今川氏真を助命して北条に送ったことで武田信玄を怒らせてしまった家康…。



しかしこの機に乗じて北条と手を組めば、東西から武田を挟み撃ちにして倒すことも出来ると家臣たちは躍起になり始めます。




一方では武田側もそれを危惧していましたが、当主の信玄自身は…、

『岡崎のワッパ…このわしにそれがやれるなら大したものじゃ…。
やれるならな…。』

これまでの戦が示す通り、敵の大将の首もろくにあげられない大甘な家康にはそんな大逸れたことが出来るわけないと分析…。

まさに『静かなること林の如し』な冷静沈着ぶり…。


そして対する家康の決断は…。





『左衛門尉(忠次)…、
信玄に詫びといてくれ。』





ズコッ⊂⌒~⊃。Д。)⊃・・・。


結局この段階では徳川と武田が激突することはなく、『動かざること山の如し』、事態は一旦沈静化するのでした…。





時は永禄13年(1570年)、
織田信長のアシストを受けて室町幕府第15代将軍に就任した足利義昭が、自らに忠誠を誓わせるため各国の大名に上洛を呼び掛けており、
三河守となった家康にもお呼びがかかったのでした。




そしてこの頃、家康の嫡男・竹千代改め信康は、織田との絆を深めるため、信長の娘である五徳姫と幼くして婚約していました。




しかし、この2人は普段から喧嘩ばかり。
この日も饅頭の取り合いが原因と如何にも子供らしい理由(笑)。

経緯からして五徳が悪いという結論でしたが、




こういう時に五徳には、
『父上(信長)に言いつけまする。』
という決まりの脅し文句があり、家康はその度にたじろいでいました…( ; ゚Д゚)。



家康は五徳の機嫌を取るため、京で珍しい菓子でも買ってこようと話すと、




五徳がリクエストしたのは、『コンフェイト』という南蛮菓子。
現代でいう金平糖のことです。




家康はろくに知りもしないにも関わらず了解してしまい、しかも信康や五徳の分だけでなく、瀬名と亀の分も買ってくると約束してしまいます(^_^;)。





上洛するなり、まず家康たちが取りかかったのはそのコンフェイト探し…。






それと並行して、公家や僧などにも挨拶に回り…、





その流れで登場したのが、この時は将軍・足利義昭の家臣だった明智十兵衛光秀…。
今回は何やら怪しげな目付きのダークキャラの雰囲気です…。



そして、家康の前に現れた謎の商人・茶屋四郎次郎。

元は武士ながらその後は足を洗って商人に転身し、茶屋から商いを始め、今では幅をさらに広げて成功してるといいます。




この男になら頼めると思い、早速家康はあのコンフェイトの調達を頼みますが、そのワードを聞いたとたんに四郎次郎は身を震わせます…。

それもそのはず。
そのコンフェイトはたった一粒で山城ひとつかふたつ分の値打ちだと言うのです(  ̄□ ̄;;)!!

どんなボッタクリじゃ!!



それでも四郎次郎は、自分はこの日のために商いをしてきたのだとし、コンフェイト探しに尽力することを約束してくれました。




その頃、都を散策していた榊原小平太と本多忠勝…。
しかし、舞妓さんに囲まれた忠勝は何やら苦しそう…。
どうやら女子が放つ香の匂いにむせっている模様…。

あの槍の猛将・本多忠勝にも意外な弱点がありました(笑)。





そして鳥居元忠と平岩親吉の2人が目撃したのは女子にちょっかいを出す不届き者を容赦なく切りつけさせる信長の姿でした…。

信長は自らが先頭に立って都で乱暴狼藉を働く者たちをことごとく切り捨て、都の治安維持に努めていました。





2人は顔を隠してばれないようにしますが、あっさり見抜いた信長は、背を向ける2人に向けて、

『ほったらかしてすまぬ…。
近々宴席を設ける…。
お主たちの主にもそう伝えよ…。』




そして、事件は起きてしまいます。
街中で女子にちょっかいを出していた武士に対して忠勝が止めに入ると、まずは『田舎侍』と呼ばれたことにぶちギレ、
さらには主君である家康のことを『信長の犬、ヨワミソクソミソ大名』と呼ばれ、



