クロアチア 1(4PK2)1 ブラジル


序盤からクロアチアはブラジルに圧倒的にボールを支配されますが、がっちりとゴール前を固めることで、ブラジルに思うようにシュートを打たせません。
スコアレスで前半を折り返すと、後半ブラジルが本気を出し始め、
後半3分、右サイドからのエデル・ミリトンの折り返しがDFヨシュコ・グヴァルディオールに当たってゴールに向かいますが、ご存知GKドミニク・リヴァコヴィッチがファインセーブで凌いでオウンゴールを阻止します!
そして後半10分のリシャリルソンのスルーパスからのネイマールがシュート、
後半21分のロドリゴの高速クロスからのこぼれ球に反応したルーカス・パケタのシュート、
いずれも
リヴァコヴィッチの好セーブでブラジルにゴールを割らせません!

結局試合は前後半90分でゴールが生まれず、延長戦に突入。
クロアチア代表は日本戦に続いて2試合連続で延長戦。 




そして延長前半アディショナルタイム1分、それまで耐えに耐えていたクロアチアでしたが、ついにこの男に決められます。
敵陣中央でパスを受けたネイマールは、ロドリゴとのワンツーパスでペナルティエリア手前に侵入し、さらに今度はパケタとのワンツーパスでゴール前に入り込み、GKリヴァコヴィッチをかわして豪快にゴール上に叩きこみます!



ネイマールはペレ氏が持つブラジル代表の歴代最多得点記録に並ぶ77ゴール目!




これで試合は決まったかに見えましたが、これで終わらないのが今大会のカタールW杯なのです!




延長後半12分、モドリッチからニコラ・ヴラシッチ、ミスラヴ・オルシッチと繋ぎ、オルシッチが左サイドからグラウンダーで折り返すと、中央のペトコヴィッチのシュートは相手DF当たってコースがやや変わり、ボールはブラジルGKアリソンの指の僅かな先を通り抜けてゴール左に吸い込まれました!




執念でクロアチアがブラジル相手に同点ゴールを決めてみせました!


両チームとも点を奪い合った延長戦でも決着がつかず、勝負の行方はPK戦に!




クロアチアにとっては日本戦に続きまたしてもPK戦となりましたが、そういった中で再び輝きを放ったのはGKリヴァコヴィッチ!



ブラジル1人目ロドリゴのPKを、まるで日本戦のリプレイを見ているかのようないきなりのビッグセーブ!

対する先攻のクロアチアは4人目までが全員成功!




最後はブラジル4人目マルキーニョスが痛恨のポスト直撃!




この結果、優勝候補大本命とされていたブラジルを退けたクロアチアは前回ロシア大会に続いて2大会連続のベスト4進出!

クロアチアは前回大会も決勝トーナメントでは4試合のうち3試合が延長またはPK戦までもつれ込みながらもそういった中で勝ち上がってきた執念と底力は今大会でも健在!

今大会は前回大会の準優勝メンバーだったGKダニエル・スバシッチ、MFイヴァン・ラキティッチ、FWマリオ・マンジュキッチといった選手たちが抜けた中で戦力的な心配をしていましたが、
新しい若手の選手たちが、それをカバーするどころかさらにチームを進化させていると感じさせるチームとしてのまとまりを見せてくれています!

今回ブラジルをも退けたことでそれを証明してくれています!

もし勝ち上がっていたら、韓国のようにブラジルにフルボッコされていたかも…と感じていたかもしれない日本のファンも、そのブラジルを倒したクロアチアのこの快挙に興奮し、祝福してることと思います。




またひとつW杯で全世界の人々を感動させるサッカーを見せてくれたクロアチア!

前回大会あと一歩のところで果たせなかった頂点まであとふたつ!

残りの戦いからもクロアチアからますます目が離せません!