サヨナラしました。
実家のインターネットとテレビ、そして電話番号。
超高齢の母が独居だったので、長年、母のいる実家にずっと通っていた。
自分では母はネットもたいして使えなかったし、最初は置き型のルーターを置いて、自分が帰省した時用にネット環境を作っていたが、何せ通信が遅かった。(ソフトバンク)
実家で仕事する時もあったので、ホントにこれ遅いなとため息つくことも多かったが、なんとかやり過ごしていた。
そして2018年の9月がやってきた。
実家近辺を直撃した台風21号のせいで、近所一円のテレビアンテナがバラバラといろんなところに飛んで行った。
実家のアンテナも飛んで行った。
困ったのは、母の唯一の楽しみであるテレビが観られないこと。
結局アンテナ立ててもまたこんなことになると困る(何度もあったらもっと困る)
じゃあ、この際、ネット環境の補強面も考え、テレビもネットで観られるようにすればいい。
ケーブルテレビか、光回線を引いてテレビも観られるようにするか…
結局コスト面で光回線に軍配が上がった。
どの会社にしようかと思ったが、やはり古典的だがNTTにしておけば間違いないだろう、電話番号の変更もないし、母がテレビを見られなくなる日数も最小限で済むとわかった。
まあまあ、光回線は実家でよく活躍してくれました。
ネットは言うまでもなく、テレビもひかりテレビを使い、他にもいくつかサブスクしていたので、母の好きな韓国時代劇はいつでも何かと観られる状態。
アンテナを気にする心配もなくなったし。
しかし、その母が亡くなると、決まった仏事で実家に行く以外に実家に用がなくなり、ネットも使わなくなった。
月6000円ちょっと。年間で72000円を超える。
水道光熱費はそのまま払っているが(使わない時はミニマムだから仕方ない)さすがに年3〜4回
の帰省で72000円の固定費は痛い。
折りに触れて「時々しか行かない実家や別荘でのネット環境のベストチョイス」なども調べてはいたが、あーこれだと言うようなアイデアは、一つも得られなかった。
この間、いろんなことをつらつら考えてる時に、いきなり決めた。
「よし、やはりネットは解約しよう」
こんなこと、当たり前なのだからさっさとやれよと思う人も多いだろうが、そもそも自分は思い切りも悪いし、それにセンチメンタルでもある。
ネットとサヨナラすることでの弊害は
・リアルタイムでテレビが観られなくなる。
・Tverやnetflixも観られなくなる。
・ NHKプラスも見られるとは言え、番組によっては一部の部分は「放映権の関係で見られません」などとケチ臭く画像を停止する?つまり完全ではない。
・電話も使えなくなる。
こんな感じかな。
家のネットを切ってしまっても、ネットを使わないわけにはいかないので、スマホでテザリングするか、ポケットWi-Fiルーターを持って実家に行くしかない。
どちらかの方法を使えば、実家にあるPCは使える理屈になるし、テレビ画面でサブスクも一応見られるということにはなる。
しかし、である。
電話がこれで使えなくなるということは、これはこれでちょっと寂しい。
確か幼稚園の年長時に家に電話がついたと思うのだが、親は、最初は「子供が電話に触ってはいけません」と言っていたが、小学校に上がった頃からは、家の仕事のことでかかってくる電話にそつなく対応できるよう受電の仕方を教えられた。(笑)
わりと覚えやすい電話番号というか、会社やお店向きみたいな番号だったこともあり、今回のネット解約で、その番号ともオサラバすることになったのが、やっぱり寂しいのだ。
使わないことが確定しているのにねえ。
この2〜3年は、何かかかってきてもずっと留守電にしていたし、録音されていても、母の眼鏡屋から調整の営業か(よくかかって来ていたので母は亡くなったと連絡した)自動音声の調査(こんなのみんな答えるの?)くらいしかなかった。
次のお盆に帰省する時にはWi-Fiルーター持っていかなきゃ。
でもなー、いかんせん携帯電話とWi-Fiが両方とも心もとないのですよ。
だって、どちらも楽天モバイルなんだもん。
通信量無制限なんてことを標榜しているので一定以上のコストがかからないのはありがたいが、何せ電波が悪く、かからない場所が多い。
この状況で、次に帰った時に不自由なくPCが使えるか、テザリングでも問題ないか、プチ正念場を迎えるのである。
こうして人の生き死にについて回る、瑣末なことどもを一つずつ片付けていくのが残ったものの仕事になるのだな。
合理的な人々から見れば、そんなに前に不在になっている家に、なんで固定費払うんだと思う人も多いかもしれないが、この辺、自分はどうも、面倒くさいと言うよりは、何かを完全に捨て去ることができない性格なんだなと思うのである。