応募者と面接をやっていると、みな異口同音に決まった答えが返ってきた。勿論、全ての応募者ではないが。
「弊社を何故志望したのですか?」
「御社の将来性と御社の業務内容が自分の
性格に合っているからです。」
「弊社では、どんなことをやりたいです
か?」
「パソコンが使えれば、どんな仕事でも良
いです。」
等々、これ以外にも社名を何度も間違えたり、経済状況等の質問しても答えられなかったり、企業研究をしていなかったり、書き出せば枚挙に暇がない。
こういう時、意地悪の虫が動き出すのが悪い癖。
「弊社が将来性があるかどうか分からない。どんな将来性があるのか ?」
「パソコンは出来て当たり前。一般事務といっても、具体的に説明していただきたい?」
てな感じ。そうするともうしどろもどろになってしまう。別にサドではないが、おいおいしっかりしてくれよと心の中で呟いてしまう。
障害があっても、ビジネスの世界で自己実現をしたいと思って就職活動に臨んでいるはずなのに、自分の目線できちんと答えてくれれば良いはずなのに、この体たらく。
障害者自身に、就労支援者に、働くとは、金を稼ぐとは、ビジネスとは何かをもっと深く掘り下げて、そして、自己実現をする為には何をすればいいかをきちんと意識し、学習し、行動し、結果を出してもらいたいと思う。障害の特性や程度も夫々あると思うが、そこをフォーカスばかりしていても前には進まないから。
企業側にもおおいに問題があるのは事実だが、障害者自身や就労支援者にも問題があるのも事実。だからこそこういう時は、ビジネスを経験し企業側論理と障害者側論理を十二分に理解している障害者当事者が双方にアドバイスするのが、一番の近道だと思う。