クロスケ:キャンプ | cpc54320のブログ

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オレはクロスケ。


還暦を祝う会で
ご主人様はよっちゃんとの凄い話が
私にもある
と立ち上がって、
みんなの方を見る。

オレはあるのなら早く言え‼️
と体を前に乗り出す。


話は40年前にさかのぼる。
あの時代は組合活動が活発で
よっちゃんとご主人様は夏のキャンプに
青年婦人部の部員として参加した。
キャンプファイアで男女が交流して
打ち上げ花火で盛り上げていく。
よっちゃんは激しく酒を飲んだ。

みんながテントに入ってシーンと
寝静まった頃

一人、テントでオットセイの様に
寝ていたご主人様の顔に息が当たった。
⁇…今頃、人の来るはずがない。
ふと目を開けると…
息を吹きかけたのは
決してネズミではない
よっちゃんだ!

よっちゃんはこの次は何をするだろう?


突然、ご主人様が
ギャー‼️と大声で叫んだ。
そして、よっちゃんをイヤという程
突き飛ばした。

その時のよっちゃんの言い草は
女が一人で来たんだから
襲わなきゃ可哀想だ。

平気で言うので開いた口が塞がらない。

そんな理屈がどこにあるものか!


やっとの思いでテントから這い出すと
そこに後輩のいっちゃんがスーと現れた。

ご主人様は
助けて!よっちゃんの気が変になって
テントに飛び込んで来た。
いっちゃんの顔が驚きと恐怖に変わり
気が変なよっちゃんには関わりたくない。
当人同士がイヤでなければ邪魔はしない。
いっちゃんは
真相を確かめることなく逃げた。




そして
ご主人様はこの会に参加している
いっちゃんのいる方に体を向き直して
いっちゃんは一番出世したがひどい人だ。
と突然いっちゃんの旧悪をバラす。

いっちゃんは
その話は何百回も聞かされた。
耳にタコができている。

この話は
40年後の今日まで繰り返されている様だ。
オレは少し当てが外れた。