大筒の恐ろしさを目の当たりにし、やむを得ずに徳川との和睦に応じることを決めた豊臣サイド。




その徳川のと和睦交渉役に選ばれたのが、浅井三姉妹の次女のお初様。
茶々にとっては妹、お江様にとっては姉になります。





演じるのは鈴木杏ちゃん。
今から22年前の2001年夏、主演の松本潤くんとは『金田一少年の事件簿』でも共演。
あの時の名コンビぶりのシーンが甦ります(^-^)。





豊臣サイドの要求は、
豊臣家の本領は安堵、
秀頼と茶々は江戸には行かない、
牢人たちに所領を与えること
この3つでした。




阿茶様との和睦交渉に臨んだお初様。

3つのうち最初のふたつには応じることを約束した阿茶様でしたが、最後の牢人たちに所領を与えるというのには応じませんでした…。

阿茶様は、牢人たちは罪に問わずに召し放つことを提案し、その代わりに大阪城の堀を全て埋め立て、本丸以外は取り壊すことを要求。
それはもちろんあの真田丸も含まれます。





堀がなくなり、丸裸になった大阪城では豊臣は戦うことは出来なくなるため、これでおとなしくなると徳川サイドは見ていましたが…、




堀の埋め立ては、徳川と豊臣が共同作業で行われたため、いがみ合いは続き、この和睦は形だけにすぎないものでした。




一方、未だに『打倒徳川』を諦めてはいない茶々を必死に説得する寧々様…。

『今の豊臣が、徳川に変わって天下を治められると思うか…?

そなたは豊臣のためにやっておるのか…?
そなたの野心のためにやっておるのではないのか…?
その野心を捨てれば…豊臣は生き残れる…!

秀頼を…豊臣を守ってくだされ!』




『私は…世のため…この国の行く末のためにやっておりまする!』

嘘つけ!
この女狐が(#゚Д゚)ノ!!






戦にしか能がなく、戦でしか功をあげられない牢人たち…。
戦が終わっても、生活の術を失くした牢人たちの存在に頭を悩まし続ける家康…。




その矢先、牢人たちが京の町で火を放ち暴れまわる事件が起こります…。





これは先に結んだ和議を反古することを意味し、家康は仲介役のお初様に豊臣を攻め滅ぼすことを伝えます…。



お初様は牢人たちが勝手にやってることであり豊臣本家とは無関係だと主張しますが、




それに対して家康は、それならば牢人たちを召し放ち、豊臣は大和・伊勢あたりの大名となり、徳川の配下になることを要求します。



そして今回の交渉にはお江様も同行することに…。

『姉上!
ふたりで茶々姉様に説き聞かせましょう!』




危険を伴いますが、千姫の母であるお江様が同席すれば説得にも効果が上がると見た家康はこれを了承します…。

『これが…最後の通達であるぞ…。』





こうして家康は、戦に備えて上洛し、二条城に入りました。





豊臣を説得するために寧々様を招いた家康でしたが、
そこで茶々が秀吉に嫁いできてから現在までの様子を聞かされます…。




思い起こせば、自分の実父・浅井長政と継父・柴田勝家の仇である秀吉に何故か嫁ぎ、




嬉々として秀吉を喜ばせ、子供まで産む…。




秀吉亡き後は、事実上豊臣家を乗っ取り、天下の奪還に必死になるその姿…。

寧々様だけでなく、この茶々という女性は戦国で最も謎めいた理解しがたい生き方をした女性であると誰もが思ったはずです。





寧々様でも手に負えない様子の茶々…。
もはや実の妹であるお初様とお江様のおふたりに託す他ない様子でした…。




そして、その直後に今度はお江様の口から茶々の過去が語られました…。



茶々にはかつて憧れの君がいたと言うのです…。

信長が明智光秀に討たれた本能寺の変の後、明智に命を狙われて逃亡していたというそのお人の無事をひたすら祈り続けていた茶々…。





話を聞く限り家康のことっぽいですが、どうやらかつて家康に憧れていた母のお市様から聞かされていた話をもとに、
『信じる者を決して裏切らず、我が身の危険を省みずに人を助け、世に尽くすお方』
という理想を作っていたようでした。





それが家康であると信じていた茶々でしたが、北之庄城が落城した際に家康は助けに来てはくれず、裏切られたと思った茶々は、
家康に対して憧れから恨みの感情を持ったというのです…。




憧れから恨みへ…。
プロ野球で巨人から指名してもらえずにやがて巨人に対して『復讐』『打倒』の気持ちを持った星野仙一さんのようなものですね…。






そしてお初様によれば、彼女の子である秀頼はまさに茶々が自らの理想を追い求めて作り上げた人間であるというのです…。

茶々は、その理想像と化した我が子・秀頼がニセ天下人・家康を倒すことが世のため人のためであると信じているのだと言います…。





そしてお江様は…。

『姉を止められるのは…、
私たちではないと存じます…!』




ふたりから、茶々を止められるのは自分しかいないというメッセージを受けた家康はその夜、筆を握ります…。

浅井三姉妹の母・お市様のこともよく知る家康が茶々に宛てたメッセージとは…?




