ラ・リーガ第29節。
我らがアトレティコ・マドリードはホームでアルメリアが対戦した。
現在国内リーグ戦は12戦負けなしのアトレティコ。
直近では５連勝を飾り、気が付けば2位のレアル・マドリードとの勝ち点差は『2』まで縮まり、シーズン終盤にして新たな目標まで出てきました。
このアルメニア戦は立ち上がりからいきなり動きます！
開始5分、右コーナーキックを獲得したアトレティコ。
ヤニック・カラスコが右足で正確なボールを送ると、ニアでアンヘル・コレアが逸らし、最後はファーサイドで待ち構えていたアントワーヌ・グリーズマンが頭で押し込み、アトレティコが先制！
チームの調子に比例するかのようにゴールを重ねるグリーズマンはこれがシーズン１０点目！
得点を二桁に乗せたことでこれでシーズン二桁得点&二桁アシストにダブルで到達となりました！
前半37分、コレアのバックパスが乱れたところを奪ったアルメリアのレオ・バチストンがペナルティエリア左に侵入し、中央への折り返しがホセ・マリア・ヒメネスに当たる不運なオウンゴールで追い付かれるも、
前半43分、ペナルティエリア手前の位置でコケからのパスを引き出したコレアが、グリーズマンとのパス交換で前を向いて左へ送り、ボールを受けたカラスコが縦への仕掛けから中央へ折り返すと、最後はフリーのグリーズマンが左足で流し込み勝ち越しに成功！
前所属時は何度も見ていたので、いつぶりかは調べが付きませんでしたが、何はともあれアトレティコに復帰して以降は初めてのドブレーテ(１試合２ゴール)(*≧∇≦)ﾉ！！
後半に入っても何度かチャンスを迎えながらもなかなか追加点が奪えないアトレティコしたが、そのままリードを保ったまま試合を進め、
終了間際にはヒメネスのハンドでPKを取られますが、フ直前にアルメリアのランシスコ・ポルティージョのオフサイドが判定されたためPK判定は免れるヒヤヒヤな場面がありながらも試合はこのままタイムアップ。
この日のヒーローはもちろんアトレティコ復帰後初のドブレーテを達成したこの人！
アトレティコ復帰初年度となった昨シーズンは、僕自身も裏切り者である彼を簡単には許すまいと『公式戦20得点』または『リーグ連覇かCL制覇に貢献』などの厳しいノルマを課し、
終わってみれば公式戦8得点6アシストと物足りない数字に終わり、もちろん僕の通信簿は『喝！』(＃ﾟДﾟ)ﾉでしたが、
今になって考えてみれば、僕を含めた一部の厳しい視線を
向けるサポーターに対して見返す、または再度認めてもらいたいという気持ちが強烈なプレッシャーになっていたのかもしれません。
前所属時代であれば、難なく決めてたようなシュートも有り得ない外し方をしたりしてましたからね。
しかし今シーズンは開幕戦からゴールを決めるなど、出足から好調ぶりをアピールし続け、
シーズン佳境に差し掛かった時点で、2桁得点2桁アシストを達成。
最近では昨シーズンからのプレッシャーから解放されたように、というよりもアトレティコというチームでプレーすることを楽しんでくれているように見受けられます。
彼自身も昨シーズンの不甲斐なさから今シーズン好調に転じたことについて、
「僕は自分がここに来た時、縮こまっていなければいけなかった。
自分がファンにとって、何をしたか分かっていたからね。
今シーズンも同じように仕事をした。
契約の関係で30分間しかプレーできない状況だったけれど、関係なかった。
僕はここにいたかったし、ここで楽しみたかった。
ハードワークして、戦い続けることが必要だった。
ここに来てからの努力の成果が結果に出ているし、チームメイトが助けてくれている。スタジアムに来てくれている人たちと同じように、ピッチ上で楽しめている。
僕が楽しめている様子は、ピッチで見えているはずだ」
あれだけ彼に対して厳しくしていた僕自身がもう既に彼を許して認めているように、
もはやアトレティコのファン・サポーターで彼をプーイングする人などいないはずです。
この日の先制ゴールでもお馴染みの指振りパフォーマンスを披露してくれるなど、もはやアントワーヌ・グリーズマンはかつてと同じ『アトレティコの』、『俺たちの』グリーズマンとして復活しました。
今ならば彼が語るチームへの愛を信じることができますし、これからも彼は自分のプレーで我々アトレティコサポーターに喜びと幸せを与え続けてくれるはずです。
アトレティコはこれで１３試合負けなしとして怒涛の６連勝！
そして次節23日はカンプ・ノウでの首位バルセロナ戦！
これまでの１３試合のようにはいかないことは百も承知ですが、バルサもそこまでチーム状態がいいようには見えませんので、付け入る隙は十分にあります！
そして我々には好調グリーズマンもいます！
古巣相手に『恩返し』ではなく『決別』のゴールを必ずや決めてくれるはずです！