進一退の展開。
まずはオランダがジェレミー・フリンポンのスピードあるドリブルで仕掛けて最初のシュートを放つも、これはフランスGKマイク・メニャンがかろうじてセーブ。
フランスもアントワーヌ・グリーズマンの強烈なミドルシュートで反撃すると、14分にはエリア内でDFを背にしてボールをキープしたマルクス・テュラムのヒールパスにアドリアン・ラビオが抜け出し、自らシュートも打てる中で、確実な横へのラストパスを選択するも、グリーズマンへのパスが若干ずれてしまい、体勢を崩したグリーズマンは押し込むことが出来ず…。

その後もフランスは度重なるチャンスを迎えるもモノに出来ず、まるでチェコと対戦した時のポルトガルを見てるかのようでした。




そうこうしているうちに迎えた後半の69分、エリア内左でボールを受けたメンフィス・デパイが鋭い反転シュートを放つも、これはGKメニャンが反応しはじき返すも、このこぼれ球をシャビ・シモンズがボレーで押し込み、ワンチャンスを生かしたオランダに先制ゴールを許してしまいます。




一瞬頭が真っ白になる思いでしたが、ここでVARが。
その結果、GKメニャンのすぐ傍にいたデンゼル・ダンフリースがボールには触っていないもののGKメニャンのプレーに影響したとしてオフサイドと判定され、まさかのノーゴール判定。




オランダサイドは試合後も怒りがおさまらない様子でしたが、確かに微妙な判定ではあります…。





その後は互いにリスクを冒すことなく試合を進めて結局今大会初となるスコアレスドロー。
互いに勝ち点1を分け合い、オランダとフランス共に勝ち点4で最終第3戦を迎えることになりました…。





そしてこの結果を受けて、2連敗のポーランドは早くもグループリーグ敗退が決定。

UEFAルールでは、勝ち点で並んだ場合は得失点差ではなく、当該チームの対戦結果が優先されてしまうため、
最終第3戦でオーストリアと勝ち点3で並んでも直接対決で敗れているため、3位浮上も不可能になったためです。

35歳のレヴァンドフスキに頼りすぎたチーム作りを続けたツケが回ってきた感じがありますが、ポーランド代表はここからリスタートを切ることが出来るでしょうか?