2024年バースデーシリーズ第3ラウンド。


今回はIAIスタジアム日本平(以下アイスタ)での清水エスパルス。

普段からエスパルスの話なと一切しなかった僕がどうして突然?と思う方も多いと思いますが、
僕は何を隠そう出身地は現在の静岡市清水区。

実際に過ごしたのは3歳までで、父親の転勤で横浜に引っ越してから現在まで至りますが、小中高大時代はもちろん、成人してからも清水の田舎にはよく帰省していました。

そして僕が小さい頃といえば静岡サッカーは『サッカー王国』と呼ばれていたほどのサッカー全盛期。
高校サッカーにおいても毎年静岡代表は優勝を義務付けられていました。

1993年にJリーグが開幕してからは、僕も家族や親戚と共に清水エスパルスを応援するようになり、
大学生になってからは横浜から清水までエスパルスを応援に行く日々を送りました。

しかし、2002年ごろからエスパルスを応援することに疑問を感じ始めてしまいました。
それは応援に対する他のサポーターとの温度差です。

きっかけとなったのは2002年11月4日に見に行ったヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)決勝の『鹿島-浦和』。
当時から鹿島にはライバル意識を持っていた自分、片や日本代表戦や小野伸二の繋がりで当時からレッズのサポーターにも友達がいたため、浦和側で観戦。
国立競技場のスタンドの8割を埋め尽くしたレッズサポーターの大音量の声援。
チームを勝たせるためのサポーターの基本ではあるものの、それはまさに具現化されたものでした。
エスパルスにもこの熱量が必要だと直感しました。

しかし、当時のエスパルスのゴール裏は、チームを応援することなど二の次で、ゴール裏での自分達の地位を優先する腐りきった環境でした。
試合中ろくに声も出さないくせにサポーター団体というだけで一般サボに上から目線で威張り散らす…こんなゴール裏にいる自分に疑問を感じ始めました。

サポーターはチームのために声を枯らして応援してナンボ…こんな常識的なことも出来ない連中といるくらいなら、
毎試合を真剣に死に物狂いで大ボリュームの応援をするあの人たちと一緒に戦いたい。

2003年のセカンドステージからエスパルスから浦和レッズに移籍したきっかけがこれでした。


それから21年、何度かエスパルスの試合には行くこともありましたが、今年までの17年間の間はこのアイスタを訪れることはありませんでした。





今回再び清水を訪れることになったきっかけとなったのは昨年2023年のこと。

まずは大河ドラマ『どうする家康』。
静岡でもドラマのイベントがあったと同時に当時から9年ぶりに清水を訪れ、懐かしい思いになりました。




さらには昨年年末の高校サッカー選手権で得点王の活躍を見せた市立船橋高校の郡司璃来くん。
子供の頃から静岡の高校と同じくらい応援し続けている市船が久しぶりに全国の舞台で躍進してベスト4まで勝ち上がったわけですが、
自分が見に行った県予選決勝の日体大柏戦と、全国大会1回戦の高川学園(山口)戦でいずれもハットトリックを記録。
フィジカルの強さや決定力は高校生離れしており、久しく聞いていなかった『超高校級』という言葉が似合う逸材でした。





そんな彼が高校卒業後にエスパルスに入団するということで、見に行きたいという気持ちに久々になりました。

生憎その郡司くんは、この11日までスペインのマジョルカへの練習参加のために不在のため、この日の試合のメンバーにはいませんでしたが、久しぶりの懐かしのアイスタを堪能しました。







ライオンズのレオから譲り受けたスケッチブックをつば九郎経由でパルちゃんにバトンタッチしてから、まずは腹ごしらえ!

清水といえばマグロ!
火を加えても美味しいマグロのハンバーグの『静岡マグロバーガー』!

試合前には25年来のエスパルスサポーター時代との仲間とも久しぶりの再会を果たし、昔の懐かしい思い出話に花を添えました。





試合の方は現在J2で首位をひた走るエスパルスが鹿児島ユナイテッドF.Cを圧倒。
開始早々いきなり試合を動かします。

前半1分、右サイドからのFKをMF中村亮太郎が頭で合わせて先制。

前半43分には右CKをニアで中村がそらし、FW北川航也がヘッドで押し込んで2点目。

後半23分にも右CKをDF住吉ジェラニレーションがヘディングでたたき込んで追加点。
後半37分には途中出場のMF西原源樹がこぼれ球を蹴り込んでダメ押しの4点目。







守備陣も鹿児島のシュートは2本に抑え完封。


この調子を維持すればJ1昇格は間違いないところですが、
これからエスパルスにとって大事になるのは、この後の戦い。
何のビジョンやプランも立てずにJ1で戦っても、また万年残留争いの繰り返しになるので、チーム全体で来年のJ1での戦いに備える戦いを今シーズンの残りで確立していってほしいと思います。





試合後は昔の仲間と海鮮居酒屋で祝勝会。
彼らは僕が浦和に行ってたことを既に知っていますが、今でもこうして交流を続けています。

サポーターとの確執から清水から離れた僕ではありますが、それでも清水は僕にとっては今でも懐かしい故郷。
この地で産まれたからこそこれだけサッカーを好きになれました。

サポーターとしての原点は浦和ではありますが、サッカーファンとしての原点は清水であることは間違いないので、これからも故郷にはどんどん足を運んで、サッカー好きの仲間とどんどん交流していこうと思います。






そして、バースデーシリーズ次回の第4ラウンドは、皆さんお待ちかねの真打ち・つば九郎登場!

5月14日の愛媛・松山坊っちゃんスタジアムでの広島東洋カープ戦!

初めての四国での野球観戦!

こちらに関しては試合のみならず、松山におこるつば九郎との珍道中レポートも余すことなくお送りする予定ですので、ご期待ください!