日本滞在中の stone です。日本にいる間は、毎日、母の入っている施設の部屋に「出勤」しています。
母が入居しているのは、退職者向けの海辺のアパートという趣旨で作られた施設です。
だから個室で、エレベーター付きの4階建てです。三食付きですが、各階に入居者が使える台所もあります。
住環境としてはかなりよいと思います。
こういう施設、オーストラリアにもあります。Retirement Village(リタイアメントビレッジ)と呼ばれています。
入居者は55歳以上とか決まっていて、プールがあったり、趣味のサークルがあったり、同じ年頃の友達ができそうでいいのですが、問題は値段です。
買うとなると、普通の家の値段と同じか、高いぐらいです。ブリスベンの中心部から離れると安くなるでしょうが、家族から遠く離れた田舎に行きたくないですよね。
ブリスベンから飛行機で1時間ぐらいのグラッドストーンというところで、数か月働いたことがあります。
住むところを探したら、そういうリタイアメントビレッジの賃貸があって、心を動かされましたが、三食付きの契約しかなかったので、やめました。
好きなものを好きな時間に食べる自由は確保したい!
それと同じようなことを母の隣の部屋の人が言ってました。
女の人はたいがい自分で料理していたので、お仕着せの食べ物を受け入れるのは男の人より難しいかもしれません。
その点、男性は女性の作ったものを文句を言わないでずうっと食べ続けるわけですね。伝統的な役割分担(む、分担してないかも)だと。
ふつうの女性には、食事はついてないというか、必要な時だけ食事付きを選べるシステムがいいですね。それなら私、喜んで住むかも。
現実の私は、今は、グラッドストーン、ソロモンと同じく、ひとりで住んで、自分ひとりの食事を自分で作って食べてます。
ブリスベンに帰れば、娘A(娘Bは調理はしません)と交替というか、気の向いたほうが、あとの連中の分も含めて作る共同生活みたいなもんです。
さて、母の施設に話を戻しますと、現在のこの施設は、当初の思惑とは違って、大半が要介護の高齢者です。
認知症の人もいますし、寝たきりの人もいるようです。
当初の目的で入居したかたもいますが、そのかたがたは、毎日、おうちでボランティア活動をしているようなものです。
今、高齢者で、自宅にいて、特養への入居を待っている人が、全国に26万人いるそうです。団塊の世代の多くはまだこの中には入っていないのでしょうから、いったいどうなりますことやら。