『中華の鉄人』と呼ばれた陳建一さんがお亡くなりになりました。67歳でした。






彼の父は『四川料理の神様』と呼ばれた陳建民さん。





エビチリソースの考案者としても知られ、
本来は激辛料理である麻婆豆腐を『丸美屋』わ『Cook Do』のような辛さを抑えたバージョンにアレンジし、



本来は汁無しだった担々麺を日本人が馴染みやすいようにスープ入りにアレンジしたのも陳建民さんでした。







そんな日本に中華料理を広めたパイオニアである陳建民さんがオープンさせた『四川飯店』。
その後を継いで2代目として更なる飛躍を成し遂げたのが建民さんの長男である陳建一さんでした。





その名を一躍全国区にしたのが90年代に人気を博したテレビ番組『料理の鉄人』。

フレンチの坂井宏行さん、和食の道場六三郎さんらとともに中華の鉄人として君臨したのが陳建一さんでした。



フレンチと和食の鉄人に関しては番組が続く間に交代はありましたが、陳さんだけは鉄人として唯一番組スタートから最終回までの出演を果たした唯一の鉄人としても知られています。

僕も子供の頃に、この番組はほぼ毎週欠かさず見ており、今こうして調理の仕事に携えてるのもこの番組に出会ったことが大きいです。

今でもこの番組の数多くの動画を見ての勉強を続けています。

中華料理に興味を持ったのは、周富徳さんの炒飯を見たのがきっかけでしたが、
今でも四川料理を勉強し続けているのは、この番組で陳さんの作る数多くのピリ辛・激辛料理を見たことがきっかけです。

今では『丸美屋』や『Cook Do』など一切使わずに調味料を1から合わせて麻婆豆腐、エビチリ、回鍋肉などを作れるまでになりました。





僕が中華料理にこれほど興味を持ち、勉強し続けていられるのは、改めて陳さんのおかげだと思います。

心から感謝を申し上げるとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします。

陳さん、どうぞ安らかにお眠りください