こうして大阪城を訪れたお初様とお江様…。





牢人たちを召し放ち、豊臣は大和・伊勢の大名となり、江戸に参勤することという要求が伝えられると…、
秀頼は追って返答いたすと返事します。



そしてお江様は家康からの直筆の書状を茶々に渡します…。



それを受け取った茶々は、傍らにいた千姫との対談をお江様に許可します…。




久しぶりの母娘の対面…。
軽く言葉を交わし、土産物を差し出すお江様ではありましたが、千姫は、




『母上!
千は…豊臣の妻にございます!
お達者で…。』




まさかの母親への絶縁宣言とも取れるその冷たい態度…。
あの冬の陣において生家である徳川から受けたあの恐怖が彼女の心さえも変えてしまいました…。

もはや徳川ではなく豊臣の姫として生きる決意をした千姫…。





お江様にとってこれほど悲しいことはありません😭😭😭

これも戦国という時代が招いた悲劇です(´;ω;`)。



そして家康からの書状を開く茶々…。




茶々殿、
赤子のあなたを抱いたときの温もりを今も鮮やかに覚えております。



そのあなたを乱世に引きずり込んだのは、私なのでしょう。
今さら私を信じてくれとは申しません。
ただ、乱世を生きるは我らの世代で十分。
子供らにそれを受け継がせてはなりませぬ。
わたしとあなたで全てを終わらせましょう。
私の命はもう尽きまする。
乱世の生き残りを根こそぎ引き連れて、滅ぶ覚悟にございます。
されど、秀頼殿はこれからの世に残すべきお人。





如何なる形であろうとも、生き延びさせることこそが、母の役目であるはず。
かつてあなたの母君がそうなさったように。





そしてその書状に目を通した茶々は…やや気持ちが揺れ動いたかのように見えましたが…。




そして秀頼に対して、

『母はもう…戦えとは言わん…。
徳川に下るもよし…、
そなたの本当の心で決めよ…。』





右腕である大野治長も、愛妻の千姫も、秀頼の決断に従うとします…。



そして秀頼が豊臣家臣たちに伝えた決断は…!





『世の真の心を伝える!

信じる者を決して裏切らず、我が身の危険を省みずに人を助け、世に尽くす!

それが真の秀頼である!

今、余は初めて…この胸のうちで…熱い炎が燃えたぎるのを感じておる…!

余は…戦場でこの命を燃やし尽くしたい!』




『秀頼…!』

茶々はこれまで自分の意のままに動いてきたおとなしい秀頼がこんな無茶な決断をするわけがないと思っていたかもしれませんが、もう手遅れでした…。




『皆の者!
天下人は断じて家康ではなく、この秀頼であることこそが!
世のため!
この国の行く末のためである!

余は…信長と秀吉の地を引く者!
正々堂々、皆々と共に戦い、徳川を倒してみせる!

余は…決して皆を見捨てぬ!
共に乱世の夢を見ようぞ!』





『おお!』



『よくぞ…申した!』

笑っているのか、泣いているのか分からないような複雑な表情を浮かべる茶々…。





もう後には引けないと観念し、家康からの書状を無情にも燃やしてしまうのでした…。



『徳川を…倒しましょう!』

徳川と絶縁し、豊臣と共に運命を共にすることを決意した千姫も続きます…。



自らの破滅への道を突き進むことを決意した豊臣家…。




やがて家康のもとには豊臣軍が大和の郡山城を落としたという知らせが舞い込みます。

これが最後通告を受けた豊臣からの返答…。





『乱世の亡霊よ…さらば…。』

戦国乱世の最後の怪物を倒す家康の人生最後の大仕事が始まろうとしています…。



そして次回!
ついに最終回!

戦国最後の大戦、
『大阪・夏の陣!』




秀頼と茶々は?!



真田信繁は?!



そして千姫は?!



そして全ての務めを果たして、最期の時を迎える徳川家康!



先に浄土で待っていた懐かしの家臣たちと久しぶりの再会!




果たして、どんな大団円でのラストシーンとなるのでしょうか?!

1年間の集大成を皆さんでしかと見守りましょう!