東京ヤクルトスワローズと埼玉西武ライオンズ。

僕にとってはセ・パにおけるそれぞれの推しチームではありますが、交流戦などで対戦する時は、基本的には『中立応援』というスタンスを取ってます。 

 今回の交流戦における3試合では、2試合を現地の神宮球場で観戦しましたが、
中立応援の意味も込めまして、1試合ずつライオンズ側、スワローズ側と交互に観戦するという初めての試みに挑みました。 





まず6月4日(火)の第1戦は、ライオンズが3―1で迎えた9回、完投目前のライオンズ先発今井達也が球数120球を越えたこともある疲労からか、
2四球で2死一、二塁のピンチを招いたところで、今季初完投勝利まであと1人というところで降板。 

しかし、守護神アブレイユが山田哲人に痛恨の同点の2点タイムリーツーベースを浴び、試合は延長戦へ。 


そして延長十回、3番手の松本航が安打と四球で無死一、二塁のピンチを招く。ここで2番丸山和耶の三塁線へのバントをライオンズのサード滝澤夏央が1塁へ悪送球でスワローズがサヨナラ勝ち。 

九死に一生からの勝利のスワローズに対し、ライオンズにとっては悪夢の大逆転負け。
いくら中立応援とはいえ、ライオンズの立場を考えれば後味の悪い結末となりました。 







 6月5日(水)の第2戦からは現地観戦。

この日はレフトビジター側のライオンズ応援席へ。
長らく神宮球場に通ってきた中で、初めてスワローズの対極のチームの応援席に足を運びました。 




しかし、あちら側にいるからこそ普段は気づけないスワローズ側の様子も伺うことが出来ました。


その結果わかったのは、スワローズ側はライオンズ側に比べて声が小さいということでした。

近年、様々な工夫でファンを獲得、固定できてるパ・リーグに比べて、セ・リーグは遅れをとってる印象がありますが、
こういった点も今後のスワローズの応援の参考になったと思います。



 





さて試合ですが、先手を取ったのはライオンズ。

立ち上がりからスワローズ先発の小川泰弘の前に3回までの一巡目までパーフェクトに抑えられていましたが、

2巡目に入った4回表、1死から2番源田壮亮がようやくのチーム初ヒットで出塁すると、この日スタメン起用の3番栗山巧が右中間への強烈な打球を飛ばすと、スワローズのライト丸山和耶がボールの処理をもたつく間に源田が1塁から一気にホームを陥れるタイムリーツーベースとなり、ライオンズが先制!

 
しかし、このままスコアが動かずに迎えた6回裏、ここまてなんとか踏ん張ってきた先発の隅田知一郎が1死から2四球が絡んで2死一、三塁とされ、5番ドミンゴ・サンタナに逆転2点タイムリーを浴び、続く6番山田哲人にも四球を出したところで無念の降板。 

代わった平井克典でしたが、代わりバナ初球を7番ホセ・オスナに痛恨の3ランを被弾し、この回悪夢の5失点。

こうなると今のライオンズには反撃する力はありません(>_<)。

スワローズは8回にも途中出場の武岡龍世にダメ押しとなる2ランが生まれ、試合はスワローズが7-2で勝利となりました。

 

渡辺監督代行は試合後、


 『技術もあるけど気持ちの問題もある。

12球団で最低の打線と言われてる中で、待ち球、読み、配球、いろいろ絡んでくると思うんですけど、意地を見せてほしい』 





 後半は重苦しいムードになったビジター側のライオンズ応援席でしたが、それでもファンの声援は止まず。
チーム状態はどん底ですが、ライオンズファンの心は決して折れません。 







 3日目の6月6日(木)はスワローズ側のライトスタンドへ。 

今シーズン初めての神宮のライト側でしたが、慣れ親しんだこの場所はやっぱりいつ来てもいいものです。 

 この日は比較的応援団から離れた位置ではありましたが、先日感じたことを生かすべく、声を張り上げてスワローズに声援を送り続けました。

 



スワローズ先発は高橋奎二。

今シーズンはこれまで1勝2敗と、左のエースとしての役割を果たせていない苦しい日々を送っていましたが、この日は序盤からエンジン全開。
持ち味である150キロ代の真っ直ぐとチェンジアップを中心にライオンズ打線に付け入る隙を与えず、序盤から的を絞らせずに次々とライオンズのバッターを打ち取っていきます。

打撃面でも3回に二死1塁からレフト前ヒットでチャンスを繋ぎ、この後の満塁からの丸山和耶の先制タイムリーへと繋げました。




4回には2死から6番山田哲人が久しぶりの1発となる3号ソロで追加点!
おそらく僕の行く試合の打率は1割にも満たない相性の悪い哲人ですが(笑)、今シーズンはそれを払拭してくれるかもしれません!

