アガサ・レーズン・シリーズを別の人が書いた…… | 子育て終了、海外にいこう!・・・オーストラリア、ブリスベン

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ブリスベン37年。
子育ても仕事も終わり、毎日の暮らしをゆっくり楽しむはずが、
なんの因果か、そうではない…

イギリスの作家、M.C.Beaton は、

 

アガサ・レーズンが主人公のミステリーシリーズと

ヘイミッシュ・マクベス巡査が主人公のミステリーシリーズを書きましたが、

 

残念ながら2019年に83歳でなくなりました。

 

 

何年前からか忘れましたが、

私は、この2つのシリーズが愛読書だったので、

 

なくなったことを知って、

えー、これから何を読めばいいの?!

とショックでした。

 

 

しかし、まだ全部読んでいないということは、

(おまけに、読んだ話の筋もすぐに忘れちゃうし)

 

死ぬまでほかの作家の本を探さなくていい?

 

 

このあいだ、図書館に行って見つけたのが、

’Agatha Raison: Down the Hatch’ という本。

 

あれ、新しい本?

 

よく見ると下の方に、with R.W.Green と書いてあります。

 

 

なくなった人が新刊を出すはずもなく、

ビートンさんと長年親しくしていたというグリーンさんが書いた本です。

 

おなじみの登場人物は同じ、

ビートンさんのアイディアも入っているかもしれません。

 

 

なんとなく、あちこちオリジナルと違う気がしましたが、

よかったなと思った箇所がひとつ。

 

 

それは終わりのほうで、

アガサの以前からの友だち、ビル・ウォングの両親に、

アガサがしてあげたこと。

 

 

彼の両親は、ビルが女友だちを見つけるたびに、

ちょっかいを出して、関係が壊れる原因になっていました。

 

ビルの両親は、お父さんが中国人、お母さんがイギリス人です。

ふたりは駆け落ちみたいな形で結婚したようです。

 

アガサは、両親それぞれの疎遠になっていた肉親を探して、

彼らの関係修復を試みます。

 

ミステリーの筋とは無関係ながら、

ここはハッピーエンドで、両親はふたりともハッピーに。

 

ビルは、おそらく今度こそ、

両親に祝福されて結婚できることでしょう。

 

 

この部分、ビートンさんが考えていたのか、

グリーンさんが考えたのかナゾですが、

よかったよかった。

 

私もハッピー!

 

 

ただし、

ネタバレになっちゃいますけど、

最後の、悪いやつが人知れず死んじゃうのはもうひとつです。

 

 

アガサ・レーズン・シリーズは約30冊のうち、20冊くらい、

ヘイミッシュ・マクベス・シリーズは、どうやら1冊、

日本語に翻訳されています。

 

訳されてないものは、

英語そのままでもそんなに難しくないので、ぜひお試しを。

(私みたいに、わからない単語をすっとばしても筋はわかります。笑)