もはや誰も彼を止めることは出来ませんでした…。

相手は信長の妹・お市の方様が嫁いだ北近江の浅井長政の家来でした…。



今回の件について早速信長から呼び出しを喰らう家康…。

場合によっては小平太や忠勝の首をはねなければいけない事態…。




家康が明智光秀から厳しく取り調べを受けてる最中に浅井長政が到着…。





『此度は…我が家臣がお世話になったそうで…。』

家康にとっては息を呑む、肝を冷やす瞬間かと思われましたが、その後長政の口から放たれたのは意外な言葉でした。

『武勇の誉れ高き本多殿に、戦場での戦いを御指南頂き…誠に為になったと…感服しておりました…。

御礼申し上げまする…。』



『戦い方の指南…?
浅井様の御家臣は大怪我をされたと聞き及びますが…?!』




『よくあるかすり傷でござる…。
喧嘩など滅相もごさいませぬ…。』

家康側が罰せられぬよう自らに揉み消しにかかってくれたのでした…。



『ならばそれでよい。』

信長もそれ以上は追求はせず、この揉め事は難なく終息するのでした。



そして、木下藤吉郎と光秀がその場を去って家康と長政との3人になった後、信長は地球儀を指差して、この小さな島が日の本であると示します。




どう思う?と問われた家康は、

『この世がそのような形をしているのであれば、我らは皆下に滑り落ちまする…。
ははは…。』




片や同じように問われた長政は、

『南蛮人は我らより実に多くのことを知っておりまする…?
こんな小さな島国で諍いをしていては、日の本は南蛮人に捕られるやもしれませぬ…。』



『天子様のもと、我ら武家がこの世を治める…。
その武家を束ねるのが将軍様…、
それこそがその日の本の有姿…。

この乱れた世を…本来の有姿に戻す…。
将軍・足利義昭公は立派な御方じゃ…。
俺は将軍様の手足となってそれを為す…。
それこそが…俺の天命だと信ずる…。





我が2人の弟よ…。
力を貸せ…。』




帰り道、改めて長政に礼を言う家康。

『長政殿…我が家臣の件、助かりました…。』

『なんの…我が家臣の方こそ…ご無礼を…。
それに…穏便に済ましてほしいと、我妻にも頼まれましてな…。』

さらに長政は、

『私は…三河国を守り抜いた徳川殿のご苦労を思い、我が身の糧として参りました…。
一度でいいから腹を割って話し合ってみとう御座いました…。』

『いずれそのような折りもございましょう…。』




こんな誠実な御方の家臣にあんな無礼な奴がいるのは甚だ疑問ではありますが、
物事の道理や礼儀をしっかり弁えている浅井長政というお人。
僕も長いこと大河ドラマを見てきて、彼に対しては悪いイメージは一切持っていません。

しかし、その生真面目さが故に後に信長を敵に回して怒りを買うことになってしまうことはなんとも悲しいことであります(´;ω;`)。




そしてついに家康が将軍・足利義昭との謁見の日を迎えた日、
あの茶屋四郎次郎があのコンフェイトを届けてくれたのです!




合計8粒…山城8つ~16つ分…( ; ゚Д゚)??
と思いきや、粘り強く交渉して上手く値切ったようです(笑)。




そしてそのタイミングでお市様が訪ねてきました。
きらびやかな衣装に身を包みさらに雅になったお市様…。

2人はおそらく第4話での清洲以来の再会でしょうか…?





生まれたばかりのお市様の子供を抱く家康…。
この赤ん坊・お茶々様こそが後の淀殿…。
ここからおよそ40数年後に家康と戦うことになるなど、この時誰が想像できたでしょうか…?






お市様は明日近江に戻るにあたり、夫・長政から今日は好きなところに行ってよいと言われ、やって来たのがここだったのでした。

あのような素敵な旦那様のもとに嫁がれはっきりと幸せだと話すお市様を見て家康自身も同じような幸せな気持ちになるのでした(^-^)♪



そして家康は先ほど四郎次郎から受け取ったコンフェイトを一粒お市様にプレゼント。




お市様は、それを傍らにいた侍女の阿月に与えるというこちらも何とも微笑ましい光景…(^-^)♪




しかし、そんないいムードの中で、明智光秀が家康を迎えるために到着していました…。

お市様との対面はわずか時間となってしまいました…。




こうして将軍との謁見の瞬間を迎えた家康。



しかし、目の前に現れた将軍・足利義昭は、のっけから家康のことを旧姓の『松平』と呼びつけ、何やら嫌なムードとなります…。




家康や石川数正が改姓したと説明すると、




『知らんわ!
金で官位を買った田舎者が!』

とまで言い出す始末…。

しかも謁見の最中に突然居眠りまで…。

献上品を運ぶために馬を連れ出そうとすると、
『獣臭うなるわ!』
と断固拒否した後、突然、

『違うだろぅ!松平!
懐のものを出せ!』




それはすなわちコンフェイトのこと…。

なぜ義昭がそれを知ってるのか…?!



明智!てめぇ!
チクりおったな(#゚Д゚)!?





家康がそれを差し出すや否や、その残り7粒を行儀悪く一気に頬張る義昭…。





瀬名や子供たち、そして五徳姫の為にあれだけ苦労して手に入れたコンフェイトなのに…(´;ω;`)。





武家の頂点とは思えないほどの礼儀知らず、常識知らずな感のある足利義昭…。
昔からの僕個人の考えとしては、もし『志村けんのバカ殿様』のような方が実在するとすればそれは足利義昭のことですが(笑)、
今回演じる古田新太さんもうっすらと顔に白塗りが施されており、そのイメージのもと今回の義昭像が作られているということでしょうか(^_^;)?



釈然としない形で将軍との謁見を終えた家康…。
悔いが残る中で三河への帰路へ発とうとしたその時…!




『家康よ…。
まだ三河へは帰れんぞ…。』




これから戦だというのですが、相手はあの名門の越前朝倉家!

今回の将軍の呼び掛けに応じずに上洛を拒んだ朝倉家は政敵とみなし、今回信長は征伐にあたるというのです。




今回の戦に際しては、織田本軍、明智光秀率いる幕府軍、そして北近江の浅井長政の軍と合わせて総勢4万の軍となる計算でした…。





そして信長は…、

『俺と将軍様に従わぬ者は全て滅ぼす!
天下を一統する!
この日の本を北から南までひとつにする!』





初めて家康の前で天下統一・天下布武の壮大な野望を口にするのでした。





しかし、事態は信長の思いどおりとはなりませんでした。
その頃、北近江の小谷城では浅井長政がお市様に対して、





『兄上を裏切る…。
織田信長を…討つ…。』


長政の近江浅井家と越前朝倉家は祖父の代から深い縁で結ばれた間柄でしたが、
長政は、お市様の実家である織田家よりも、越前朝倉家との関係継続を選び、
朝倉方に加勢して織田軍を攻める決意を固めてしまっていたのです!



そして次回!

浅井長政の裏切りにより、北の朝倉家、南の浅井家から挟み撃ちを喰らい絶体絶命の織田軍と家康!





パニックになり、内紛で荒れる織田陣営!





そして愛する夫と実兄との間で葛藤するお市様(>_<)。


これまでの中でも最大級の『どうする?!』は如何にして乗りきられるのでしょうか?!