家康が大惨敗を喫した三方ヶ原の戦い。


ついにその全貌が明らかとなりました。





三方ヶ原でこちらに向けて陣を構える武田信玄を見て愕然とする家康。






信玄が突撃の号令をあげるのと同じタイミングで浜松城への退却を開始。




織田方から加勢した水野信元と佐久間信盛は早々に尾張へと撤退。



そしてその最中、家康や甥の本多忠勝を逃がすために、敵方を食い止めるためにただひとり敢然と武田軍に立ち向かった本田忠真が壮絶な討死…。




『平八郎!
殿を守れ!
お前の大好きな殿を!』




幼少期に父を亡くした忠勝を親代わりになって育て、武術を教え猛将に仕立て上げた本多忠真…忠勝にとってはやりきれない思いだったはずです(´;ω;`)。




そして…忠勝と小平太らと共に身を隠していた家康のもとに現れたのは…、




なんと留守居を任されていたはずの夏目広次でした。




そして彼は、家康に向かって…、

『殿、具足をお脱ぎください…。』



すぐに何かを察知した忠勝と小平太も家康に向かい、家康の金の具足を脱がし始めます。





やがて夏目広次も鎧を脱ぎ始めたのを見て、彼が自分の身代わりになろうとしていることに気づく家康!




『ならぬ!
夏目!やめろ!

そなたは…わしが幼い頃によく遊んでくれた夏目吉信であろう…?!

そんなことは!
せんでよい!』




『足りませぬ!

1度ならず2度までも殿のお命を危うくした…この不忠者を…ここまで取り立ててくださった…!

これしきの恩返しでは足りませぬ!』





彼が家康の命を脅かした出来事…。

まず1つ目は家康が人質として駿河に向かう最中に、尾張の織田に連れ去られた時に守りきれなかったこと…。



切腹を覚悟しましたが、この時は家康の父・松平弘忠に名前を『吉信』から『広次』に変えることで許されました。

家康がなかなか彼の名前を覚えられなかったのは、名前を変えていたからでしたが、家康はこの時初めて彼が『元・夏目吉信』であることを思い出したのです…。




そして2つ目は三河一向一揆の際に信仰上の理由から一向宗側について謀反に走ったこと…。
この時は家康自身に不問とさるて許しを得ました…。



『せめて…24年前に果たせなかったお約束を…今…果たさせてくださいませ!

今度こそ…殿をお守りいたします!』




『だめじゃ!吉信!
だめじゃ!』

『殿!!

殿が死ななければ!
徳川は滅びませぬ!

殿が生きてさえおれば!
いつか信玄を倒せましょう!』




『殿はきっと…大丈夫!』






しきりに彼が繰り返した『きっと大丈夫』という言葉。
もしかしたら我らが東京ヤクルトスワローズの高津臣吾監督の『絶対大丈夫』がベースなのでしょうか?
だとすれば脚本の古沢良太さんに感謝です。






家康が忠勝たちに羽交い締めにされて浜松に引き返す一方で、家康の具足を纏った夏目広次は武田軍の前に姿を表し、自ら標的となります。




『徳川三河守家康はここにおるぞ!!』



最後は無数の敵に囲まれての壮絶な討ち死にを果たすのでした…。






武田信玄の本陣に持ち帰られた遺体と首…それは夏目広次のものだったのです…。






家康を幼少期から見守り続けた夏目広次…。
家康にとっては名前も覚えられないほどの影の薄い存在でしたが、そういった中でも彼は家康を優しく支え続けました。
これまではそこまで目立つ存在ではありませんでしたが、最後の最後で一番美味しいところを持ってく感動のシーンとなりました(´;ω;`)。



そんな彼を演じたのは名脇役の甲本雅裕さん。
これまでもいろいろな役を見てきましたが、この夏目広次はこれまでの中で最もベストかもしれません。



そしてこちらは浜松城…。
なんとか逃げ延びた家康とその重臣たちですが、武田軍はもうすぐそこまで迫ってきていました。




そんな中、石川数正と酒井忠次は奇策に打って出ます…。



浜松城を目前に武田勝頼が目にしたものは…。





無数の篝火が焚かれ、城門が開かれた城前の姿でした…。
まるでいつでも入ってこいと言わんばかりの隙だらけの様。



不振とも不気味とも感じた勝頼は城への突撃を一旦見送りました。




父・信玄、そして側近の山県昌景と穴山信君によれば、それは兵法に載っている『空城の計』という策でした。

相手の軍勢が迫るなかで敢えて城門を開け、罠であるかのように敵を惑わせる策のことでした。





それが分かり、この期に及んでくだらん策じゃと割り切った勝頼は直ちに浜松城を落としに向かおうとすると信玄が、

『故事を学んでるのは結構なことじゃ。
それに免じて…見逃してやろうではないか…!

もう十分(徳川は)叩いた…。
我らの敵は…都に巣くう魔物じゃ…。

四郎(勝頼)…その役目…、
お前の代に残しておく…。

わしには時がほしいのじゃ…。』





こうして浜松城を置き去りにしてさらに西へと向かうことになった武田軍でした。



一方で命からがら浜松城へと戻ってきた家康…。






ここで気になったのは、徳川家康が浜松に引き返した際に恐怖のあまり失禁したというシーン。
このような絵も残っているから史実ではあると思いますが、やはり今回のドラマに関してはジャニーズ事務所からNGが出たのでしょうか(^_^;)?



ショックのあまり泣きじゃくる家康…。
武田軍が遠江から兵を引いて西に向かった今もなお、家康は自分の非力さを責めていました…。




それでもすぐに立ち上がり、

『必ず立て直すぞ!
家康は生きておる!
そう言いふらせ!』



そして迫り来る信玄を迎え撃とうとしていた信長…。

家臣たちに対して、

『己の為すことを全て為せ…。
あとは天が…この信長と信玄…どちらを選ぶかじゃ…。』







しかし、事態は思わぬ方向に進み始めました。
なんと、武田軍が西への進軍から方向転換して甲斐に向けて引き返したというのです。
その噂は瞬く間に各所に伝わりました。



信長と仲違いして信玄の上洛をアテにしていたバカ殿・足利義昭は大パニックに!




皆さんもお察しの通り、病身だった信玄の容態が急変したのです…。




次回、信玄の死去により風向きが再び信長への追い風に!

ついに信長に追い詰められるバカ殿様!



そしてお市様がここにいるということは浅井・朝倉は?!



そしてこんな大変な時に家康はこの美女と何を?!





ついに天下は風雲急を告げ始めます!