スター・ウォーズほか続々 到来、洋画シリーズ大豊作
日経エンタテインメント!
2014年末から2015年にかけて、洋画市場はシリーズものが豊作だ。日本公開未定の作品も含めると、約30作が控えている(2014年9月20日現在)。ハリウッドを代表する名作も多く、新作『スター・ウォーズ(SW) エピソード7』は、公開は2015年末の予定ながら、既にそれ次以降のエピソードの行方も話題に。
そのほか、1993年以降、日本に恐竜ブームを呼んだ『ジュラシック・パーク』の新作や、シュワルツェネッガーが1984年に演じて以降、はまり役となった『ターミネーター』の新作で、本人がカムバックするなど、今後、シリーズものの話題でハリウッドは持ちきりになりそうだ。
■高確率で当たる投資先
誰もが知るビッグタイトルの新作がここに来て並んだ背景には、流行の移り変わりがますます速くなり何がヒットするのか読みづらい時代だからこそ、高確率で当たる作品に投資したいという各映画会社の思惑がある。映画を企画してから完成するまでは、年単位の時間がかかる。その点、ビッグタイトルなら公開時まで人気の持続が見込める。未知の新作に比べれば、ヒット実績のある作品の続編のほうが手堅い。
また、観客をより多く劇場に呼ぶためには、老若男女、幅広い属性が楽しめる内容が好ましい。この点でも、『ミッション:インポッシブル』や『ダ・ヴィンチ・コード』といった主役が幅広い世代に認知・支持され、来場者がクオリティーに一定の“安心感”を抱いているシリーズものは、映画会社にとって幅広い層への訴求、売り上げの増大を期待できる。
ただし、顧客の期待度や安心度の高さに甘んじて新規性を失うと、マンネリ化する危険がある。そこで、『マッド・マックス』の新作では主演はメル・ギブソンから、『インセプション』や『ダークナイト ライジング』で一躍スターになった若手トム・ハーディに代わり、『テッド』の続編では、ヒロインに人気のアマンダ・セイフライトを据えるなど、若返りも図っている。
こうしたシリーズブームは、過去作のパッケージ商品の市場にも刺激を与えるだろう。新旧合わせたシリーズ全体で、2015年の洋画界は盛り上がりを見せそうだ。その中から、今回は注目度の高い3本を見ていこう。
■注目作品(1) シリーズものの優等生、壮大なスケールの『スター・ウォーズ』
かなたの銀河系を舞台に善と悪の攻防を描くこのSF映画の人気の秘密は、まず壮大なストーリーにある。1977~1983年公開の『エピソード4~6』(物語の中盤を描く3部作)は、銀河を支配する帝国軍(悪)と反乱軍(善)の戦いを軸に、主人公ルークの成長や、父が悪の権化ダース・ベイダーだと知り苦悩する姿、ハン・ソロとレイアの恋などを描いている。
1999~2005年公開の『エピソード1~3』は『エピソード4~6』の前の時代が舞台。共和国(善)が次第に帝国(悪)へと変わっていく様子を軸に、主人公アナキンが正義の騎士として資質を見いだされて成長していくが、やがて悪の誘惑に負けてダース・ベイダーに変貌していく姿を描いている。
壮大さ以外に、独創的な世界観も人気の秘密。特殊な力「フォース」やエネルギーの光刃を持つ武器「ライトセーバー」、正義の騎士「ジェダイ」といった用語が飛び交い、SF映画らしい異世界が広がっている。
特殊効果を駆使したアクションシーンも観客を引きつけた。『エピソード4~6』ではコンピューター制御のカメラでミニチュアを撮影する手法を開発し、宇宙空間でのスピーディーな戦闘機バトルを実現。『エピソード1~3』では最新のCG技術で大量のドロイド軍を登場させ、ジェダイたちがライトセーバーを使って立ち向かう大掛かりなバトルシーンを生み出した。
■新作にルーカスも参加
そして2015年冬から『スター・ウォーズ』が復活する。シリーズの生みの親ジョージ・ルーカスはコンサルタントとして関わり、新3部作全体のあらすじを作成。『エピソード7』(2015年12月18日公開)の監督にはJ・J・エイブラムスが起用された。音楽はジョン・ウィリアムズだ。
なお、2015年冬に『エピソード7』が公開された後、2016年冬にスピンオフ映画第1弾(『GODZILLA』のギャレス・エドワーズが監督)、2017年冬に『エピソード8』、2018年冬にスピンオフ第2弾(『クロニクル』のジョシュ・トランクが監督)、2019年冬に『エピソード9』が公開される予定だ。(ライター 相良智弘、安保有希子、日経エンタテインメント!白倉資大)
[日経エンタテインメント! 2014年11月号の記事を基に再構成]
楽しみですねーー
