Amazonプライムビデオで見ました。

2007年なので、16年前の映画です。2時間12分結構長いです。



とある町に引っ越してきた少年が天体望遠鏡を手に入れますが、見る先はある少女の部屋でした。

その時から、少年は少女を観察し続けます。

でも、ある日少年は他の町に引っ越すことになり、意を決して少女に手紙を残して引っ越してしまいます。


時は移り少年は青年になっています。

その町で、青年はガソリンスタンドに勤めるようになりますが、その町でも観察を続けていたのです。数年前に大人になった彼女を偶然見かけて、追いかけて、密かに観察を続けていたのです。画家の彼女を追いかけるために画材屋を語って彼女が引っ越す度に往復はがきで住所を突き止めて追いかけていたそうです。

そしてある日、彼女に彼氏が出来てキスする場面を目撃してしまいます。

傷心の青年は他の町に引っ越そうとしますが、ガソリンスタンドで知り合った女性に言い寄られて結婚し、子供もできます。

ある日、彼の子供が女の子に怪我をさせてしまい、謝りに行くことになりますが、偶然、それが彼女の子供でした。

彼は未だに彼女を観察していたのでした。

その事が妻子にバレることになり、彼は妻子を失ってしまいますが、観察は続けています。そこに、観察を続けていた彼女から小包が送られてきます。そこには、彼女の日記が、そして観察されていたことを知っていたことが綴られています。


ここで、話が彼女目線からの物語になります。

ふとした事で観察されている事に気づき、望遠鏡の少年に好意を持っていたようです。住所が変わる度に送られてくる往復はがきも大切に保管していました。彼女と彼女の夫との出会いや、女性写真家と出会いが綴られます。やがて、彼女の夫は亡くなり、母子家庭になります。


場面は彼に戻り、小包の中の彼女の日記から、彼女が彼の存在を知っていた事を知り、彼は涙します。そして、彼は彼女の元を訪れますが、彼女は既に亡くなっていました。亡くなる寸前に彼に小包を届けたのだと思われます。



偏屈な愛の物語です。純真なのか変態なのか紙一重だと思いました。そこまでの思いがあるなら、あの日、意を決して、他の誰かの物になる前に告白すべきだと思いました。でも、それが出来そうで出来ない人の心の機微ですかね。なんだかモヤモヤの残る映画でした。悲しい片思い。