クロスケ:布団のルール | cpc54320のブログ

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オレはクロスケ。


毎晩、ご主人様は姉上様の布団を
押入れからソファベッドに運んで来る。 

ご苦労なことだ。


タオルは3枚ある。
1枚は敷布団に1枚は枕に敷く。
あと1枚は

タオルを腕に巻いて寝ると
手の具合が良い

と枕元に置く。


そして
寝るとき左腕に巻く。

オレが思うにこれは姉上様さまの
ルールでタオルがないと眠れないのだろう。

ルール通りセットされた布団に
オレはすまして乗る。




夜中に
襖をはさんで寝ている姉上様が
大きな声でうなり出した。

するとご主人様は目を覚まして
となりの部屋に飛び込む。

オレはじっと様子をうかがう。


ご主人様が
どうした⁉️
と声をかけてしばらく立って姉上様を
見つめていたが
姉上様は返事もしない。

そこが姉上様の姉上様たるところで
決して妥協しない。 

姉上様は目を精一杯に見開き
きっとご主人様を見た。

あんたに殺されかけた‼️

ご主人様は
誰が⁉️いつ⁉️どうして⁉️

姉上様は
ようやくの思いで起き上がり一息つき

あんたに胸に乗られ首をしめつけられた。
もう助からないと思った。
あとは何が何だかいくら考えても分からない。

自然と姉上様の首に目がむく。
見ると腕に巻いたタオルが妙なかたちで
首にかかっていた。