先発の高橋奎二は、7回に連続四球が絡んで無死満塁の大ピンチを迎え、併殺崩れの間の1点は失ったものの、その後の一打同点のピンチで代打・佐藤龍世を力強いストレートで空振り三振に打ち取って気迫の雄叫び&ガッツポーズ!

そして直後の7回裏、二死1、3塁のチャンスから5番ホセ・オスナのタイムリーが飛び出して貴重な3点目!




高橋奎二は7イニング2安打1失点の好投!
3回と5回の3者連続三振などを含めての二桁10奪三振!
4月18日の中日戦(バンテリンドームナゴヤ)以来の白星となる今季2勝目!

僕が見に行くとわりといいピッチングを見せてくれる奎二くん!
今回も相性の良さを見せてくれました!




中立応援2日目は、3-1でスワローズの勝利!

2日(日)のイーグルス戦から数えてこれで4連勝となったスワローズ!
この時点でまだ最下位ではありましたが、シーズン中になかなか定着しなかったスタメンの打順も定まりはじめた中で、チーム状態も好転し始めて、今後の巻き返しを十分に期待できる状態となってきています!



一方のライオンズ。
この神宮でのスワローズ3連戦も3連敗するなど、苦しい戦いが続いています。
第1戦の今井達也、第2戦の隅田知一郎、そして第3戦はコロナ感染の武内夏輝に代わって急遽プロ初登板&初先発となった育成出身の菅井信也と先発ピッチャーはそれなりに頑張ってはいますが、その投手陣を援護できない打線…(>_<)。

ベテランの栗山巧や、中村剛也といった選手が未だにスタメンを張らなければいけないのも非常事態ですが、それ以上にまるで伸び代が見られない若手選手…。

仕方ない状況ではあり、割りきってはいるものの、常にスタメンでプレーしながら、自分が何とかしようという気持ちが感じられない選手がいるのが残念です。

挙げるとするならば、佐藤龍世と蛭間拓哉の2人。
佐藤龍世は、自分が見に行った2戦目、3戦目といずれもチームが得点して勢いづく中で、敢えなく三振で彼の凡退で攻撃終了…。
蛭間はその2試合でいずれも4番に起用されながら、いずれもノーヒットでまるで存在感を発揮できずに、見事に我々ファンの期待を裏切りました。

チームが苦しい中で、スタメンにで続けてる若い選手は何がなんでもチームのために、という気持ちでプレーしてる選手はいくらでもいる中で、こういった、スタメンでプレーしてるだけで安心しているように見えてしまう選手がいるのが非常に残念です。

今のチーム状況を考えれば、勝てない試合が続くのは仕方ないですが、選手たちにはもっと気持ちを見せてほしいです。
そういった気持ちを感じられた中での負けならば、我々ファンも少しは納得します。

こういった苦しい状況は過去に、スワローズでも、サッカーのレッズやアルビでもいくらでも経験し、みんなそれを乗り越えてきました。

今のライオンズは再建や復活には相当な時間を要するかもしれませんが、出口のないトンネルはありません。
我々はそれを信じて力強く応援するのみです。


真のファンというのは、
強いから応援するのではなく、

好きだから応援するんです。





最後は少々暗い話になってしまいましたが、
僕はやっぱりスワローズとライオンズに優劣をつけることは出来ません。

今後も交流戦はもちろん、たとえ日本シリーズで対戦することになろうとも、中立応援を貫きます。

来年の交流戦はライオンズのホーム、所沢のベルーナドームでの対決が予想されますが、今回のような観戦スタイルで楽しみたいと思います。