スロベニア 1 - 1 セルビア


元々は同じ国、旧ユーゴスラビア領内だったこの両国。

前日の『クロアチア-アルバニア』では、セルビアに対する卑劣なフレーズを綴るチャントが歌われるなどありましたが、
この試合ではサポーターによるそういった政治的因縁によるイザコザは起こりませんでした。

試合序盤から一進一退の攻防が続く中、後半に入り69分に試合が動きます。
スロベニア代表のジャン・カルニチニクが自陣から長い距離を運びながら左サイドに展開し、パスを受けたティミ・マックス・エルシュニクがエリア内にドリブルで侵入してクロスを送り、大外から駆け上がってきたカルニチニクが流し込んでの先制ゴール!

試合はこのまま進むも、迎えた後半アディショナルタイムにセルビアが右サイドでコーナーキックを得ると、イヴァン・イリッチの送ったクロスにルカ・ヨヴィッチが頭で合わせ、土壇場でセルビアが同点に追い付きました!

敗れていたらグループリーグ敗退となるセルビアでしたが、首の皮1枚可能性を残しました!

一方のスロベニアは痛い引き分けで勝ち点を2に積み上げるに留まり、最終第3戦のイングランド戦に突破を賭けて挑むことになります!





デンマーク 1 - 1 イングランド

前回大会準決勝でも激突したデンマークとイングランド。

その再戦ということで、注目していた試合でしたが、そんな期待どおりとはならない消化不良な試合となりました。


まずは18分、イングランドが最終ラインからボールを繋ぎ、ピッチ中央でパスを受けたジュード・ベリンガムが右サイドに展開。ライン際を駆け上がってきたカイル・ウォーカーが抜け出してペナルティエリア内に侵入すると、グランダーでクロスを送ると、相手に当たってゴール前に転がったボールをハリー・ケインが押し込んで先制。

 一方のデンマークも、34分にスローインから自陣でボールを受けたケインのパスを、アンドレアス・クリステンセンがインターセプトし、そのまま真横のモルテン・ヒュルマンドに繋ぎ、遠い位置から思い切りよく右足を振り抜くと、強烈な一撃はイングランド代表の選手たちをすり抜けながらポストに直撃してゴールイン!
目の覚めるような一撃で、デンマークが同点に追いつきます!

 前半の激しい攻防そのままにと期待された後半でしたが、両チームチャンスは作るものの、このままスコアは動かず。
結局試合は1-1のドローゲームとなりました。






優勝候補と期待されながらもまたしても物足りない試合内容だったイングランドにはまたしても批判の嵐が…。

果たして最終第3戦のスロベニア戦でそれを吹き飛ばすことができるでしょうか?





スペイン 1 - 0 イタリア


2008年大会から数えて実に5大会連続の対戦となったこの因縁の両国。
前回大会は準決勝での激突で、試合は前後半延長の120分間はスペインが内容で圧倒しながらもイタリアがPK戦で勝利しました。


この5大会の中で実に6度目となる対戦も熱い視線を送って見守りましたが、試合は前回大会以上にスペインが圧倒する展開となりました。

GKジャンルイジ・ドンナルンマの度重なるファインセーブがなければ、もっと点取られてもおかしくなかったですし、そのくらいスペインがイタリアのゴール前でプレーする時間がほとんどでした。

願わくばスコアレスドローで凌げるかと思った中で、
55分の左サイドからのニコの低弾道のクロスボールからニアサイドのモラタ、さらにはGKドンナルンマが触ったことで、軌道が変わったボールが最後はリカルド・カラフィオーリのひざに当たってゴールに入ってしまう不運(>_<)。
悔やまれるワンプレーもなりました。

終始攻められっぱなしだったイタリアも、終盤にようやく反撃に出て、スペイン陣内でプレーする場面も増えましたが、結局ゴールは奪えずこのままタイムアップ。

2連勝のスペインは早くも1位でのグループリーグ突破が決定。
最終戦は僅かに可能性を残すアルバニアを相手にメンバーを代えてくる可能性はありますが、イタリアにもクロアチアにも善戦したアルバニアは決して侮れません。
番狂わせが平然と起きるのがEUROですから、非常に注目の戦いとなります。


そしてイタリアは最終第3戦はクロアチアと対戦。
スペインとアルバニアの結果が読めない以上、勝って天命を待つというスタンスに絞った方がいいかもしれません。

死の組グループBの最終第3戦は2試合ともWOWOWで同時にテレビ中継されます!