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あの家本に仕組まれた屈辱の敗戦から1週間。
26日の水曜日にナビスコの福岡戦に勝利を収めて、ずるずると行く様子は感じられ
なかったものの、カップ戦とリーグ戦は別物。
再びガンバから首位を奪い返すべく、建て直しの意味でも大事な1戦となったこの日の
相手は、同県同市のライバル・大宮アルディージャ。

そう、埼玉ダービー。
ダービーマッチといえば、古巣の清水時代にジュビロと演じた静岡ダービーが
思い出される。その試合内容はいずれも白熱し、サポーター同士のいがみ合いも
他の対戦相手とは別格のモノだった。

そんな清水から浦和に移籍してきた俺が新たに経験するダービーの相手である大宮は、
まだJ2から上がってきたばかりで、サポーターの盛り上がりも浦和に比べると、
やや小規模の感があるが、それはJリーグ(現J1)に参入した当時のジュビロも
同じようなものだったので、今後大宮のゴール裏も規模が拡大していくようになり、
埼玉ダービーも静岡ダービーにも劣らぬ壮絶な雰囲気を作り出していくことを期待したい。


さて、試合の方は、2-0でわがレッズが大宮に快勝。

だがこの日も審判奥谷も、前節散々な判定を連発した家本ほどではないが、ひどいもの
だった。流すべきところでヒステリックに笛を鳴らし、カードも乱発。そしてこの日も
啓太がイエロー2枚で退場処分になるなど、後味の悪い判定ばかりを繰り返した。

しかし、そういった中でも集中を欠いていなかったのが先制点を決めたワシントンだった。
彼がヴェルディに所属していた頃の昨年のゼロックスの時から彼のプレーに魅せられて
いた俺からしてみれば、この日の得点こそ、ワシントンの持ち味が存分に出たゴールで
あると思う。
相手のミスを見逃さない集中力、冷静沈着かつ正確なシュート・・・。
昨年まで所属していたエメルソンもGKとの1対1の場面は数多く作り出していたが、
外す回数も計り知れず多かった。
ワシントンはエメのような絶対的なスピードこそないものの、強いフィジカル、巧みな
テクニックを持ち合わせており、決めるべき時に正確に決める決定力もエメのはるかに
上をいく。
昨年のゼロックスで横浜の松田&中澤のセンターコンビが2人がかりでかかっても
止められなかった彼の存在感を再び実感できた素晴らしきゴールシーンだった。


2点目を決めたのが、26日のナビスコで怪我から復帰し、この日は途中出場した
永井だった。
ワシントンの先制点以上に、この日の永井のゴールが俺には嬉しかった。
移籍組のワシントンが確実に結果を出し始めている中で、既存組の選手達が結果を
残すことがこの後にチームに出始める勢いの差が違うと思うし、何よりもあれだけ
圧倒的に攻めながら、後半終了間際までに1点しか奪えていなかったことに物足りなさを
感じていたサポーターにとっても、この永井の2点目は、溜まっていたものが一気に
はじけるかのような爆発ぶりをスタジアム全体に巻き起こしてくれた。


試合のコントロールが難しい試合ではあったが、終始大宮につけいる隙を与えずに、
前節から漂っていた嫌なムードを振り払い、なんとか勝利という結果に結びつけた
だけでなく、この翌日に首位のガンバがアルビレックスに1-0で敗れたため、わずか
1節での首位奪還にも成功した。


そして次節5月3日の相手は、掴み返した勢いをぶつけるのにふさわしいチームが
待ち構えている。
知将オシム率いるジェフユナイテッド市原・千葉だ。
昨年11月23日、俺はあのフクアリで過去最も悔しい敗戦を経験した。
レッズの選手達の消極的なプレー、後半ロスタイムに許した水野のゴール、優勝争い
真っ只中で喫したあの最高にやりきれない思いは今まで一度も忘れたことはない。
今回は、序盤戦での激突となったが、あの日の悔しさは、あの日と同じ舞台である
フクダ電子アリーナでしか振り払えない。

この4日後の宿敵鹿島との大決戦にいい形でつなげるためにも、曲者ジェフ千葉との
リベンジマッチ、勝つしかねぇ!!!