ラ・リーガ第24節
レアル・マドリードとジローナの優勝争いの行方を左右する首位決戦。

今シーズン、これまで驚異の快進撃を見せる2位ジローナはここまで17勝5分1敗。
これまでレアルと勝ち点差「2」で追う2位につけており、唯一の敗北は、昨年9月に開催された第8節のホームでのレアル戦(●0-3)。当時は完敗でしたが、その後はバルセロナやアトレティコといった強豪も撃ち合いの末に下すなど、大旋風を継続したまま2位で再びレアルに挑むこととなりました。


緊張感たっぷりな中で迎えた試合でしたが、この試合でジローナの前に立ちはだかったのはこのお方でした!!



静まれ!静まれ!
この紋所が目に入らぬか!

こちらにおわすお方をどなたと心得る?!

恐れ多くも我らがレアル・マドリードの伝統の7番!
ヴィニシウス・ジュニオール公にあらせられるぞ!

ジローナの一同!
ヴィニシウス公の御前である!
頭が高い!控えおろう!



立ち上がりのわずか6分!
いきなりこのお方がジローナに牙を剥きました!

レアル自陣でボールを奪ったところからパスを繋ぎ、フェデリコ・バルベルデがドリブルでスペースを前進、
左へ繋ぐと、パスを受けたヴィニシウス公は巧みなステップから右足一閃。
見事にコースを狙ったミドルがファーサイドに突き刺さり、鮮やかなゴールでレアルが先制!

この試合でのヴィニシウス公のゴールはこの1点だけでしたが、この日のヴィニシウス公はこの後、脇を固める2人のアタッカーに勇ましく指令を出します!





『ベリさん!
ロドさん!
こらしめてやりなさい!』

まずは前半35分、左サイドでフェルランド・メンディからのパスを受けると、大外で前を向いたヴィニシウスは、アウトサイドで超絶スルーパス!!
それに反応して背後から飛び出してきたジュード・ベリンガムがGKパウロ・ガッサニーガもかわして無人のゴールに流し込み2点目!


 後半に入ると9分、敵陣左サイドでトニ・クロースからのパスを受けたヴィニシウス公がドリブルで駆け上がり、見事な足技で対峙したヤン・コウトをかわし、そのまま右足シュートを放ち、
シュートはGKガッサニーガに阻まれるも、こぼれ球に反応したベリンガムがきっちりと押し込み3点目!
ベリンガムはこれで10月のクラシコ以来のドブレーテ!

さらに後半16分には、ジローナのヤン・コウトへの厳しいプレスでヴィニシウス公がボール奪うと、
そのボールを引き取ったロドリゴがドリブルで駆け上がり、中央のスペースのスペースへ持ち込むと、体制を崩しながらも右足で鮮やかにゴール左隅に流し込み、レアル・が勝利を決定付ける4点目!

このゴールの直後にはカルロ・アンチェロッティ監督も大喜びのガッツポーズ!




 試合終了間際に、ホセルがPKを失敗するなどがありましたが、このまま問題なくタイムアップを迎え、レアルが大量4ゴールを挙げて眼下のライバル・ジローナをクリーンシートで粉砕!

2位ジローナとの勝ち点差を「5」に広げました!

 



ヴィニシウス公は公式記録上はこの試合では1ゴール1アシストですが、ご覧いただいて分かるようにこの試合の4得点全てに絡む大活躍!





クラブのレジェンド、ラウル・ゴンザレスやクリスティアーノ・ロナウドも纏ったレアル・マドリードの伝統の背番号『7』を今シーズンから任されましたが、
先日のスーペル・コパ決勝のバルセロナ戦でのハットトリックに続いて、このジローナとの大事な首位決戦でもこの大活躍!
もはやラウルやロナウドが築き上げたレアルの『ウルトラセブン』伝説を引き継ぐには十分すぎるほどのこれまでの実績です!

アンチェロッティ監督もよほど興奮したのか、『彼は間違いなく世界最高の選手だ』と絶賛したほど。

ミッドウィークにはチャンピオンズリーグの決勝トーナメントの戦いが始まりますが、キレキレの絶好調のヴィニシウス公の活躍からますます目が離せません!


もちろんアトレティコが優先であることは変わりありませんが、今シーズンのレアルからも引き続き目が離せない日々が続きます!